ママは歯科衛生士

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ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

【リタイア後に後悔すること第1位】歯の定期検診を受ければよかった

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

ビジネス総合誌「PRESIDENT(プレジデント)」で2012年11月号に掲載された

「リタイア前にやるべきだった…後悔トップ20」の健康分野において、第一位になった回答は、なんと

 

 

「歯の定期検診を受ければよかった」なのです。

 

 

これは55〜74歳の男女1,000人に対するアンケートの結果です。

  

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いまこのサイトをご覧になっているあなたも、知識としては「歯の健康はたいせつだ」「虫歯や歯周病になる前の予防が重要だ」といった言葉や考え方にふれたことはあるかもしれません。

 

 

でも、どれだけの人がその言葉の重みをほんとうに理解し、じっさいの行動に移せているでしょうか。

 

 

わたしがいま働いている歯科医院、そしてこれまで働いてきた歯科医院でも同様ですが、やっぱりまだまだ

 

 

歯医者は歯が痛くなってから行くところ

 

歯は、虫歯になったら削って治すもの

 

 

という認識の方がほとんどだと感じます。

 

 

これについては、ぜひ、いますぐにでも考え方を変えていただきたいのです。

 

 

歯医者は「虫歯を治す場所」ではなく「全身の健康を守る」ために定期的に通うところです。

 

 

今回は、歯の健康の重要性についてあらためてお話ししたいと思います。

 

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答えられますか? あなたの歯は何本あるか

 

どうでしょうか。

 

 

即答できる方はどれくらいいるでしょうか。

 

 

おそらく、正確に答えられる方は10人にひとりもいないのではないかと想像します。(ちなみに大人で親知らずが全て生えている方だと上下あわせて32本。親知らずが生えていない方は上下で28本になります。)

 

 

手や足の指の数はわかるのに、歯の本数はわからない。

 

 

もちろん、歯は常に目につくものではありませんので手や足とはちがいますが、仕事柄「歯の健康状態」と「全身の健康状態」の連関性を常日頃から感じさせられている身としては

 

 

28本(32本)をひとくくりで「歯」と認識するのではなく、もっと1本1本の歯をそれぞれにいたわってケアしてあげてほしい!と感じるんです。

 

 

虫歯は治らない 

 

多くの方は歯医者に行けば虫歯は「治る」と思っています。

 

 

風邪やケガの場合であれば「治る=元の状態に戻る」が成り立ちますが、虫歯の「治る」は風邪やケガとはまったく性質が異なります

 

 

虫歯の場合にいう「治る」とは、正確には

 

 

穴が空いた部分を削って、かわりに人工物で穴埋めをする」ことを指しています。

 

 

風邪やケガのように「治って」なんていないのです。

 

 

じっさい、わたし自身が歯科医院で働いていて実感することは、歯医者で行う治療の多くは「再治療」だなぁということです。

 

 

つまり、むかし治療した歯がまた痛み出して、再度深い部分から治療をやり直すという治療がとても多いということです。

 

 

風邪やケガのように、本質的に治っているわけではないことがこのことからもわかると思います。

 

 

寝たきり状態と歯の関係

 

スウェーデンの高齢者ケアにくわしい 東京経済大学の西下彰俊教授によると

日本では寝たきり状態にある高齢者が150万人から200万人ほどいると言われています。一方、スウェーデンはそもそも寝たきりになる人がほとんどいない。いたとしても、終末期ケアが行われる数日から数週間の短期間だけ

スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか(週刊現代) | 現代ビジネス | より

だといわれているのです。

 

 

この差はどこから生まれるのでしょうか。

 

 

これについては、すでに多くの専門家が指摘しているようですがわたしの実感としても「高齢者になってからの歯の残存本数のちがい」がとても大きな要因のひとつだと感じます。

 

 【高齢者になってからの歯の平均残存本数】

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※日本:厚労省調べ、アメリカ・スゥエーデン:サンスター調べ(http://www008.upp.so-net.ne.jp/akihabara-shika/chiryou/yobou.htmlより) 

 

 

比較年齢がスウェーデンは75歳、日本は80歳と違いはありますが、5年でこの差が埋まるとは到底考えられません。

 

 

先ほどふれたように、大人の歯は親知らずを除くと28本です。

 

 

日本では28本の歯のうち、80歳の時点で残っている数はたった約7本(歯の75%を失ってしまっている計算です)なのに対し

 

 

スウェーデンでは75歳時点で19.5本、じつに約70%の歯が若い頃と変わらず残っているのです。

 

 

噛むこと(咀嚼)による刺激というのは、歯の根っこの外側にある歯根膜(しこんまく)というという部分をつうじて脳に伝わり、身体全体への影響も大きいことが知られるようになってきました。

 

 

もちろん、これだけがスウェーデンとくらべて日本に寝たきりの高齢者が多い理由ではないとは思いますが(生活習慣や健康に対する考え方など日本とスウェーデンでは異なる点も多いです)、見過ごすことはできないデータです。

 

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歯の健康は生きる愉しみに直結する

 

冒頭で紹介したアンケート結果

 

 

「リタイア後に後悔すること」で「歯の定期検診を受ければよかった」が1位になったことからもわかりますが、

 

 

寝たきりになるならないに関わらず、多くの方にとって、毎日の食事をおいしく、ストレスなく、好きなように食べることは人生の愉しみに直結する重要な要素なのだと思います。

 

 

まだ若い方にとっては想像がつきにくいことかもしれませんが

 

 

たとえば仕事を定年退職し、時間が自由につかえる身になったとき、「あそこへ行ってみたい」「あの遊びにチャレンジしてみたい」といった希望と同じように「おいしいものをたべたい」というのは人間の根源的な愉しみのひとつなのではないでしょうか。

 

 

いまを楽しく生きることも大切です。

 

 

ですが、先の楽しみを見据えて今できることをやっておくこともまた、とっても大切なことだとおもいます。

 

 

食べることが楽しくなくなって、生きていくのがどこかつまらなくなった

 

 

歯を悪くしたことでこうおっしゃる方を何人も知っています。

 

 

そうならないために、できることがあります。

 

 

ぜひ歯の定期検診に行って、歯に対する意識を高めていただければとおもいます。

 

 

あわせて、以下の記事も参考にどうぞ(^-^)

mama-eiseishi.hatenablog.com

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