ママは歯科衛生士

ママは歯科衛生士

ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

歯の定期検診に行ってるから安心、ではない証拠。

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

近年、歯の大切さへの理解がすすむとともに、定期的なチェックの必要性が広く知られてきたことで、歯医者さんで行う「定期検診」やプロフェッショナルケアである「PMTC」を受けている方の数は増えてきています。

 

 

f:id:mama-eiseishi:20170527070824p:plain

https://www.jda.or.jp/pdf/DentalMedicalAwarenessSurvey_h28.pdf

 

 

ここ5年を見るだけでも、歯医者さんを受診するきっかけは

 

  • 「歯に異変を感じて」という方が減っているのに対し
  • 「チェックの時期だから」という方が増えている

 

ことが明らかですね。

 

 

素晴らしいことだと思います。

 

 

このような現状で、日本人の虫歯の数が減ってきているという調査結果も探すとたくさん出てきます。 

 

 

ですが、定期的なクリーニングをしていれば歯の健康は保てるのか、というと決してそんなことはないのもまた事実なんです。

 

 

定期検診だけでは歯の健康は守れない 

 

 

こんなデータがあります。

 

 

平均PCR

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※デンタルハイジーン406号より引用

 

 

これは定期的に歯医者でメンテナンスを受けている人といない人で、プラークコントロールの程度に差はあるのか、をあらわしたグラフです。

 

 

「PCR」というのは、「プラーク コントロール レコード」といって、どれだけ歯垢(プラーク)をうまく除去できているかを示す指標です。

 

 

PCRは、20%以下であればうまく磨けていると判断されます。

 

 

が、先ほどのグラフをみると、歯医者で

  • 年3回以上メンテナンスしている
  • 年2回以下メンテナンスしている
  • メンテナンスしていない 

の3者で、PCRはいずれも50%を越えており、大きな違いはみられないことがわかりますね。

 

 

つまり、ただ定期的にメンテナンスに行くだけでは、口腔環境をキレイに保つことはできないということです。

 

 

もちろんメンテナンスした瞬間はプラークは除去されきれいな状態になりますが、仮にその後のセルフケアをまったくしなかったとすると、その後2日目にはプラークの集積が始まり、7日目にはプラークの厚みは最大限にまで蓄積されてしまうんですよ。。

 

 

まあじっさいには、まったくセルフケアをしないという方はいないと思いますが、それでも歯と歯の間などのリスク部分をうまく磨ける方は少ないはずです。

 

 

さらに、こんなデータもあります。

 

 

虫歯の数

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※デンタルハイジーン406号より引用

 

 

「齲蝕(うしょく)」というのは、虫歯のことです。

 

 

これはけっこう衝撃的だと思いますが、

じつは定期的に歯医者でメンテナンスをしている方であっても、メンテナンスしていない方とほとんど変わらないぐらい虫歯が発生しているということです。

 

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クリーニングより大切なこと 

 

 

「えー! じゃあ定期検診に行っても意味ないってこと!?」

 

 

ここまでの結果を見るとそう思われる方も多いと思います。ですが、もちろんそんなことはありません。 

 

 

その証拠に、こちらのグラフをご覧ください。

 

 

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これは歯科医院で、クリーニングに加えて「あること」を行った結果、PCR(プラークの残り具合を表す数字)があきらかに減少していることがわかるグラフです。

 

 

その「あること」とは何か。

 

 

それは「口腔衛生指導」です。

 

 

つまり、いくら定期的に歯医者に通ってメンテナンスしていても、自宅で継続してケアする(セルフケア)ことができなければ意味がないということなのです。

 

 

そのセルフケアを正しく行っていただくためにおこなうのが「口腔衛生指導」ということで、

 

 

ある意味では、その場限りのメンテナンスよりも、家に帰ってから行うセルフケアのためのアドバイスを受けることこそが、定期的に歯医者に行く効果だとさえ言えるのです。

 

 

口腔衛生指導ってどんなもの?

 

 

歯ブラシの使い方やフロスの必要性などをお伝えすることはもちろんですが、わたしがもっとも大切だと感じていることは「歯垢の染め出し」をおこない、一緒に汚れを落とす感覚を覚えていただく、ということです。

 

 

「歯垢の染め出し」については以下の記事でくわしく説明していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:電動歯ブラシ派も手磨き派も|歯垢染色剤で効果的な歯みがきを 

 

 

要は歯みがきをしているつもりでも、じっさいにはうまく磨けておらず歯垢が残ったままになっている部分を視覚的に確認し(真っ赤に染まって驚かれる方が多いです ^^;)、 

 

 

その染まった部分をどうやってキレイにするか、を一緒に汚れを落としながらアドバイスさせていただくことで、患者さんのセルフケア力をアップさせるということですね。

 

 

その際、わたしが働く歯科医院で患者さんに大好評なのが「ワンタフトブラシ」を使ったアドバイスなんです。

 

 

このブログでも何度も登場していますので、「またか」という方もいらっしゃるかもしれませんが ^^;

 

 

本当に大好評で喜ばれますので、良いものは何度でも紹介させていただきます。

 

 

ワンタフトブラシについてはこちらをどうぞ!

【歯科衛生士おすすめワンタフトブラシ】の効果でツルツルの歯に! 

 

 

歯垢の染め出しによって真っ赤に染まった部分をワンタフトブラシやフロスを使って落とす、この感覚をおぼえていただくことが、わたしたち歯科衛生士の大切な仕事のひとつでもあります。

 

 

定期検診に来られた患者さんに対しクリーニングをして歯をキレイにする。

 

 

これだけでは不十分で、クリーニングに合わせて染め出しを始めとする「衛生指導」を行うことではじめて、その患者さんの口腔環境が守れるということです。

 

 

その衛生指導も、数年に1回や2回ではすぐに忘れてしまい効果がありませんので、少なくとも半年に1回程度、定期的に行うことで定着してきます。

 

 

この「定着を促す」ことこそが、定期検診のキモの部分です。

 

 

あなたの行ってる歯医者さんは大丈夫?

 

 

逆に患者さん側の立場からみたときに、

 

 

定期検診にいってクリーニングをしてもらった際、「口腔衛生指導」がないような歯科医院はあまりおすすめできる歯科医院ではないかもしれません。

 

 

今回お話したことを頭の片隅にでも入れておいていただき、定期検診に行くときや歯医者さん選びの参考にしていただけると嬉しいです (^^) 

 

 

歯科衛生士おすすめの歯みがきグッズはこちら

 

歯科衛生士おすすめの【初期虫歯を治すガム】はPOs-Ca(ポスカ)です 

【歯科衛生士が使ってる】おすすめの超王道歯ブラシ「タフト24」と「DENT EX システマ」です 

違いを感じるフロス|歯科衛生士が使ってる超おすすめフロアフロス 

歯科衛生士オススメのキシリトール100%ガム・タブレットで効果的な虫歯予防を 

 

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「モバイルボヘミアン」本田直之・四角大輔著|レビュー

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

今の働き方を、あと何十年も続けるのか

 

 

一度でも組織で仕事をしたことがある人なら、だれもの頭をよぎるフレーズだと思います。

 

 

わたし自身、歯科衛生士になる前には一般の企業で働いていたことがあり、常態化するサービス残業や上司の思いつきによるムダな作業、ご機嫌を伺うためのパフォーマンスなど

 

 

じぶんの命が、中心から疲弊していく感覚を味わったことがあります。

 

 

今は歯科衛生士として働きその状態からは抜け出しましたが、多くの方の現状はいまも変わらないと思います。(夫をみていても痛感します……)

 

 

そんな中、「モバイルボヘミアン」というライフスタイルを提唱し、実践しているおふたりがいます。

 

 

今回紹介する「モバイルボヘミアン」の著書である本田直之さんと四角大輔さんです。

 

 

 

わたしはこの本を一度とおして読み終えたあと、間髪をいれず、最初のページにもどりもう一回読み直しました。

 

 

興奮していました。

 

 

自分が心のなかで描いている「理想とする生き方」をどうやって実現するのか、その方法をおふたりの実体験を交えてとても誠実に文章化してくれていたからです。 

 

 

今回はそんな名著「モバイルボヘミアン」についてレビューしたいと思います。

 

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「モバイルボヘミアン」というライフスタイル

 

 

まずはおふたりの言う「モバイルボヘミアン」とは何なのか、について説明します。

 

 

数年前に「ノマド」という言葉が流行りましたよね。

 

 

これはノマド(遊牧民)になぞらえて「自由に旅をして生き、自由に仕事をする」という生き方をあらわすための言葉でしたが、言葉が広がっていく過程で

 

 

ノマドワーカー = カフェで仕事をする人

 

 

のように、小さな仕事のテクニック的な概念に陳腐化してしまいました。

 

 

そんな中おふたりはノマドというフェーズを終えてモバイルボヘミアンというスタイルに移行しています。

 

 

ノマドワーカーが「どこにいても仕事ができる人」であるのに対し、

モバイルボヘミアンはそれに加えて「仕事とプライベートの境がなくなってきている状態」のことを指します。

 

 

ここで絶対に外してはいけない大切なポイントは以下のとおりで

 

よく言われる「趣味を仕事にしよう」とか「好きなことを仕事にしたい」とは少し違う。

そうではなく、「垣根をなくす」という考え方が重要

 

だということです。

 

 

その人の生き方と仕事の境界線が溶けてなくなっていくような感覚です。

 

 

本の中では「プロの個人」という象徴的な言葉も登場します。

 

 

この15年の時代の変化

 

本書では、本田さんが仕事で使うデバイスの割合の推移が紹介されています。

 

 

2000年から2015年までの「デスクトップ:ノートPC:スマホ」の利用割合は以下のとおりだそうです。

 

【2000年】 10:0:0

【2005年】  5:5:0

【2010年】  0:7:3

【2015年】  0:2:8

 

 

よく、「最近の若い人は電車に乗っていてもスマホ、スマホでけしからん」みたいな事を言う人がいますが、

 

 

大事なのは「スマホを触っている」行為ではなく「スマホで何をしているか」ですよね。

 

 

たしかにゲームや漫然としたネットサーフィンだけでは、あまり意味のある時間とはいえないかもしれませんが

 

 

これまではオフィスに拘束されていなければできなかった仕事が「どこにいてもできる仕事」に変化したことによるスマホの利用であれば、それは「けしからん」行為であるはずがないですよね。

 

 

新しい生き方が実践できている、理想的な行為だとも言えるからです。

 

 

この10年で働き方が変わっていない人は要注意

 

わたしが先ほどの本田さんの使用するデバイスの変化を見て感じたことは、

 

 

これだけの変化が可能だった10年で、もし仕事のやり方や時間の使い方におおきな変化がなかったというならば、その人はもう「過去の人」になってしまっている可能性があるんだ…ということです。

 

 

じっさい、テクノロジーに疎い人ほど機械に「使われて」いる状況をよく目にします。

 

 

スマホのフリック入力を駆使して文字を打っている姿を見て、顔をしかめる人がいますが、そうやって機器を使いこなしている人ほど、機器に触れない時間を大切に確保していたりします。

 

 

つまり、自分の時間をコントロールできているということです。

 

 

わたし自身、もっとも大切な資源「時間」をどう使うかが、これからの時代の生き方で大切なことなんだと理解できました。

 

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モバイルボヘミアンになるには

 

「自分のやりたいことを中心に生き、会社や場所に縛られずに、身軽に自由に生きたい」と考えたときに、著者の四角大輔さんが行き着いた答えはコレだったそうです。

 

高度なモバイル・リテラシーを身につけ、自分を移動させる力(モビリティ)を最大限まで引き上げること

 

 これを実現するために必要なポイントも惜しげもなく披露していくれていますので一部をご紹介しますね。

 

 

「ミニマム・ライフコスト」を把握する

 

組織に依存せず、個人として生きるために最初に必要なことは「お金から自由になる」ことだと四角さんはいいます。

 

 

そのためには

本気になってお金と対峙しないといけない

 

そして

自分の「ミニマム・ライフコスト」を把握する 

 

ことが必要不可欠だということです。

 

 

自分の生活はいくら稼げれば成り立つのか、その最低限のラインを家計簿などで把握することでムダな焦りや恐怖から解放され、自由への道を歩き始めることができるという指摘はとても心に響きました。

 

 

自分にとってのミニマムを知ることは、お金に限らずモノに関しても同じだとも四角さんは言っています。

 

 

ただしこれは清貧のススメ、などではなく

 

「あなたの人生で本当に必要なことにはお金を投資せよ」

「あなたの人生をつくる重要なモノは必ず手に入れよ」

 

 ということで

 

不要なことをミニマム化(最小化)することで初めて、大切なことを最大化できる。

 

ということです。この最大化できることの中に「勇気と行動力」や「人生の自由度」も含まれている、という点が本当に素晴らしいことだと感じます。

 

 

人生の「インフラ」となる経験を蓄積する

 

 

さあ、モバイルボヘミアンになろう!といって、いますぐネクストステップに進むべきだ、と不必要に煽ることがない点もこの本が信頼に値すると感じる点です。

 

 

どんな世界でも通用する最低限の型「ベーシックスキル」は習得しておく方が良い、と四角さんはいいます。

 

商社マン、公務員、メーカーのセールス、教師、エンジニア、事務職、アルバイト…といった立場に関係なく、まず、あなたが今いる場所で学べる「普遍的な型」を徹底的に身につけることが、新しい世界に踏み出すための基礎体力となるのだ。

 

そのうえで、なにか1つ、だれから見ても「何者か」として認識してもらえるような専門性を身につけるために、「型」を破り、リスクを負って挑戦をし続けよう。

 

こうして得たスキルはあらゆる職種・仕事にコンバート(変換)が可能で、その後のわたしたちの人生を支え続けるだろう

 

 

と話してくれています。

 

 

耳障りのいい言葉だけでなく、今いる場所でのあるべき姿勢をズバリと指摘しているのは、著者の誠実さだとわたしはおもいます。

 

 

この他にも…

 

この本の中では、

  • 収入源を1つに依存しない
  • 「SNS×マニアックメディア」で発信力を確保する
  • 個人ブランドの確立

 などについても詳しく文章化されています。

 

 

ひとつずつ実践していくことで、自分の未来を自分でデザインするという考え方が腑に落ちます。

 

 

興味を持たれた方はぜひお読みいただくことをおすすめします。

 

 

さいごに

 

この「モバイルボヘミアン」の本の後半には、モバイルボヘミアンとして生きるために四角さんが実際に使っているギア(道具)」と「テクノロジー(アプリ)」の一覧も紹介されています。

 

 

はっきり言って、このリストを知ることができるだけでもこの本を買った価値が十分にある!と感じるほど充実したリストです。

 

 

自由な暮らしを実現しているひとが、じっさいに使っている道具とアプリはどんなものなのか。興味ありますよね。

 

 

とにかくわたし的には、新しい視点と理想の生き方への道筋を知ることができた、とても大切な一冊になりました。

 

モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには

 

 

本業は歯科衛生士やってます(^^) おすすめの記事はこちら

【歯科衛生士が使ってる】おすすめの超王道歯ブラシ「タフト24」と「DENT EX システマ」です 

【決定】歯科衛生士おすすめ歯みがき粉はこの4つ|虫歯・歯周病・ホワイトニング・知覚過敏 

「日本人は口臭がキツイ」「口がくさい」と海外から認識されている件。

 

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口がネバネバする|口腔乾燥症(ドライマウス)について歯科衛生士がくわしく説明します

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)」というよりも「ドライマウス」という言葉の方が聞きなじみがあるかもしれませんね。

 

 

口腔乾燥症(ドライマウス)というのは、要は口の中の唾液分泌量が減ってしまうことを言い、口がネバネバするなどの不快な症状があるだけでなく、歯や身体全体に悪影響があることがわかってきています。

 

 

みなさんの中にも経験がある方は意外と多いとおもうのですが、ドライマウスは特別な病気が引き金になっておこる症状ではなく、「日常のストレス」などでも簡単に生じます。

 

 

心配事があったり、薬を飲んだりして口が乾き、口臭が発生するなんてことは珍しいことではありませんが、これも立派な口腔乾燥症のひとつです。

 

 

今回はそんな意外と身近な口腔乾燥症(ドライマウス)についてお話したいと思います。

 

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唾液は何からできている?

 

 

口腔乾燥症になる原因等をお話しする前に、まずはこれを知っておいていただくとより理解がスムーズに進むとおもいますので説明しますね。

 

 

じつは唾液って血液からできてるんです

 

 

あまりピンとこないのですが、事実なのです。ですから

  • 血流が流れにくい状態
  • 血流が少ない状態 

になると、口腔乾燥症が生じることになってしまいます。

 

 

ちょっと専門的な言葉をつかうと、

「原唾液」といわれる唾液のもとが毛細血管の血液から「間質液」としてうまれ、「管腔」と呼ばれる場所に分泌されます。その後、「導管」を通過して口に分泌されて、晴れて「唾液」となるわけですが

 

 

こんな理屈はどうでもいいです。(キッパリ)

 

 

唾液のもとは血液なんだ、ということだけ知っていただければ、このあとの「口腔乾燥症になる原因」がより理解しやすくなりますので覚えておいてくださいね (^^)

 

 

口腔乾燥症(ドライマウス)になる原因

 

 

いよいよ原因です。

 

 

ここでは、大きな原因として4つあげさせていただきます。

  1. 唾液腺疾患
  2. 全身疾患
  3. ストレス

それぞれをくわしくみていきましょう。

 

 

じつは口腔乾燥症の原因の中で、一番多いのがこの「薬」つまり「処方薬」によるものなんです。

 

 

びっくりするのですが、実に一般的な処方薬の約80%は(程度の差はありますが)口腔乾燥症を引き起こすことが報告されています。

 

 

口腔乾燥症を引き起こす薬としては「抗コリン作用」をもつものが有名です。

有名どころでは「エスタック鼻炎カプセル」なども抗コリン作用を有しています。

 

 

そのほかに例をあげると

  • アトロピン
  • ブチルスコポラミン
  • ピレンゼピン
  • イプラトロピウム……

などなど、たくさん存在します。

 

 

もちろん抗コリン作用をもつ薬を飲んだ人はみんな口腔乾燥症(ドライマウス)になるというわけではありませんが、多くの薬には唾液の分泌を抑えるはたらきがあることを理解していただければと思います。

 

 

唾液性疾患(だえきせいしっかん) 

 

ドライマウスになる2つめの原因は唾液性疾患です。

  

  • 細菌やウイルスによる感染性のもの
  • 唾石症(だせきしょう)とよばれる、唾液腺の中や導管の中に石(唾石)ができることによって生じる病気

 

 などがあります。

 

 

全身疾患

 

全身疾患として代表的な疾患は「シェーグレン症候群」「リウマチ」などです。

病気の詳細な症状は割愛しますが、全身疾患にともなうドライマウスもあるということです。

 

 

ストレス

 

最後にストレスです。

 

唾液腺というのは「副交感神経」と「交感神経」の二重の支配を受けています。

 

つまり唾液の状態というのは感情や精神的な状態によってとても大きく変化するということが言えるんですよ。

 

身に覚えがある方も多いと思いますが、緊張すると交感神経が活発になることにともなってネバネバした唾液が分泌されます。

 

逆にリラックスした状態だとサラサラとした唾液がでているんです。

 

唾液は血液からできている」とお話ししたことからもお分かりいただけるかもしれませんが、

 

ストレスにより血流が悪くなる → 唾液の分泌が減少する

 

という流れもあって、口腔乾燥症(ドライマウス)にはストレスは大敵なのです。。。

 

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歯への影響

 

 

ここからは肝心の「口腔乾燥症が歯に与える影響」についてお話しします。

 

 

虫歯

 

まずは虫歯です。

 

口腔乾燥症(ドライマウス)によって唾液が減少することで、唾液の「天然の抗菌剤」効果がなくなってしまうんですね。

 

【関連記事】あなたの知らない唾液のはたらき 

 

そして、ドライマウスによる虫歯には特徴的な点があります。

 

それは1本だけでなく複数本まとめて虫歯になるということです。

 

通常の虫歯であれば、磨き残し等でたまったプラークが原因でその歯が虫歯になるわけですが、

 

唾液が少なくなる(=口腔乾燥症)のは、なにもその一本に限った話ではないですよね。

 

多くの場合、近くに生えている複数本の歯が虫歯になっている事が多いです。

 

逆に言うと、まとめて虫歯ができている場合は口腔乾燥症(ドライマウス)や口呼吸を疑ってみる必要があるということです。

 

 

歯周病

 

じつは口腔乾燥症(ドライマウス)は歯周病も引き起こします

 

通常、ものを食べてすぐというのは唾液がたくさん出ることで口の中がキレイになり、食べもののカスなども取り除かれるんです。

 

ですが口腔乾燥症で唾液が減少していると食べかすが取り除かれずに、特に「歯と歯の間」に残ったままになってしまいやすいんですよ。

 

ココですね。

 

f:id:mama-eiseishi:20170205153411p:plain

http://haisha-yoyaku-blog.jp/plaque-5295より

 

食べかすが残ると、そこで歯肉炎を発症することがあり、それが習慣化すると歯周病になってしまうというわけです。

 

 

口腔乾燥症(ドライマウス)を防ぐには

 

 

対策にはいくつかありますが、じつは効果が高いのがマッサージです。

 

耳下腺(じかせん)だ液腺マッサージ | はじめよう!やってみよう! 口腔ケアより引用。

 

 

以前もご紹介しましたが、唾液腺のマッサージはとても効果が高く、高齢者の方の施設などで活用されていたりもします。

 

 

その他には、いまは効果的な「保湿剤」が売られていたりもします。

 

 

病気の症状や薬の副作用で口腔乾燥症(ドライマウス)になってしまった方のために、さまざまな商品があります。

 

 

おおきく分けて

  • リンスタイプ
  • ジェルタイプ

のふたつがあります。

 

 

リンスタイプの特徴としては一日に何度かつかう必要があるため、あまり苦手な味だと続かなくなってしまうと思いますので、「」が大事だったりします(^^)

 

 

一方ジェルタイプの方は、口の粘膜に塗り込むタイプになりますので、「質感」の相性が大切です。

 

伸びが良くて固まらない、粘膜の表面に一定時間とどまってくれるなどの観点から選んでみると言いと思います。

 

 

【リンスタイプおすすめ】

 

【ジェルタイプおすすめ】

 

さいごに

 

 

他人事のようで、じつはとても身近な症状である「口腔乾燥症(ドライマウス)」 についてお話しました。

 

 

高齢者の方はもちろんなのですが、若くてもストレスがかかることの多い方などは口腔乾燥症になっている方もおおいです。

 

 

日々の生活で自分なりのリラックスを心がけることが一番大切ですが、今はドライマウスの対策商品もありますのでご自分のじょうたいにあわせて選んでいただくこともいいと思います。

 

 

歯科衛生士が使ってる歯のケア用品はこちらです。

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意外と気づかないコーヒーアレルギー|コーヒー好きでもこんな症状の方は要注意

 

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

20代の頃はそれほど好きではなかったコーヒーですが、30歳を過ぎたある日にふと「飲んでみようかな」と思いたって以来、出勤前にスタバでコーヒーを飲むのが毎日の楽しみになりました。

 

 

ですが、それから数年たった今、その習慣はなくなりました。

 

 

理由はコーヒーアレルギーです。

 

 

今回は、コーヒーの味や香りが好きな方の中にもじつはたくさんいると言われている「コーヒーアレルギー」についてお話ししたいと思います。

 

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コーヒーアレルギーとカフェイン中毒の違い 

 

 

これ、わたし自身が理解していなかったのですが、「コーヒーアレルギー」と「カフェイン中毒」って別のものなんですよ。

 

 

まずはどちらかと言えばなじみのあるであろう「カフェイン中毒」から説明しますね。

 

 

カフェイン中毒とは

 

カフェインを摂取することで引き起こされる中毒症状のことです。

 

症状はおおきく分けて

  • 身体症状
  • 精神症状

のふたつがあります。

 

代表的な身体症状

胃痛、胸痛、吐気、嘔吐、心拍数の増加、動悸、呼吸が速くなる、頻尿など

  

代表的な精神症状

緊張感、不安、焦燥感、感覚過敏、多弁、不眠症など

 

 

これに対し、あまり聞き慣れない「コーヒーアレルギー」は以下のとおりです。

 

 

コーヒーアレルギーとは 

 

この「コーヒーアレルギー」という言葉自体、最近になって知られるようになったもので、いわゆる「卵アレルギー」や「魚介類」「乳製品」のアレルギーほどメジャーではないですよね。

 

その名のとおりコーヒーを飲むことでアレルギー症状が引き起こされることをいいます。

 

「カフェイン」ではなく「コーヒー」だという点がポイントです。

 

コーヒーアレルギーには次のような症状があります。

 

コーヒーアレルギーの代表的な症状

吐き気、動悸、貧血、腹痛、咳、くしゃみ、湿疹、手の震え…など

 

 

症状を見ていただくとわかるとおり、じつは「コーヒーアレルギー」と「カフェイン中毒」の違いってなかなか見分けづらい点がやっかいなんです。 

 

 

そもそも「コーヒーアレルギー」と「カフェイン中毒」という2つの概念の存在を知らないと、

 

「コーヒーを飲むと、なんか動悸とか腹痛になったりするなぁ〜」

 ↓

「もしかしてカフェインが合わないのかな」

 ↓ 

「でも緑茶とか紅茶とかではそんなことないし、、関係ないか」

 

となっておしまいになってしまいますよね。

 

そして体調不良の原因が特定できないので、いつまでも体調がすぐれない状態が続くことになってしまいます。

 

 

コーヒーアレルギーとカフェイン中毒の見分け方

 

 

そこで大事になってくるのがコーヒーアレルギーとカフェイン中毒の見分け方です。

  

そのポイントはほぼコレに尽きるといっていいでしょう。

 

ほかのカフェインが多い飲みものを飲んだときにも、同じように体調に変化がでるかどうかです。

 

濃い緑茶や紅茶、コーラなどカフェインの強い飲みものは平気だけど、コーヒーを飲むと動悸がする、不安感が募るなど体調に変化があらわれる…という場合は「コーヒーアレルギー」だということです。

 

 

コーヒーアレルギーの特徴

 

さらにコーヒーアレルギーがやっかいな原因のひとつに、そのアレルギーの種類が「遅発性アレルギー」だという点があげられます。 

 

 

じつは食物アレルギーには以下の2つの種類があります。

 

 

即時性アレルギー

 

その名のとおり、たべてすぐに体に変化があらわれるアレルギーです。

 

たとえばこれらの食べものを食べたときにでるアレルギーで

  • 牛乳
  • エビ
  • カニ
  • 大豆 などなど

いわゆるわたしたちがイメージする一般的なアレルギーはこの即時性アレルギーなのではないでしょうか。

 

 

遅発性アレルギー

 

これに対し、アレルゲンとなる食べものを食べて数時間から数週間後にあらわれるアレルギーがあり、それを遅発性アレルギーといいます。

 

 

やっかいだとお話ししたのは、コーヒーアレルギーは遅発性アレルギーだからなのです。 

 

 

わたし自身がそうだったのですが、

そもそもコーヒーの味も香りも大すきだったため定期的に飲んでいたこともあって、頭痛や動悸などの体調不良があっても、すぐに変化があらわれるわけではないため、その原因がコーヒーだと気が付かないんです!

 

 

わたしの場合は、ある日ふと

「コーヒーを飲まない日はすこし体調不良が落ち着く……かも??」 

 

 

と思いあたり、コーヒーアレルギーに行き着くことができました。

 

 

もしかしたらあなたもコーヒーアレルギー?

 

 

自分の体調不良がコーヒーアレルギーだと判明した当時の一件は、たとえ小さな違和感であってもただほったらかしにするのではなく、

 

「なにが原因かなー」なんて冷静に振り返ってみることも大事なんだと感じることができた経験になりました。

 

コーヒー好きであっても、コーヒーアレルギーの可能性があるのがなかなか辛いところではありますが…

 

もし症状に心当たりのある方は、一度ご自分の体を検証してみることをおすすめします (*^^*)

 

 

本業は歯科衛生士やってます。こちらの記事もどうぞ☆

歯科衛生士はどんな歯みがきグッズを使っているのか、お教えしちゃうよ。

朝の歯磨き「朝食後」にしていませんか? 正解は「起きてすぐ」! 

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フロス・歯間ブラシが臭いなら。まずお読みください。

 

  

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

先日、このブログにお越しいただいた方々のきっかけとなった検索キーワードを調べていたところ、けっこうな数の方が「フロス におい」とか「フロス くさい」「歯間ブラシ 臭う」といった単語で検索されていることがわかりました。

 

 

「フロス・歯間ブラシって何?」という方はまずはこちらをご覧ください

【関連記事】「フロス」と「歯間ブラシ」どっちを使えばいいの? 歯科衛生士がくわしく説明します 

 

 

これを知って、

「そうだよねぇ。。最初はわたしもショックだったなあ」と、昔の自分自身を思い出したと同時に、「でもほとんどの場合、大丈夫ですよ!」と大声で励ましてあげたい気持ちになりました。

 

 

そんなことで今回はフロスや歯間ブラシで歯を掃除したときのニオイにショックを受けた方へ、ニオイの原因や対策についてお話ししたいと思います。

 

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みんなが通る道

 

 

まずはこれを声を大にして言わせてください。

 

 

「みんなそうだから安心してください!」

(ただし、後述しますがニオイの原因が歯周病の場合は早めの治療が望ましいです。)

 

 

というのも、わたしが歯科衛生士の専門学校へ通うことになって最初の授業だったと思うのですが

 

 

先生がわたしたち生徒にフロスを使わせて、そのニオイを嗅がせるという衝撃的な授業がありました。

 

 

もうウン年前のことになりますが、当時10代・20代の女性で日常的にフロスを使う習慣がある人の割合なんて、とても少ないものだったと思います。(残念ながら、今もたいして変わらないかもしれませんね。。)

 

 

そんなうら若き女子学生たちが、学校の教室でじぶんのフロスのにおいを嗅いでショックを受けている光景というのは、いまあらためて思い返してもなかなか衝撃的です ^^;

 

 

もちろん、先生の意図は

いくら歯ブラシをちゃんとしていても、それだけでは口の中の汚れはぜんぜんキレイにはなっていないのですよ」ということを生徒に自覚させることだったのだと思います。

 

 

先生の意図はしっかりと伝わりましたので、その授業は大成功だったということですね。

 

 

フロス・歯間ブラシのニオイの原因は?

 

さて、フロスや歯間ブラシを使ったときににおう「あのニオイ」の正体はいったい何なのでしょうか?

 

 

答えは大きく以下のどちらかと言えます。

 

 

歯垢(プラーク)がたんぱく質を分解したニオイ

 

フロスや歯間ブラシをしたら臭くてびっくりした!という方たちの多くはこれが原因だと言えると思います。

 

 

食事をすると、多かれ少なかれその食べかすが口の中に残りますよね。

 

 

おおくは唾液で洗い流されたり、歯みがきでキレイに除去されたりするのですが、「歯と歯の間につまった食べかす」や「歯ブラシが届かない場所に残った食べかす」などの一部はそのまま口の中に滞留することになります。

 

 

するとその食べかすに含まれるたんぱく質を、歯垢のなかにいる大量の細菌が分解することになるんですね。

 

 

その分解の際に発生するにおいが、あの臭いニオイの元ということなんです。

 

 

たんぱく質が菌によって分解されるニオイというのはなかなか刺激的で、たとえば肉や魚などに代表される生ゴミのニオイを想像していただくと分かりやすいかもしれません。

 

 

口の中で、生ゴミのニオイの発生と同様の反応がおきていると考えると、フロスや歯間ブラシをして感じるにおいの強烈さにも納得がいきますよね…。

 

 

歯周病によるにおい

 

もうひとつの原因は歯周病です。

 

 

歯周病になると、歯周病菌が歯の周囲組織(歯ぐきなど)で繁殖し「メチルメルカプタン」とよばれるガスを発生させるんです。

 

 

発生したガスが、フロスや歯間ブラシでかき出した歯垢や食べかすと一緒に放出されることで強烈なニオイを発生させます。

 

 

歯周病は悪化すると簡単に歯が抜けてしまう、糖尿病などの全身疾患にも影響を与えることもある恐ろしい病気ですが、くわえて悪臭も放つということで、全力で予防していただきたい病気のひとつです。

 

 

対策

 

対策としては、上記の2つのニオイの原因それぞれで違ってきます。

 

 

歯垢(プラーク)がたんぱく質を分解したニオイの場合

 

先ほどもお伝えしましたが、このニオイはフロスや歯間ブラシを習慣化してしばらくするとなくなることがほとんどです。

 

 

これまでフロスや歯間ブラシを使用していなかった場合に、これまでたまっていたニオイが一気に放たれたわけですから、

 

 

毎日歯垢や食べかすをキレイにするようになれば、自然とにおいもおさまってくるというわけです。

 

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歯周病が原因の場合

 

しばらくフロスや歯間ブラシを使ってもニオイが消えなかったり、歯ぐきが退縮していたりといった外形上の異変がある場合は歯周病の可能性もあります。

 

 

歯周病は、さきほどもすこし触れましたが歯が抜けるといった症状から全身疾患まで、わたしたちの身体に大きな悪影響を及ぼしますので早めの対処が大切です。

 

 

初期の段階で処置を行えば、歯周病自体を改善させることもできます。ある程度すすんでしまうと、それ以上悪化させないようにていねいにケアをして付き合っていくという対応になります。

 

 

さいごに

 

フロスや歯間ブラシを使い始めるようになって、多くの方はまずはじめにその際に感じる「におい」に驚かれます。

 

 

自分の口臭ってこんなニオイがしていたのか…とショックを受けるんです。

 

 

ですが、歯周病が原因であるような強烈なにおいでなければ、そのにおいは一定距離以上にいる他人には伝わるものではありません。

 

 

必要以上にあせることなく、フロス・歯間ブラシの習慣を継続していただきスッキリサッパリした口腔環境を手に入れられることを願っています。

 

 

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【要注意】オーバーブラッシング(歯の磨きすぎ)について詳しく説明します。

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

最近は歯の健康が全身の健康と直結しているというデータがたくさん出てきていることもあって、歯みがきに熱心な方が増えてきています。

 

 

ですが、その熱心さが仇となり、歯ぐきが下がってしまうなどの悪影響が出てしまっている方が少なくないんです。

 

 

このように歯の磨きすぎによって口腔環境に悪影響を及ぼすことを「オーバーブラッシング」といいます。

 

 

わたしの働く歯科医院でも、オーバーブラッシングにより歯ぐきが退縮してしまった患者さんがいらっしゃることがありますが、みなさんとても大きなショックを受けられています。

 

 

それはそうですよね。

歯みがきをサボっていて虫歯になってしまった、というのであればまだ納得もできますが、念入りに熱心に磨いていたことが逆効果になっていたとなると泣くに泣けない心境だと思います。。。

 

 

今回は意外と身近なオーバーブラッシングについてお話ししたいと思います。

 

 

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オーバーブラッシングかどうか見分ける方法

 

冒頭でお話ししたとおり、オーバーブラッシングの原因は歯の磨きすぎ(力の入れすぎ)によるものがほとんどなのですが

 

 

じっさい自分の歯の磨き方がオーバーブラッシングなのかどうかって分かりにくいですよね。

 

 

そこでオーバーブラッシングによる典型的な症状を紹介しますので、ご自分の歯をじっさいに確認していただきながら、当てはまっていないかどうかをチェックしていただければと思います。

 

 

歯肉(歯ぐき)の退縮

 

これはオーバーブラッシングのもっとも典型的な症状です。 

 

 

具体的にはこのような状態です。

 

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歯肉が退縮しているのがよくわかりますよね。

 

 

この写真もそうなのですが、パッと見ると歯肉が退縮していることは明らかにわかるにもかかわらず、毎日当たり前のように歯を磨いていると、 自分ではなかなか気づくことができない点がこわいところです。

 

 

定期的に「歯ぐきが退縮してないかな?」という目線でご自分の歯を観察することをおすすめします。

 

 

くさび状欠損

 

先ほどの歯肉の退縮の症状がさらにすすむと「くさび状欠損」とよばれる状態になります。

 

 

じつは歯ぐきが退縮した部分の歯というのはエナメル質におおわれておらず、エナメル質の内側の組織である「象牙質(ぞうげしつ)」が一番外側の組織となっています。

 

 

この象牙質はエナメル質よりも柔らかいという特徴があるため、ブラッシングによって比較的容易に削られてしまうのです。この削られた状態のことをくさび状欠損といいます。

 

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ただし、くさび状欠損はオーバーブラッシングだけがその原因となるものではありませんので(たとえば食いしばりもくさび状欠損の原因になります。)くさび状欠損がある場合には歯科医院で先生にその原因を特定してもらうことが望ましいでしょう。

 

 

フェスツーン

 

聞きなれない言葉だと思いますが、これもオーバーブラッシングの症状のひとつです。

 

 

簡単に言うと、ゴシゴシと強く磨かれることで、歯ぐきがそれに負けまいと組織を厚くした状態のことを指します。

 

 

このような状態です。

 

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組織が赤みを伴って厚くなっているのがわかると思います。

 

 

 

オーバーブラッシングかもしれないと思ったら…

 

これらの症状のどれかに当てはまる気がする場合は、まず歯医者さんに行くことが大事です。

 

 

先ほどのくさび状欠損の部分でも説明しましたが、これらの症状も必ずしもオーバーブラッシングが原因だと決めつけられない可能性もあるからです。

 

 

オーバーブラッシングが原因だとわかった場合には

  • 歯ブラシをどんなふうに当てて
  • どのくらいの強さで磨けばいいのか

を歯科医や歯科衛生士に教わっていただくのがもっとも有効な対処法になります。

 

 

オーバーブラッシングの程度がまだ軽度の場合、「初期の歯肉の退縮」であればクリーピングと呼ばれる現象で歯肉が回復することもあります。

 

 

そのためにも、歯肉の変化にできるだけ早期に気付けることが大切になります。

 

 

さいごに 

 

歯科医院で働いていて、最近オーバーブラッシングの方に多いと感じるのが電動歯ブラシを使用しているという共通点です。

 

 

もちろん普通の歯ブラシでもゴシゴシ磨くと比較的簡単にオーバーブラッシングの症状があらわれてしまうのですが、電動歯ブラシを使う方はさらにオーバーブラッシングになりやすいです。

 

 

電動歯ブラシはいい面もたくさんあるのですが、磨きすぎ、力の入りすぎには十分注意していただきたいと強く思います。

 

 

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「歯ぎしり・食いしばり」はこわい。原因を知って早めに対策を!

 

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

朝起きるとなぜかアゴが痛い、あごの骨のあたりがジーンと重たい感じがする、奥歯が浮いたような感じがする、歯がしみる……

 

 

こんな症状ありませんか?

 

 

原因は睡眠中の「歯ぎしり」「食いしばり」であることがとても多いんです。

 

 

じつはわたしも歯の食いしばりのクセがあるのですが、日ごろ歯科医院で働いていてその恐ろしさを目の当たりにしているので、早めに歯医者に相談して、今も夜はマウスピースをして寝ています。

 

 

わたし自身、早めに対応したのにはワケがあります。

 

 

一言でいえば、歯ぎしり・食いしばりは放っておいていいことは何一つない、と日々の仕事で痛感しているからです。

 

 

今回はそんな「歯ぎしり」「食いしばり」の恐ろしさと対応策をお話したいと思います。

 

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歯ぎしり・食いしばりを放っておくと…

 

まず歯ぎしり・食いしばりの原因についてお話する前に、対処せずそのままにして放置しておくとどうなってしまうのかについてまとめたいと思います。

 

 

歯が抜けることもある

 

食いしばりによる歯・アゴへの影響というのは、想像以上に大きいものがあります。

  

たった一晩の食いしばりが、その人の一生分の食事でおこなう咀嚼と同程度の負担を歯やアゴに与えることもあると言われているほどです。

 

特に睡眠中の歯ぎしり・食いしばりは自覚することが難しいこともあって対応が遅れがちです。対応が遅れると歯ぐきにへの負担が蓄積され、しだいに歯がグラグラしてくることがあります。

 

こうして口腔環境が悪化してくると、毎日の歯みがきをていねいにしているにもかかわらず虫歯や歯周病になり、歯を失う原因になるんです。

 

 

自分が歯ぎしり・食いしばりしているかチェックするには

 

以下のような、食いしばりによる典型的な症状がないかどうかをチェックすることが大切です。

 

 

噛むと痛みがある

 

歯の周りには歯根膜(しこんまく)とよばれる膜があるのですが、食いしばりによってその歯根膜に炎症が起こると痛みがでます。

 

特定の歯が痛いのではなく、数本にわたって広く痛みがある場合は虫歯ではなく食いしばりによる炎症の可能性があります。

 

 

しみる

 

これも食いしばりの典型的な症状です。

 

知らず知らずのうちに歯に亀裂が入ったり欠けたりすることで刺激が伝わり、歯がしみるのです。

 

 

頭痛がする

 

頭痛の原因はさまざまですから、頭痛があるだけで原因は歯の食いしばりだと断定するのは難しい面もありますが、

 

歯ぎしり・食いしばりをする人の中で、頭痛を訴える方が多いことは事実です。

 

食いしばることで頬全体の筋肉(とくに側頭筋とよばれる部分)が緊張状態となることで症状がうまれます。

 

 

首や肩がこる

 

頭痛と同様、食いしばりによる筋肉の緊張が生む症状のひとつです。

 

じつは口の周りの筋肉は、首や肩とつながっているものも多いんです。咬筋(こうきん)とよばれる筋肉が疲労することで、その疲れた咬筋を首や肩の筋肉が補おうとして「こって」しまいます。

 

 

 骨隆起がある

 

骨隆起(こつりゅうき)とは、その名のとおりアゴや歯ぐきに骨が隆起し、コブができることをいいます。

 

下の歯であれば前歯の内側あたりに左右対称に2つの骨隆起が、上の歯であれば中央部に1つの骨隆起ができることが多いです。

  

歯ぎしり・食いしばりの原因は?

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原因は大きく以下の2つに分けることができます。

  • 精神的要因
  • 物理的要因 

 

それぞれについて説明しますね。

 

 

精神的要因

 

じつは歯ぎしり・食いしばりの原因のほとんどはこちらの精神的要因です。

 

睡眠中でなくとも、たとえば緊張しているときや不安なときを思い出してみてください。

 

無意識にグーッと歯を食いしばっていませんか?

 

睡眠中の歯ぎしりや食いしばりも、仕事でのストレス環境の変化による緊張などが主な原因になります。

 

とはいえ、好きでストレスを抱える人はいないわけですから、じゃあどうやって対策をとればいいんだろう…と思いますよね (>ω<)

 

その対策については、後述しますね。

 

 

物理的要因

 

歯ぎしり・食いしばりには精神的な要因でなく、物理的な要因によるものもあります。

 

たとえば、かみ合わせが悪かったり、虫歯があったりということです。

 

また、先ほどの精神的ストレスでなく物理的なストレス(疲れや体調不良など)でも起こりやすいですのであわせて注意が必要です。

 

 

歯ぎしり・食いしばりへの対応策

 

もっとも一般的効果が高い対応策はマウスピースの装着です。

 

 

わたしも毎晩寝るときはマウスピースを使用しています。寝るときに使うことから「ナイトガード」と呼ばれたりもします。

 

 

マウスピースにも大きく2つの種類があり「歯科医院でつくるマウスピース」と「市販のマウスピース」があります。

 

 

歯科医院でつくるマウスピース

 

食いしばる際にかかる歯や歯ぐきへの負担を軽減するために装着するマウスピースですから、自分の歯の型にピッタリのものが望ましいです。

 

この点、歯科医院でつくるマウスピースは自分に合わせた特注ですから効果は間違いありません。

 

費用は保険適用で5,000円程度から作れます。つくるに当たっての日数もそんなに長くはかからず、型をとった翌週にはできあがってくるのが一般的です。

 

参考までに、いま手元にあるマウスピースを載せてみますね。

 

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すこし寄ってみると…

 

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こんな感じです。

 

 

プロが型をとってつくるものですから、装着した時の「ピタッと感」は言わずもがなです。

 

 

ただし本当に「ピッタリ」したサイズですので最初の一週間ぐらいは逆にキツく感じられて、寝にくいという方も多いです。

 

 

慣れの問題ですので最初の違和感は我慢していただき、毎日の習慣にすることが大切です。 

 

 

市販のマウスピース

 

歯科医院でつくるマウスピースが一番望ましいのですが、時間がないなどさまざまな理由で市販のものを使いたいという方もいらっしゃいます。

 

 

そんな方のために、いくつかのメーカーは「お湯であたためて歯型をとってつくるマウスピース」を販売しています。

 

 

わたしがこれまでみた中で、またまわりの人の評価が一番高かった商品はこの「ドクターズナイトガード」です。

 

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歯科関連グッズの先進国アメリカ製で、ちゃっちいものが多い市販のマウスピースの中ではもっともしっかりした作りになっています。

 

 

とはいえ先ほどのお話したとおり、歯科医院で先生が歯型をとってつくってくれるマウスピースとは違いますので、

 

 

歯科衛生士としても、また食いしばりのくせがあるひとりの患者としても、どちらを薦めるかといわれれば「歯科医院でつくるマウスピース」ということになります。

 

 

どうしても市販のものを試してみたい…という方は一度お試しいただければと思います。

 

 

まとめ 

 

以上、歯ぎしり・食いしばりについてまとめました。

 

睡眠中のクセはなかなか自分では気づきづらいということもあり、自分の歯ぎしりや食いしばりについて早期に自覚することはなかなか難しいです。

 

逆に言えば、違和感を感じたときには早めに対応する必要があるということです。

 

ストレスの解消等、もちろん根本原因の解決ができれば最善ですがなかなかそう簡単にはいかない現状の中で、マウスピースによる対応はとても効果が高いです。

 

「あれ、もしかしたら食いしばりしてるかも…」

 

という方は、定期検診の際などに先生に相談してみてください。

 

一度マウスピースの良さを味わってしまうと、もうこれをせずに眠ることのほうが違和感を感じるようになります。

 

大切な歯を守るためにとても効果がありますのでぜひ参考にしていただければと思います (^^)

 

 

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