こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
前回は歯科衛生士になる方法や、お仕事内容についてお話ししました。
(前回の記事:歯科衛生士になりたい人へ。歯科衛生士ってこんなお仕事です – ママは歯科衛生士)。
そこでは、どちらかと言えばハード面、とでもいうのでしょうか、歯科衛生士の養成機関についてや予防処置、診療補助など衛生士のお仕事について事実をお伝えするという内容でした。
そこで今回は、他の職業でなく「歯科衛生士」としてはたらく上で大切だと思うことについて、ソフト面を中心にお伝えできればとおもいます。
歯科医院というとてもせまい空間で、なおかつ物理的にお互いの距離がすごく近いところで仕事をするなかで、どんなことが起こりがちのか。実体験をまじえてお話しさせていただきますね。
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たかが相性、されど相性
先生との相性
さきほども触れましたが、歯科医院というのはとてもせまい空間です。
一般企業のオフィスなどに比べるととても少ない人数で、密なコミュニケーションをとりながらすすめていく仕事といえます。
先生の横でアシストしている時間もとても多いですし、距離も近く、会話もたくさんするので、そういう面ではダンナさんよりも密な立場にいるとも言えるぐらいです。
ですので、はたらく上で先生との相性はとてもとても大事です。
スタッフとの相性
くわえて、歯科医院にもやっぱりそれぞれのカラーがあります。
採用の面接も先生自身が行うことも多いので、スタッフの雰囲気も自然とその先生や歯科医院のカラーに似てくるなぁ、という気がします。
ですので、一緒に働く先生やスタッフとの相性が合わないと、それはそれはキツイものがあるんです。。
はじめて働いた歯科医院では…
わたしが一番初めに就職した歯科医院は、最新の機械がそろったすごくキレイな医院でした。
はたらくスタッフもみなさんキレイな方ばかりで、あこがれの気持ち夢いっぱいで働き始めました。
ですが、、、
先生ともスタッフとも相性が合わず。。
いま思えば価値観があまりにも違っていたのだとおもいます。いつも、先生やスタッフに気に入られるように、ほんとうの自分ではない自分を演じ続けている感じでした。
でもはじめて就職した医院だし、ここで辞めたらどの医院でもやっていけなくなるのでは…
そう思って、仕事をつづけていました。
2年目を過ぎた頃から不眠症になってしまいました。
そして夜眠れないだけでなく、こまごまとしたいろんなことが気になって不安になって、すこし落ち着いたらまた不安になって…というような毎日を送っていました。だいぶ精神的にまいっていたのだとおもいます。
ですが、そのときのわたしは、自分がまいっていることに気が付きませんでした。もっとがんばらないと、もっと仕事ができるようにならないと、と思ってたのです。
そんなあるとき友人に
「どんな人も仕事は一生懸命がんばってるとは思うけど、そこまではがんばってないよ?」と言われました。
そうかぁ……
わたし辛かったわーー、辛いわーーーーと思い、辞めることを決めました。
(辞めるのもまた、すごく勇気がいるんですよね ><)
じぶんを大切にすること
日本人はまじめで几帳面な人が多いですよね。
なので仕事や学校でつらいことがあっても、ここでダメなら他にいっても同じなんじゃないか。じぶんはダメなんじゃないかって不安になって、つらい思いをしている人って多いとおもいます。
さらに、家族に心配をかけたりするのも嫌だったり、うまくなじめない自分を恥ずかしく思ったりもしてしまいます。
でも、そんなことはないとおもいます。
自分らしくがんばれる場所がきっとあるんだとおもいます。
歯科医院も同じです。どこかにあなたが生き生きとはたらける場所が必ずあります。
個人的な話で恐縮ですが(今さらですね笑)
わたしはおっとりしていて、話すのがとてもゆっくりです。
こどもの頃から、それで誤解を受けたりしてつらい思いをすることがとても多かったのですが、それを良い個性として受け入れてくれる人も中にはいます。
そしてそういう人に対しては、自分のできることを精一杯やって、できるだけいいものを返したいともおもいます。
歯科衛生士として働くにあたっては
自分の技術を向上させて患者さんに貢献することが一番たいせつなことですが、わたしも経験したように、その土台となる歯科医院内での人間関係に無理があると、うまく力が出せなくなってしまいます。
「技術」ももちろん大切ですが、「相性」も大きくあなたの実力を左右する。
スタッフや先生が密になってはたらく歯科医院だからこそ、これから歯科衛生士としてはたらく方には「相性」というものを意識していただければと思います。
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