ちびっこのママのみなさん、こんにちは。
歯科衛生士のナカタ コマチです。
今日も家事に育児に、パパのお世話までおつかれさまです^^
今回は0歳から5歳くらいまで(永久歯に生え変わる前)の子どもの歯磨き方法について、歯の成長段階に合わせた4つのステップに分けて説明します。
目次
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説明の前に、まず歯の生える大まかな時期についてカンタンにおさらいしましょう。
- 生後6〜9ヶ月 :下の前歯が生えてくる
- 生後9〜10ヶ月 :上の前歯が生えてくる
- 生後11ヶ月〜1歳 :上下の歯が4本ずつになる
- 1歳2ヶ月〜6ヶ月:奥歯(第一乳臼歯)が生える
- 1歳9ヶ月〜2歳 :犬歯が生える
- 2歳6ヶ月ごろ :奥歯(第二乳臼歯)が生える
「moony(ムーニー):はじめての歯磨き」より http://www.unicharm.co.jp/moony/hajimete/ikuji/lesson06_02.html
歯の生える時期にはとても個人差があります。
中には生まれたときから生えていたり生えている子もいたり、一方では1歳になってようやく生えてくる子もいたり。。ですから、周りの子より遅くても心配する必要はありません。ご安心を^^
では、いよいよ4つのステップの説明に入りましょう。
ステップ1:歯が生えはじめてきたら
だいたい生後6ヶ月から1歳ぐらいの間でしょうか、歯が生えはじめてきたら、歯ブラシで磨く前にまずはガーゼやタオルでキュキュっとやさしく歯を拭いてあげることからはじめましょう。
具体的なやり方
- 1日1回〜3回ぐらい、子供の顔に触れたりスキンシップをとりながら、やさしく拭いてあげます。(1日のどの時間でもOKです! 子どもの機嫌のいいときやママの気持ちに余裕のあるときにどうぞ。たのしい雰囲気がなにより大事です。
さらに
- ママやパパ、おにいちゃんやおねえちゃんが歯磨きしているところを毎日見せましょう。そうすることで、赤ちゃんが歯ブラシに興味をもつようになって、次の段階へすすみやすくなります。
- おもちゃの歯ブラシを与えてみましょう。口に入れても安全な歯ブラシを自分で口に入れることで、赤ちゃんが歯ブラシの感触に慣れていきますよ。
ステップ2:奥歯が生えはじめてきたら
奥歯が生え始める1歳半ごろには、いよいよ歯ブラシが必要になります。
ママやパパがやさしく磨いてあげましょう。まだこの段階では歯磨き粉をつける必要はありません。
知っていると役に立つちょっとしたコツ
①赤ちゃん本人が使う歯ブラシ
②ママ・パパが磨いてあげる用の歯ブラシ
ぜひ、この2本の歯ブラシを用意してください。
赤ちゃん本人が使うものは、安全なものであることのほか、本人が気に入ったものであればなお良いですね。
赤ちゃん本人用の歯ブラシは、噛んだりしてすぐにボロボロになってしまいますが、まったく構いません。自由にやらせてあげてください^^
もう一本の歯ブラシ、ママ・パパが磨いてあげる用のものですが、
これは歯医者さん(歯科医院)で買った歯ブラシがおすすめです。
やっぱり磨き心地が全然ちがうんですよ。値段も100円前後で売っていますし、意外と近所のドラッグストアで買う市販の歯ブラシと金額は変わらないのでオススメです。
ステップ3:うがいができるようになってきたら
つぎは歯磨き粉をつけて磨く段階です。
赤ちゃん本人は1歳半ぐらいから少しずつ、コップで水やお茶を飲めるようになってくるかと思います。その段階に合わせて、ブクブクぺ~、の練習をしてみてください。
練習場所はお風呂がおすすめです。
服が濡れたりするのを気にせずにできます (^^)
フッ素入りの歯磨き粉をつかって磨きましょう
フッ素は虫歯予防に効果があります。
いろいろと見方はあるようですが、世界的には安全だと言われていますので、ママ・パパの仕上げ磨きにはぜひフッ素入りの歯磨き粉を使ってみてください。
小さい子どもは、仕上げ磨きをしてあげている間、なんども唾を飲み込んじゃいますよね。「飲まないでね〜」って言っても、飲むんです……><
いま出回っている歯磨き粉は安全なものがほとんどですが、それでもやっぱりゴクゴク飲み込まれると心配になっちゃいますよね。。
そこで、アドバイスです!(といっても、そんなたいそうな助言ではありませんが…)
歯磨き粉の量は、ほんのちょっとで大丈夫です。
でも、それでも、まだ心配だっていう方は、まず歯磨き粉なしで磨いてから最後に歯磨き粉をつけてさささーっと仕上げ磨きをする。で、うがいする。この方法がいいと思います。
ちなみに、うがいは一回でじゅうぶんですよ。あまり丁寧にうがいしてしまうと、虫歯予防に効果のあるフッ素が流れてしまいますので。
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ステップ4:三歳ぐらいになったら
いよいよ「自分磨き」の段階です。
自分で自分の歯を磨く
そうです。いよいよ子どもが「自分で自分の歯を磨く」段階へ突入するのです。
(もちろん、ママ・パパによる仕上げ磨きは継続してくださいね。)
この段階までくればもう基本的な方法は身についていると思います。この段階で大切なのは、時間があるときは歌などにあわせて一緒にたのしく歯を磨こう!ということだったりします。
ただそうはいっても、なかなか「歯磨きたのし〜!」とはならないのが現実だと思いますが。。
そんなお子さんに対しては、無理にひとりで磨かせなくてもいいと思います。
自分でやる、と言い出すまではこれまでどおりママとパパが続けてあげてください。(こうならないためにも、小さなころから「歯磨きは楽しい!」って思わせる作戦が大切。だって分かってはいるんですけどねぇ…)
ひとつ、守ってほしいこと
無理にひとりで歯磨きさせなくてもいいですよ、といいました。ここはそんなに厳しくしなくてもいいところですので、適度なゆるさはオーケーなのですが、逆に、これだけは必ず守って欲しいということがあります。それは、
夜寝る前の歯磨きは、必ずやりましょう!
ということです。必ず、ですよ。
ただしい歯磨きの習慣をつけることは、今後の子ども自身の人生に大きなアドバンテージをもたらします。(歯の健康は身体全体の健康にとてもおおきく影響していることが科学的にわかってきています。今後、この話も詳しく書く予定です。)
子どもも、時にはママやパパも、今日は疲れたからサボっちゃおっかな、、って気になることもあると思いますが、そこをひと踏ん張りして、寝る前の歯磨きはぜひ徹底していただきたいと思います。
まとめ
今回は0歳から5歳までの乳歯列期(永久歯になる前の歯)の歯磨き方法について紹介しました。ぜひ、お子さまの歯磨きに役立てていただければと思います!
またこのあと6歳ごろになると、子どもの歯はいよいよ永久歯に生え変わり始めます。乳歯と違って、一生付き合うことになる永久歯ですから、やっぱり大事にしたいですよね。
ということで、次回は永久歯の磨き方について説明していきます。
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