みなさんこんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
お子さんの歯磨き、順調ですか??
正直なかなか順調にはいかないのが現実だと思います。
でも、それは当然のことです。
そもそも、自分の歯を磨くやり方だって、それが本当に正しく効果的な磨き方なのかどうかって実はよくわからないですよね?
そんな状態で子どもの歯を磨こうとするわけですから、
「ホントにこれで合ってるのかなあ…」
となるのは普通のことです。
そこで今回は、
お子さんの歯の仕上げ磨きのじょうずなやり方をお話しします。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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目次
子どもの歯の仕上げ磨きの方法
姿勢は??
まず姿勢です。
よく、ママが正座をして、そのふとももの上に子どもの頭をのせて磨いている写真や絵を見かけますが、これだと上の奥歯が見えづらいんですよ。
正しい姿勢は、子どもを床に仰向けに寝させて、ママの開いた足の間に頭をもってくる 形です。こうすると子供の口の中が奥歯までよく見えます。
もちろん、部屋の電気の位置も意識して、口の中までうまく光が届く位置で磨いてあげましょう。
どこから磨けばいいの??
仕上げ磨きをするときのアドバイスとして「磨く順番を決めて磨いていくことで、磨き残しを防ぐことができる」と指導されることがあるかもしれません。これは一面ではとても正しい考え方です。
でも、子どもって仕上げ磨きとか基本的にイヤがりますよね?
「仕上げ磨きやるよー」って言って
「はーーい」って喜んで横になる子はなかなかいないと思います。
とくに1歳くらいから3歳くらいの子どもは
「アーして!」って言っても口を閉じちゃったり(おいっ!)
「イーして!」って言っても口を開けちゃったり(こらっ!)
といった感じで、なかなか大人の言うとおりにはしてくれないものです。
つまり、磨く歯はそのときの子どもの様子に合わせて臨機応変に決めていくしかないというのが現実になります。
具体的には、
子どもが口を開けていたら、とにかく噛み合わせの面を磨く!(シャカシャカ)
口を閉じてたら、前歯とほっぺた側の歯を磨く!(シャカシャカシャカ)
といった感じです。
(実際わが子の場合も、順番を決めてそのとおりに…なんて余裕はありませんでした)
で、磨き忘れについては……
磨き忘れがないように、どこの歯を磨いたかを覚えておく!しかありません^^
そして子どもの集中力もあまり長くは続きませんので3分以内を目安にササッと磨いてしまいましょう〜
何で磨けばいいの??
これは歯ブラシはもちろんなのですが、ぜひフロスを使ってもらいたいんです!
歯と歯がくっついている部分は、歯磨きでは磨けません。
ここはフロスか糸ようじを使って磨いてあげるしかないんです。
なんとなくめんどくさく感じてしまうと思うんですが、慣れればそんなに時間もかかりませんので、ぜひ使ってください。
フロスの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】「フロス」と「歯間ブラシ」どっちを使えばいいの? 歯科衛生士がくわしく説明します
虫歯になりやすいのはどこ??
これはポイントがいくつか決まっています。以下の5つです。
1.歯並びの悪いところ
2.上の歯の前歯
3.歯と歯の間
4.かみ合わせの溝
5.まだ生えきってない背の低い歯
じっさい虫歯になるのは、ほとんどこの5つの歯のどれかです。
なので、この5つをおさえればほとんどの虫歯は防げるということです。
かならず意識して磨いてあげてくださいね。
どんな歯磨き粉をつかえばいいの??
フッ素入りの歯磨き粉を使ってください。
使い続けていると、歯のエナメル質が強くなり虫歯になりづらくなります。また、歯の表面のカルシウム、リンなどのミネラルが溶け出るのを防いでくれるんです。さらに、口の中の虫歯菌や、菌が出す酵素の悪い働きを弱める効果もあるので使わない手はありません。
ただし、赤ちゃんやまだうがいのできない小さなお子さんはフッ素を含む歯みがき粉を飲み込んでしまう恐れがありますので、フッ素入りの歯みがき粉は使用しないほうが安心です。
わたし自身、こどもにはブリアンという歯みがき粉を使っています。
フッ素はもちろん、危険とされる成分が一切入っておらず、さらに虫歯菌を除去するブリス菌が配合されておりとってもオススメです。
効果やくわしい使い方については、こちらの記事をぜひご覧ください (^^)
【関連記事】
子供の虫歯予防|高くても効果絶大な歯磨き粉ブリアンを使うメリット – ママは歯科衛生士
まとめ
子どもが生まれて当然のようにママやパパが歯を磨いてあげるわけですが、考えてみればそのママやパパだって、歯磨きのプロじゃないんですよね。
だから自分がやってるようになんとなく…で磨いてあげていると
「しっかり磨いてあげてるつもりだったのに虫歯になっちゃった 」ってことになってしまうんです。
なので、今回お話ししたポイントをおさえて明日から、いえ今日の夜からお子さまの歯磨きをしていただきたいと思います。
将来的に歯が健康であることは、人生の楽しみの度合いに大きな違いがでてくるとわたしは思います。ぜひお子さんの人生のためにも、歯磨きでできることはやっておいておげてはいかがでしょうか。
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