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ようこそ。あなたの知らない歯の世界へ

あなたが嫉妬だと思っているその感情、じつは歪んだ自己愛じゃないですか?【嫉妬と自己愛】佐藤優レビュー

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

突然ですが、あなたは人に対する「嫉妬心」が強いほうですか?

 

 

嫉妬とは、

 

  1. 人の愛情が他に向けられるのを憎むこと。またその気持ち。特に男女間の感情についていう。やきもち。悋気(りんき)。
  2. すぐれた者に対して抱くねたみの気持ち。ねたみ。そねみ。

(大辞林第三版)

 

 

といった感情のことですね。一般的にネガティブな感情負の感情と認識されます。

 

 

この「嫉妬」という感情については、多くの方がある程度の実感をともなったリアリティをもって理解しているもの……だと思っていたのですが

 

 

近年、この嫉妬という感情がすっかり影を潜めている現状があることを、みなさんは感じていましたか。

 

 

ドロドロとした嫉妬の感情が薄まってきているということは、さぞや生きやすい世の中になっているのかと思いきや、そうではありません。

 

 

かわりに台頭しているのが「自己愛」それも「歪んだ自己愛」です。

 

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わたし達が心穏やかに生きていくためには、自分の負の感情とどう付き合っていくかがとても大切なカギになります。

 

 

そのためにはまず、その負の感情が「嫉妬」であるのか「歪んだ自己愛」であるのかを判断する必要があるのです。

 

 

今回は嫉妬が薄れ、ゆがんだ自己愛が増殖している現代をどう生きるべきかを、佐藤優さんの著書「嫉妬と自己愛」から学んでみたいと思います。

 

 

あなたの「ある行動」も、じつは「歪んだ自己愛」からきているものかもしれません。

 

 

 

嫉妬の恐ろしさ

 

この本の著者である佐藤優さんは、元外務省主任分析官で在ロシア日本大使館に勤務されていましたが

 

 

2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴されました。(鈴木宗男事件がらみで覚えている方も多いのではないでしょうか。)

 

 

冤罪とか国策捜査だったなどという話は今回は置いておくとして、

外務省時代は役人や政治家が嫉妬にかられて起こす修羅場をなんども目の当たりにしたそうです。

(この本の中でも、複数の元総理大臣など実名をあげて嫉妬にかられるシーンが描写されています。とても生々しく、人間の恐ろしさを感じます。)

 

 

嫉妬は人の一生を変えることもあれば、組織を機能不全に陥らせることもある。

 

 

これを実感した佐藤さんは、嫉妬のマネジメントの重要性を痛感し「嫉妬に対処するための五箇条」を紹介してくれています。(五箇条についてはのちほど。)

 

 

こうして嫉妬の研究をすすめていた佐藤さんですが、ときがすすむにつれ、時代の空気が変化していることに気づき始めます。

 

 

肥大した自己愛の時代

 

 

これまでの社会や組織における負の感情の代表は「嫉妬」でしたが、いつからか嫉妬は希薄化し、いま目立つのは「歪んだ自己愛」の持ち主です。

 

 

まず、自己愛の定義を確認しておきましょう。

 

 

自己愛とは 

  1. 自分の容姿に陶酔し、自分自身を性愛の対象としようとする傾向。ギリシャ神話のナルキッソスにちなむ精神分析用語。
  2. うぬぼれ。自己陶酔

(大辞林第三版)

 

 といったように、嫉妬と同様に負の感情とされることが一般的です。

 

 

ただし場合によっては、「他人を愛すためには、まず自分を愛していることが必要だ」といったときに言うような「健全な自己愛」というものもあります。

 

 

佐藤さんがこの本の中で伝えたいのは、

自己愛自体は悪いものではないが、現代は「不健全な自己愛」「歪んだ自己愛」「肥大した自己愛」が蔓延し、それは単なる「自己陶酔」なんかよりずっと複雑で得体の知れない恐ろしさがあるから気をつけるべきだということなのです。

 

 

そんな「自己愛を歪ませた」人間のもっとも典型的な例はストーカーです。

 

 

日本でストーカー被害が増加しているのも、まさに日本社会でいかに「歪んだ自己愛」が進行しつつあるのかのひとつの証拠です。

 

 

さらにストーカーよりも身近に存在しているかもしれない「歪んだ自己愛」をもった人間のタイプがあります。

 

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「土俵に上がろうとしない」人間

 

 

 これ、まわりを見渡して(ひょっとすると自分を省みて)みると、思い当たるフシのある方も多いのではないでしょうか。

 

 

「イマイチ自分に自信がないけれど、さりとて自信に溢れたように見える同僚を嫉妬したり、その足を引っ張ったりするわけではない」

 

「でも、他人から低くみられることには耐えられない」

 

 つまり

 

自信はないけど、馬鹿にされるのは嫌だ

 

という感情です。

 

 

こういうタイプの人間がとる行動が「初めから土俵に上がらない」というものだと佐藤さんは指摘します。 

 

 

 

会社の人事などの話でも、最近は「昇進したがらない」「出世を望まない」人が増えてきているといいます。

 

 

もちろん今の時代、会社自体がいつどうなるかわからないため、そこで必死に出世したところで無意味になる可能性も高く、生活も今のままで不満がないから現状維持で十分だ

 

 

そう考える方がふえていることもあるかもしれませんが

 

 

自己愛を歪ませたあまり、勝負に敗れる自分を認めることができないという恐れから、最初から土俵に上がらないという選択をする人が増えているとも考えられるのです。

 

 

「オレだって、やればできたさ」

「私は、まだ実力を出したわけじゃない」

 

 

こう考えることで自己愛は壊れずにすむのです。

 

 

 

「肥大した自己愛」人間への対処法

 

 

まわりにそんな「肥大化した自己愛」「歪んだ自己愛」人間がいた場合(それが重症であれ軽度であれ)、対応を誤ると自分にも火の粉が降りかかり、ややこしい事態になる可能性があります。

 

 

そこで佐藤さんは本の中で、そんな人間に対応するためのノウハウを披露してくれています。くわしくは本を読んでいただければと思いますので、ここではひとつだけ紹介させていただきます。

 

 

叱る時は一対一で。褒める時も…一対一で。

 

現在佐藤さんは大学で学生相手に講義をする仕事もされています。

 

 

かつては「叱る時は一対一で。褒める時はみんなの前で」がセオリーだった時代もありましたが、いまはみんなの前で褒めることもNGだそうです。

 

 

なぜなら、

みんなの前で褒める。すると「褒められなかった」人間たちが、「要領のいい奴だ」といった悪口をSNSで始めたりする。

嫉妬というより「あいつだけ持ち上げられるのはつまらない」といった感情

 

が生まれ、結果的に褒めたはずの学生がいたたまれなくなってしまうからだということです。

 

 

これは学生相手だけでなく、大人にもあてはまる対応方法ではないでしょうか。

 

 

 

さいごに

 

「嫉妬」から「歪んだ自己愛」の時代へ。

 

 

ですが佐藤さんは、すでに現在進行形で時代はかわりつつあるとも感じていらっしゃいます。

 

 

歪んだ自己愛がさらにすすみ、芥川賞をとった「コンビニ人間」に代表されるような「自己愛すら消滅してしまっている人間」が増える兆しがみてとれると話します。

 

 

いずれにしても、嫉妬や歪んだ自己愛にどう対応するかは、わたしたちが生きていく上で非常に重要なテーマになると感じます。

 

 

そこで最後に、佐藤さんによる「嫉妬に対処するための五箇条」と「自己愛を制御するための五箇条」を紹介して終わりにしたいと思います。

 

 

嫉妬に対処するための五箇条

 

  1. 「人間の能力は多様である」と心得る。自分にしかないもの、できないことが必ずある。それを見つけて、伸ばす努力を。
  2. 人生は仕事だけではない。趣味や社会活動で自己実現を図ろう。
  3. 嫉妬の本質を知るために、勉強すべし。敵を知れば恐れるに足らず。教養を広げれば、負の感情はコントロールしやすくなる。
  4. 嫉妬心の希薄な人間は要注意。標的になって足を引っ張られるようなことがないよう、周囲に気を配るべし。
  5. 嫉妬のトラブルに対処するときは、標的ではなく攻撃側に働きかけること。嫉妬を軽減する方策を、具体的に考えよう。

 

 

 

自己愛を制御するための五箇条 

 

  1. 自らの自己愛は、友人によって検証される。「何でも話せる」友達は何人いるか? いなければ、「なぜできないか」を考えてみる。親友づくりは、「健全な自己愛」を育む最良の方法だ。
  2. 自己愛の薄い人には、責任を持った仕事を与えて、しっかり評価する。自信がつけば、戦力になる。
  3. 自己愛の強いタイプには、肩の力を抜くようアドバイスすべし。周囲を気にしすぎていては、伸びるものも伸びない。
  4. 自己愛を肥大化させた「実力0」人間には、組織からフェードアウトしてもらうしかない。この場合は、新自由主義的な評価を突きつけるという荒療治も有効だ。
  5. 「自己愛世代」の人間に叱責はご法度。とにかく、いいところを見つけて褒めまくるべし。それが最も安全な組織運営である。

 

 

 

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