ママは歯科衛生士

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ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

【磨きすぎ注意!】1日2回以上歯みがきする方へ

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

みなさんは1日に何度、歯みがきをしますか?

 

 

昔に比べると、歯に対する意識が高まってきている現代では、仕事の昼休みにトイレの洗面所で歯みがきをする人も増えてきているようです。

 

 

ある統計によると、歯みがきの回数が1日1回の人は約20%、2回の人は約50%、3回の人は約20%だそうです。

 

 

そして1日2回以上歯みがきをする人虫歯や歯周病はもちろん、歯の健康と関わりの深い病気(脳梗塞や心疾患、早産、誤嚥性肺炎など)になるリスクを大きく下げることもわかってきています。

 

 

ですがその一方で、歯の磨きすぎによるトラブルも増えてきているんです。

 

 

そこで今回は、歯はどのくらいの回数、どれくらい丁寧に磨けばいいのか、逆にどこからはやり過ぎになってしまうのか、についてお話させていただきたいと思います。

 

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歯の磨きすぎによるトラブル

わたしが働く歯科医院に来る患者さんの中でも、じつはこの「歯の磨きすぎ」によるトラブルが意外と多いのです。

 

 

まずは下図の歯の構造をごらんください。

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一番外側で歯を守ってくれているのが「エナメル質」です。(このエナメル質は人間の体の中でもっとも固い組織と言われるくらい頑丈にできています。)

 

 

ですが、よかれと思って強い力でたびたび歯を磨いていると、「歯肉」が下がってきてしまうんです。

 

 

先ほどの図の「歯肉」あたりをご覧ください。この歯の根っこにあたる部分はエナメル質でおおわれていないのがわかりますか?

 

 

つまり、歯を守ってくれるエナメル質がないため、歯肉が下がってきてしまうとその内側の「セメント質」「象牙質(ぞうげしつ)」がむき出しになってしまうんです。

 

 

セメント質や象牙質はエナメル質に比べると虫歯になりやすく、また知覚過敏になったりしてしまいます。

また、歯肉が下がると見ため的にも老けた印象になってしまうんですよ。

 

 

せっかく一生懸命歯を磨いているのに、そのせいで逆に虫歯になってしまうなんて、納得できないですよね?

 

 

ということで、そんな磨きすぎによる歯のトラブルを予防する方法についてまとめていきたいと思います。

 

磨きすぎのトラブルを予防する

 

 歯ブラシはペングリップ(鉛筆の持ち方)で

 

歯の汚れである歯垢は、ペースト状の汚れです。歯ブラシが当たっていれば、そんなに力を入れなくても十分落とせます。

 

逆に力を入れすぎると、歯ブラシの毛先が広がってしまい汚れがとれづらくもなってしまいます。

 

歯ブラシは鉛筆をもつときの持ち方でやさしく小刻みに磨いてください。

 

 

歯みがき粉は歯ブラシのブラシの長さの1/3未満で十分

 

歯みがき粉には「研磨剤」が入っています。

 

この研磨剤は汚れをよく落とすために入っているのですが、強い力でゴシゴシすると、セメント質はすぐに傷ついてしまい、これまた知覚過敏の原因になるんです。

 

 また、歯みがき粉をたくさんつけるとすぐに口の中が泡だらけになってしまい、すっかり磨いた気分になってうがいをしてしまいます…。これは磨き残しの原因にもなりますので、歯みがき粉のつけすぎにはくれぐれも注意してください!

 

 

歯ブラシは歯の面に直角に

 

かつては、歯肉炎や歯周病の方に対して「バス法」といわれる歯ブラシを歯ぐきの方へ45度かたむけて磨くブラッシング法が主流でしたが、このやり方をずっと続けていると歯ぐきは退縮してしまいます。(とくに女性に多い「歯ぐきが薄いタイプ」の方はすぐに歯ぐきが下がってしまします)

 

歯ブラシは歯の面に直角に当てて磨いてください。(ちなみに、これを「スクラビング法」といいます。)

 

 

歯ブラシは少しやわらかめを

 

かためが好きな方は、はじめのうちは物足りなく感じるかもしれませんが、「ふつう」もしくは「やわらかめ」の歯ブラシでも歯垢(プラーク)は十分落とせるのです。

 

かたい歯ブラシは、歯ぐきやセメント質を傷つけてしまいます。

 

 

歯ブラシは小さく動かしましょう

 

歯ブラシをゴーシゴーシ横に動かすと力が入ってしまいがちですし、歯ぐきも傷つけます。そしてこまかい汚れも落とせません。

 

小さく3〜4ミリくらいの動きで微振動させてみがきましょう。

 

 

朝と夜でじゅうぶん

 

じつは歯の汚れが歯や歯ぐきに悪影響をおよぼすのは、汚れがついてから24時間ぐらいたったころからなんです!

 

このことから、歯科医の中にはもしカンペキに歯磨きができるなら歯みがきは1日1回でも十分だという先生もいるくらいです。

 

まあでも実際は、なかなかカンペキに磨くことはできませんし、マナー的なこともありますので1日2回は磨くのがいいとおもいます。

 

 それであっても、朝も昼も夜も歯磨きをつけて、長い時間磨くとかえって歯や歯ぐきに負担をかけてしまいます

 

目安としては朝起きてすぐと、夜はフロスや歯間ブラシなども使ってていねいに10分位歯磨きをするといいでしょう。

 

歯磨きの正しいやり方はこちら▽

歯科衛生士が自信をもって教える「歯の正しい磨き方」【保存版】

 

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まとめ

 

ということで、今回は歯の磨きすぎによるトラブルについてお話ししました。

 

 

 心情的には「よごれが落ちるんだからよく磨くことに越したことはない」と思ってしまうのですが、これは間違いなんです><

 

ぜひこのことを知っていただき、きれいな歯を保つため効果的な歯みがきをしていきましょう^^

 

 

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