ママは歯科衛生士

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ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

生えたときから歯が茶色い? エナメル質形成不全について説明します

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

子どもの生えてきた歯が茶色なんですが、虫歯ですか?

この歯はだんだんと他の歯みたいに白くなっていくんですよね?

 

 

わたしが働いている歯科医院に、こんな不安を抱えて来院される親御さんがいます。

 

 

この症状は「エナメル質形成不全」と呼ばれる歯の表面の病気のひとつなのですが、残念ながら治ることはないんです ><

 

 

この説明を受けてショックを受けられる親御さんも多いのですが、きちんと理解して対応すれば、問題はありません^^

 

 

今回はこの「エナメル質形成不全」についてお話ししたいとおもいます。

 

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エナメル質形成不全とは

 

エナメル質形成不全とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるとき、何らかの原因によって歯のエナメル質がうまく作られなかったことによって起こる歯の表面の病気です。

 

エナメル質とは?

下の図の、歯の一番外側をおおっている白い部分、ここをエナメル質といいます。人間の体の中で一番固い組織なんです。

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エナメル質形成不全の症状

 

具体的な状態としては、歯の表面が生えたときから茶色っぽかったりでこぼこしていたり、他の歯に比べて小さかったりします。

 

 

永久歯では約10%、乳歯ではそれよりは少ないと言われていますが、じつはそれほど珍しい病気ではありません。(じっさい、わたしの子どもも軽度ですが上の前歯が形成不全ですし、子どものお友だちにも何人かいます。)

 

 

さきほどもお話したとおり、この症状は治ることはありませんが適切な対応をおこなうことで問題なく生活できますので、ここからは具体的な対処方法を紹介していきたいとおもいます。

 

「軽度な形成不全」と「重度の形成不全」に分けて説明しますね。

 

 

軽度な形成不全

 

症状としては

  • 生えてきたときから、歯にまだらに濃い白い部分がある
  • 生えてきたときから、歯が濃い黄色をしている
  • 生えてきたときから、歯が茶色い

などがあります。

 

 

このような軽度な形成不全は、見た目は気になるかもしれませんが特に治療を必要とするようなものではありません。(見た目の面でどうしても気になるようなら、歯の表面を白い人工歯で覆うことはできます。)

 

 

ただし、エナメル質が薄いのでとても虫歯になりやすく、また虫歯の進行も早いので、以下の対策を行いましょう。

 

 

軽度形成不全の対処方法

 

虫歯になりやすい上に進行も早いので「虫歯予防」がなによりも大切です。

 

フッ素を使用する

歯みがきにはフッ素入りの歯みがき粉を使用しましょう。ちなみに、歯磨きをする際には軽度形成不全の歯から磨き始めると、予防効果がより期待できます。

 

 

おやつの食べ方に注意

甘いものは控えめに、おやつはダラダラ食べずに時間を決めて食べましょう。虫歯にならない生活を心がける。

虫歯にならない方法はこちら:もう二度と虫歯になりたくない人へ。虫歯にならない方法  

 

 

授乳は時期がきたらスパッとやめる

 授乳(とくに母乳)は夜中にもちょこちょこあげることになりますので、じつは虫歯の原因になりやすいんです。

 

歯の少ない赤ちゃんの時期は大丈夫ですが、前歯がそろってくる1歳ごろには、ご飯がちゃんと食べられているようなら歯のためには卒業することが望ましいです。

 

 

ていねいに歯みがきをする

歯みがきはもちろん、デンタルフロスでのケアも忘れずに!

 

でも歯ブラシで力の入れすぎにはくれぐれもご注意を。形成不全の歯はエナメル質が薄いので、もろくもあります。やさしく磨きましょう。

 

 

重度の形成不全

 

症状としては、

  • 生えてきたときから、歯に穴があいている
  • 生えてきたときから、歯の表面がザラザラ・でこぼこしている
  • 生えてきたときから、歯が小さい
  • 生えてきたときから、熱いもの・冷たいものがしみる

などがあります。

 

 

このような重度の形成不全の場合は、治療が必要となります。

 

 

穴があいているところ、欠けているところ、ザラザラでこぼこしているところは汚れがつきやすく、ついた汚れはとれにくいんです ><

 

 

エナメル質がまったくなく、その内側の象牙質がむき出しになってしまっていることも多く、熱いもの・冷たいものの刺激がダイレクトに伝わるのです。

 

 

そしてなにより虫歯の進行がとても早いです。

 

 

重度形成不全の対処方法

 

穴があいている、欠けている、ザラザラでこぼこしている 

 

その歯の表面をレジン(歯科治療用プラスティック)で覆います。

白い詰め物なのでまず見た目がかなり改善されます。子どものうちはとりあえずこのレジンで補強しておいて、永久歯がそろった頃に必要に応じてラミネートベニア、セラミックの人工歯などでさらに見た目の改善・補強をすることができます。(今の技術では見た目はほとんど天然の歯と見分けがつかないくらいキレイに改善されます!)

 

熱いもの・冷たいものがしみる

 

上記のレジン、ラミネートベニア、セラミック人工歯などと同様の治療を行います。これによってしみることはなくなります。 

 

重度の形成不全においても、虫歯予防は最重要テーマです!

こちらを参考に虫歯を防いでください。

もう二度と虫歯になりたくない人へ。虫歯にならない方法 

 

形成不全になる原因

 

形成不全になる原因はじつはまだわかっていないことが多いんです。。

可能性となる原因は以下のとおりです。

 

  • 妊娠中に飲んだくすり
  • 妊娠中のビタミンA・D、カルシウム、リン、その他栄養不足
  • 生後1年以内の病気(発熱性、発疹性、ホルモン異常)
  • 子ども自身が飲んだくすり
  • 早産
  • フッ素(高濃度フッ素を長期に摂取した。※通常の歯みがき粉程度のフッ素では形成不全にはなりませんのでご安心を)
  • 永久歯の形成不全の場合は、乳歯のときのひどい虫歯、外傷なども原因になります
  • 遺伝  など

 

覚えておいてほしいこと

 

原因ははっきりとしないことも多いです。ですからママはけっして自分を責めないでください!

 

原因がはっきりしないということは予防も難しいのですが、乳歯の時点での虫歯などは防ぐことができる部分ですので、毎日の仕上げ磨き定期検診はかかさずにやっていきましょう^^

 

 

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