こんにちは。ナカタ コマチです。
わたしは25歳で歯科衛生士になろうと決心し、専門学校をでて免許をとったのが27歳のときでした。(くわしいプロフィールはこちら)
会社員をやっていましたので人よりずいぶん遅いスタートだったのですが、いまはその時の選択に心から満足できています。(自分の技術にはまだまだ満足はしていませんが…^^)
先日、3歳になった娘から
「ママは歯医者さんで何をやってるの?」と聞かれ、虫歯になった人の歯を治すお手伝いをしたり、歯磨きのやり方をおしえたりしてるんだよ、と答えると
「ふーーん。」と、わかったようなわからないような表情で、いそいそとぽぽちゃん(子供用のお人形です!)のトイレの世話にもどっていきました。。
まだわからないよなぁ、、、なんて思いながら、
でも案外、おとなでも歯科衛生士の仕事ってわからない人って多いのかもなーと思い、せっかくなので今回は、歯科衛生士のお仕事や歯科衛生士になる方法、そしてどんな人が向いているのかなどについてお話ししてみたいとおもいます。
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目次
歯科衛生士になるには
厚生労働省・文部科学省が認定する歯科衛生士養成機関で3年(大学の場合は4年)勉強したあと、国家試験に合格することで歯科衛生士になることができます。
おおきく分けて、
- 専門学校(全国に136校)
- 短期大学(全国に12校)
- 大学(全国に8校)
学費としては(大学を除く)3年間でだいたい300〜500万円といったところです。また、多くの養成機関では女性の入学しか認めていないのが現状ですが、一部では男性を受け入れている養成機関もあるようです。
国家試験の合格率は95%以上
国家試験の合格率は高いです。
どちらかというと、国家試験を受ける段階までたどりつくほうが大変です><
たとえば養成機関でおこなわれる定期試験ではすべての科目で合格点を取る必要がありますし、試験以外にもレポートや実習があり、その都度きびしいチェックが入ります。(患者さんのお口に触れる仕事ですから当然といえば当然ですが…)
「ケアマネジャー」の受験資格を得ることができます。
ケアマネジャーとは、正式名称「介護支援専門員」といって要介護認定を受けた高齢者に対してケアプラン等を作成することができる資格です。
歯科衛生士に向いている人
手先が器用、親しみやすい人柄、機転が利く、コミュニケーション能力が高い人などが向いていると思います。
また、「歯科衛生士」と「歯科助手」を混同している方も多いかと思いますので(たしかに紛らわしいです!)、その違いもあわせて説明させていただきます。
歯科助手との違い
歯科助手は、とくに資格などは必要なく、おもに診療のアシスタント業務を行います。患者さんの口の中に手をいれることは許されないという点で、歯科衛生士と大きく異なっています。
歯科衛生士のお仕事って?
おおきくわけて、以下の3種類があります。
1.歯科予防処置
2.歯科診療補助
3.歯科保健指導
では、それぞれについて説明させていただきますね。
歯科予防処置
虫歯や歯周病を予防するために、歯石・歯垢といった口の中の汚れを除去する、虫歯予防のためにフッ素を塗布するなどの処置をおこないます。
歯科診療補助
歯科医師の指示のもとで診療をサポートします。
たとえば「歯の型をとる」「器具の減菌」「治療のアシスタント」「レントゲン装備」また医院によっては受付や院内の清掃、在庫管理などもおこないます。
歯科保健指導
歯ブラシの使い方の指導です。(これは歯科医院内だけでなく、他の施設に出向き、出前で指導をすることもあります。)
また歯ブラシだけでなく、生活習慣や食事のとり方、噛み方などの指導を行うこともあります。
また、この3つにはありませんが、歯科衛生士の大切な役割として忘れてはならないのが不安を抱えている患者さんをサポートするという役割です。
技術だけでなく、人柄や醸しだす雰囲気なども大切な要素になってくると思います。
歯科衛生士の将来性
ホリエモンこと堀江貴文さんも、その著書などで触れられていますが「予防歯科」がいま注目されています。また、今後も高齢者が増えていくなどの要因によって、「歯」にまつわる仕事には将来性があります。
コンビニより多い歯医者さんの数
今や歯科医院は全国に 68,836施設あって、全国のコンビニの数51,363店よりも17,473施設も多いらしいのです。
(厚生労働省発表「医療施設動態調査」及び日本フランチャイズチェーン協会発表「コンビニエンスストア統計調査月報」より。それぞれ、平成26年8月末、9月末時点)
まあこれは一概によい面ばかりではないのかもしれませんが、歯科衛生士にとっては求人が多いことを意味しますので、結婚や出産を機に一度仕事をやめても、また働ける環境が整っていると考えることができます。
働き方もさまざま
こういう環境のもとで、正社員だけでなく、パートで働いたり、中にはフリーで活躍する人もいたりして、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるのも、歯科衛生士の大きな魅力のひとつだとおもいます。
とにかく歯科衛生士は求められていますので、求人サイトでも募集が多いです。
以下のような歯科衛生士専門の求人サイトもあって、自分にあった職場を選択することができるのはとても強みになると感じています。
歯科衛生士として働く、ということ
医院にはさまざまな患者さんがいらっしゃいます。
わたし自身、たくさんの患者さんと直に接し、口の中の改善に直接関わることができるこの仕事におおきなやりがいを感じています。
ですが、どの仕事もそうだと思いますが無事に国家試験に合格して就職しても、養成機関での実習だけではなかなか即戦力として働くことはできません。(たとえば弁護士さんのような難しい試験に合格した方でも、合格後すぐにバリバリの弁護士として活躍できるわけではないですよね。)
歯の型をとることも、セメントを練ることも、診療のアシスタントや患者さんとのコミュニケーションなども、コツやタイミングをつかむまでは大変だとおもいます。
それでも、そのたびに丁寧に誠実に取り組んでいれば成果は必ずあらわれてきます。技術は必ず上達します。
歯科衛生士として働きはじめたばかりの方は、先生との器具の受け渡しのタイミングひとつとっても思うようはにいかず、悩むこともあるかもしれませんが、さきほどもお話ししたとおり、技術は上達しますし、先生との呼吸は時間とともにあってくるものです。
「仕事の内容自体は好きだ」と思えるならきっといい歯科衛生士になれますので、ぜひかんばってくださいね!!(そしてこれから受験をお考えの方は、こんなことを頭の片隅にいれておいていただくといいんじゃないかなあと思います。)
さいごに
柄にもなく、まじめにお話ししてしまいました……(なぜかすこし恥ずかしい。。)
偉そうに聞こえていたらすみません。
歯科衛生士のお仕事をあまり知らない方には、この機会にぜひ知っていただければ、またこれから歯科衛生士を目指す方には、すこしでも現役で働く歯科衛生士の声をとどけることができたら、と思い書かせていただきました。
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