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歯みがき粉、歯ブラシいっぱいにつけていませんか?【歯みがき粉の適量とは】

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

いまだにTVのコマーシャルなどでは、タレントさんが歯ブラシの毛先いっぱいに歯みがき粉をつけて歯を磨いているシーンが流れます。

 

 

このブログでも何度かふれたこともありますが、あらためて断言させていただきます。

 

 

歯みがき粉は、チョンっとブラシの3分の1程度つければ十分です。

 

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引用:http://www.torii-shika.com/useful_polish.html

 

 

 

わたしが働いている歯科医院でも、患者さんに対しては折に触れこのアドバイスをさせていただいているのですが、

 

 

「なんか物足りない気がして……」と答えられる方がすごく多いんです。

 

 

あなたはどうですか?

 

 

本当に多くの方がこう答えられるので、「なんでだろうなぁ」とその理由を考えていたのですが、行き着いた結論はやっぱり「テレビCMの影響」でした。

 

 

「LION」(ライオン)と「SUNSTAR」(サンスター)の攻防

  

 

 

オーラルケア(歯ブラシや歯みがき粉など、お口の健康に関するケアの総称)業界で有名な、こんな話をご存知ですか? 

 

かつてオーラルケア業界といえば、みなさんご存知の「LION」がトップとして揺るぎない位置に君臨していました。

 

 

ところが、その牙城を崩すべく「SUNSTAR」がある商品を投入したのです。

 

 

そのある商品とは「ヘッドの小さい歯ブラシ」です。 

 

 

それまで、他の選択肢を知らなかった消費者は「歯ブラシとはこういうもの」という固定観念でヘッドの大きな歯ブラシを使っていたのですが

 

 

じっさい小さいヘッドの歯ブラシを使ったら「なんだ、こっちの方がいいじゃん!」となり、SUNSTARの歯ブラシが売れに売れたそうです。

 

 

これを知ったLION側はどうしたと思いますか?

 

 

当然、負けじと小さなヘッドの歯ブラシをつくって売り出した…と思いますよね。

 

 

だって、これまで作っていたヘッドの大きな歯ブラシのヘッドをただ小さく改良すればいだけなのですから。

 

 

ですが、じっさいはそうするまでにけっこうな時間がかかったのです。

 

 

なぜか。

 

 

LIONは「歯ブラシ」でナンバー・ワン企業であっただけでなく、「歯みがき粉」でもナンバー・ワン企業であったからです。

 

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企業は歯みがき粉をたくさん使って欲しい

 

 

この例は、なにも特定の会社を批判する意図で書いているものではありません。

 

 

ただ、毎日歯を磨くあなたに、正しい歯みがき粉の使い方を知っていただきたいために書いています。

 

 

さて、先ほどの例に戻ると、なぜLIONはヘッドの小さな歯ブラシをすぐに作って追随することができなかったのでしょうか。

 

 

それは、ヘッドを小さくしてしまうと

ヘッドにつける歯みがき粉の量が減ってしまう = 歯みがき粉の売上が減少する

と考えたからだといわれています。

 

 

※LIONが「小さなヘッドの歯ブラシ」競争にすぐに参戦できなかった理由が、ほんとうにこれだけなのかは、当時現場にいた方のみぞ知るところですが、とても説得力があると感じるのはわたしだけではないはずです。

 

 

でもやっぱり、歯みがき粉は「チョン」でじゅうぶん

 

 

ヘッドが小さい歯ブラシに関して言えば、今ではもう一般的になり、じっさい毎日の歯磨きではヘッドの小さな歯ブラシを使っている方も多いと思います。

 

 

ですが、歯みがき粉の量についてはどうでしょうか。

 

 

テレビのCMでは、相も変わらず好感度の高いタレントさんが気持ちよさそうに、ブラシにたくさんの歯磨き粉をつけてゴシゴシみがく姿が映し出されています。

 

 

こういった姿を見ていると、知らず知らずのうちに「歯みがき粉はあれぐらい使うもの」という認識が植え付けられてしまうのはどうしようもないことかもしれませんね。

 

 

ですが、誰がなんと言おうと、歯みがき粉はヘッドにチョンっと3分の1もつければ充分なのです。(しつこくてスミマセン ^^;)

 

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引用:http://www.torii-shika.com/useful_polish.html

 

 

 

歯医者さんによっては、基本的には歯みがき粉は使わなくてもいい、という方さえいるぐらいです。

(歯への「着色」が気になってくるタイミングで、定期的に研磨剤入りの歯みがき粉を使用すれば十分との意見です。)

 

 

少なくとも、テレビCMのようにブラシに沿っていっぱい歯みがき粉を使う必要はありません。

 

 

これまでブラシいっぱいに使っていた方は、今日から「チョン」と3分の1程度の量にしてみてください。

 

 

もちろん歯垢はじゅうぶん落とせますし、なにより口の中が泡だらけになることがありません

 

 

歯磨き粉による口の中の泡というのは、はっきりいって「百害あって一利なし」といえるほど、歯垢を落とすこと(=プラークコントロール)にはメリットがなくて

 

 

逆に

  • なんとなく磨けた気になってしまう
  • 泡に紛れて、本当に磨くべき部分がわからなくなる

などの弊害の方が大きいのです。

 

 

歯磨き粉の適量を知ると、歯みがきが上手くなる

 

 

こればかりは実際に実践していただき、感じてもらうのが一番早いのですが、

 

 

少ない歯みがき粉による歯みがきに慣れてくると、「一本一本の歯を磨く」という行為に対して、感覚が鋭くなっていくのがわかると思います。

 

 

じつは磨いたあとのスッキリ感は、歯みがき粉に含まれている添加物による部分が大きかったことも実感できるのではないでしょうか。

 

 

歯みがき粉を少量にしてていねいに磨けるようになれば、歯垢を落とせたことによる本来のスッキリ感を味わうこともできますよ (^^)

 

 

特に準備や道具も必要ありませんので、ぜひ今日から「ブラシの3分の1程度の歯磨き粉」による歯みがきをしてみてくださいね!

 

 

電動歯ブラシでも同様です☆

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