ママは歯科衛生士

ママは歯科衛生士

ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

「私のプライドが許さない!」と言う人間のプライドの低さ。

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

わたしは歯科衛生士になる前の数年間、小さな包装資材の会社で営業の仕事をしていたことがあります。

【関連記事:ナカタ コマチのプロフィール - ママは歯科衛生士

 

 

もう10年以上前の話なのですが、

その会社のある役員が、自分を通さずにその年の忘年会の日程を決めたことにひどく腹を立てている、と噂になりました。

(あらためて文字にすると、あまりにちっちゃな話で笑ってしまいますが…)

 

 

じつは、わたしはその年の幹事を仰せつかっていたのです…(!)

 

 

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ただ幹事とはいっても、一番下っ端の「買い出し要員」みたいな扱いでしたので、その役員はじめ上役との日程調整はすべて幹事長(30代後半・男性)の役目でした。

 

 

その幹事長が、たまたまその役員に日程の都合を聞き忘れていたというのがその発端でした。

 

 

あわてた幹事長はすぐにその役員のもとに飛んでいき、謝りをいれたあと「では、別の候補日でご都合のよい日はありますか?」と尋ねました。

 

 

役員の返事はこうでした。

「いや。日にちを変える必要はない。なぜならその日は私の予定は空いている」

 

 

困惑したのは幹事長です。

 

 

幹事長はてっきり、その日は役員の都合が悪くて参加できないことでご立腹していると思いこんでいたのですが、真相はそうではなかったらしいのです。

 

 

役員はこう続けました。

「都合が悪い日に設定されたから文句を言っているというわけではない。わたしを通さず決めたことに、どうなんだ、と言いたいだけなんだ。いわばわたしのプライドの問題だ」と。

 

 

そのやりとりを聞いて、わたしは笑ってしまいました

 

 

わたしも当時20代前半で、そういう社会や組織のしきたりみたいなものに疎かったこともありますが、その役員の言った「プライド」という言葉が妙に(悪い意味で)ドラマチックに聞こえたからです。

 

 

「それでは俺のプライドが許さない!」

 

 

ドラマや映画でしか聞いたことのない、そして聞くこともないと思っていたワードを生身の人間が真剣な顔で発している。。

 

 

わたしは、とても愉快な気分になりました。

 

 

もしわたしが日程調整の当事者であったなら顔面蒼白ものなのかもしれませんが、当時はあくまで「買い出し要員」でしたので、社会や人間の滑稽さみたいなものを一歩引いた目で見れていたからでしょう。(幹事長、申し訳ありません ^^;)

 

 

ただ愉快になったと同時に、「とても興味深いぞ」と感じたことも覚えているんです。

 

 

「おれのプライドが許さない!」と言ったひとの言動からは

 

  • そんなことをされて黙っているほど俺はプライドの低い人間ではない
  • プライドの高さを誇りに思っている

 

 ことが感じ取れますが、これ、どうですか。

 

 

真逆だと思いませんか?

 

 

「プライドが許さない!」とまわりに意思表示できてしまうのって、「その程度のことでおびやかされるようなプライド」しか持っていないことを高らかに表明する行為であって、周囲にそれを見抜かれてしまう、ということを意味します。

 

 

つまり、自分の小ささを周囲に知られてもかまわない、ということですから

 

 

わたしは「とてもプライドが低い人なんだなぁ」という感想をもってしまいます。

 

 

きっと、本当にプライドの高い人というのは

自分が軽く扱われたりテキトーな対応をされたりした時、心のなかで「このやろうー」と思っていても、決してそれを他人に感づかれないように振る舞うのではないでしょうか。

 

 

そんなことで「このやろうー」と思った自分を他人には絶対知られたくない、と思うのではないでしょうか。

 

 

ただ、された行為や態度についてはキレイさっぱり忘れてしまうのではなく、たとえばあるお店でぞんざいに扱われたのであれば、今後は二度とその店にはいかないなどの対応をとるような気がします。

 

 

そういう、正しいプライドをもった人は自然と周囲からも畏怖され、一目置かれるのではないかな、なんて思ったりもします。

 

 

先ほどの役員は「正しいプライド」とともに、自分がまわりからどう見えるかという「客観性」も欠けていたということでしょう。

 

 

 

*******************

 

 

もう10年以上も前の話ですが、今でもよく覚えていますし、「本当のプライドとは」と意識するきっかけになった、わたしにとってはとても印象的な出来事です。

 

 

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