こんにちは。
歯科衛生士のナカタ コマチです^^
前回のブログで、「親知らずは抜いちゃいましょう」とお話ししましたが
(キレイに生えそろって、かつ咬み合わせもしっかりしている場合以外は)
【関連記事:親知らずは抜くべき??ズバリお答えします】
歯を抜くというと、痛いんじゃないの??とか、腫れたら会社(学校)行けない!とかいろいろ心配なこともでてくるとおもいます。
今日はそんな心配にお答えしていきたいとおもいます!
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目次
まずは、親知らずを抜くときの手順を説明させてもらいます。
何をするのかをまったく知らずにいると、その分不安も大きくなって歯を抜く怖さも倍増してしまいますので。
そのあとで抜歯後のケアや食事についてもお話しします。
親知らずの抜歯手順・流れ
1.問診
親知らずを抜く(抜歯)するときは、出血が伴いますし麻酔をしますので、持病やアレルギー、服薬中の薬はないかなどを確認します。
2.レントゲン
レントゲンをとります。その結果、親知らずが神経に近い位置にあるなど、もうちょっとくわしく調べたい場合には「CT」をとるなどして情報を集めます。
歯の向いている方向や、神経との位置関係は親知らずを抜く際にとても重要な情報なのでよく確認をする必要があるんですよ。
※この時点で、一般的な歯科医院での抜歯はむずかしいと診断された場合は、近くの口腔外科を紹介されます。
3.麻酔
はい、麻酔です。
これは仕方ないですが、ちょっとだけ痛みがあります。痛いのが苦手な人は先生に伝えてみましょう。「表面麻酔」というのをしてもらうと痛みは多少マシになったりします。
4.麻酔が効くのをしばし待つ
どきどきしますが大丈夫!麻酔はじきに効いてきます。
効いてくると、歯や歯茎に舌で触れても 触れてる感覚がなくなってきますよ。
5.抜歯
いよいよ抜歯です。
5−1.歯ぐきをきる
歯が歯ぐきに埋まっている場合には、まず歯を見える状態にするわけですね。
5−2.歯を削る
歯を抜きやすい形にするために削ります。
ナナメに生えていたり、前の歯やアゴの骨にひっかかって抜きづらいときは専用の機械で削ります。
5−3.抜く
ペンチのような器具で抜きますよ。
5−4.縫合
抜けたら、切った歯ぐきを縫い合わせます。これによって治りが早くなるんです。
ちなみに約1週間後に抜糸(こちらの「ばっし」は糸を抜く方ですね)します。
ここまでが、親知らずを抜く手順・流れになります。
言葉にするとちょっとリアルで「え〜〜っ」て感じるかもしれませんが、先生はプロなので大丈夫ですよ^^安心して任せましょう!
歯を抜くにあたっての注意点
ではここからは、歯を抜く(抜歯する)にあたっての事前の注意点や、抜いたあとのケアなどについてお話ししていきますね。
抜歯前日
- 体調を整えて十分な睡眠をとりましょう。
- お酒はできれば避けてくださいね。
- 先生から、服用しないように指示された薬があれば飲まないようにしましょう。逆に、飲むことを止められていない薬は普段どおりに飲みましょう。
抜歯当日
- 食事は2時間ぐらい前にすませておいてください。
というのは、抜歯後は麻酔が2〜3時間は効いていますので食事ができません。麻酔が切れると、やっぱり多少痛みがあるので食べづらいです。。なのでお腹が空いていなくても、事前にかるく食事をとっておくことをオススメします。
抜歯後(抜歯した日)
- 麻酔は、個人差はありますが約2〜3時間は効いています。舌やほっぺをかまないように注意してくださいね。
- 強くうがいをしたり、舌で抜いた部分に触れたりしないでください。口の中ですこし血の味がして嫌かもしれませんが><ちょっとの辛抱です!
(血が固まることで傷は治ります。気になってこの固まった血のかたまり(「血餅(けっぺい)」といいます)を舌などで剥がしてしまうと、ドライソケットといって感染症を起こしてしまい、さらに痛くなったりしちゃいますので……)
- 歯医者さんでもらった薬をちゃんと飲みましょう。
抗生物質と痛み止めをもらうとおもいますが、痛みがなければ痛み止めは飲まなくても大丈夫です。でも抗生物質は決められた時間にかならず飲んでください。感染症などをおこすとこれまたやっかいですので!
- 長くお風呂に入ったり、激しい運動やお酒はやめときましょう。血行が良くなって再出血・腫れ・痛みの原因となります。
- 食事はとりましょう(痛いけど>< でも傷を治すには栄養が大事です。豆腐、たまご豆腐、プリン、ゼリー、ヨーグルト、おかゆ等などやわらかいものをたべるといいですね。)
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歯医者さんを出てからまた出血したり腫れたりしてきたら??
出血してきた場合は、きれいなガーゼやティッシュを小さく折りたたんで、抜歯したところの歯ぐきにのせて20〜30分ぐらいグッと噛んでおきます。しだいに血はとまるはずです。
また、腫れてきた場合は冷やすといいのですが、
急激に冷やしすぎると逆に痛みが増したり、腫れたところが青アザになったりしますので、濡れたタオルなどでやさしく冷やすことがポイントです。
こんなときは歯医者さんへ
- ガーゼやティッシュを30分以上噛んでもまだダラダラと出血する
- 薬で具合が悪くなった
- 激しい痛みが3日以上つづく
まとめ
ということで、親知らずを抜くにあたっての注意事項や不安であろう点についてまとめてみました。 親知らずを抜くこと自体は、今の時代それほどむずかしい処置ではありません。
それでもどこか不安だったり怖かったりするのは、
なんどもお話ししていますが、抜歯の流れや 抜歯後の適切な対応などの知識がないことが理由なのです。
今回お伝えした内容を頭に入れてから歯医者さんへ行くことだけでも、ずいぶんと不安の大きさは小さくなっているはずです。
すこしでもみなさんのお役に立てればうれしいな。。そんな気持ちで書かせていただきました。
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