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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
突然ですが、
あなたは1日に何回、歯みがきをしますか?
厚生労働省が行っている調査(「平成28年度歯科疾患実態調査」)によると、
「一日に何回歯を磨くか」という問いに対する回答は以下のとおりでした。
- 1回:18.3%
- 2回:49.8%
- 3回:27.3%
「1日2回」の人が一番多いのは想像していたのですが
個人的には、1日3回磨く人が30%近くもいることに驚きました。
(3人にひとり程度は、お昼も歯みがきをしている、ということですね)
あなたのまわりにも、1日に3回、たとえばランチのあとにも
お昼休みにトイレで歯をみがいたりする人がいるかもしれません。
もしかしたら、あなた自身がそうですか?
1日2回以上歯みがきをする人は
- 虫歯
- 歯周病
- 歯の健康と関わりの深い病気(脳梗塞や心疾患、早産、誤嚥性肺炎など)
になるリスクを大きく下げることがわかっています。
ですがその一方で、
歯科医院に来られるたくさんの患者さんと接していると
歯の磨きすぎによるトラブルが増えていることを実感します。
歯は、磨かないのもいけませんが、それと同じくらい、磨き過ぎもよくないのです。
端的に言って、1日に3回も歯を磨く必要はありません。
そこで今回は、
- 歯はどのくらいの回数、どれくらい丁寧に磨けばいいのか
- 逆にどこまでやると、やり過ぎになってしまうのか
- 磨きすぎ防止のために、ぜひ取り入れるべき習慣
について、くわしくお話ししたいと思います。
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目次
歯の磨きすぎによるトラブル
歯のトラブルというのは「虫歯」や「歯周病」だけではありません。
つまり、今、虫歯や歯周病がないからと言って、歯は健康だとは限らないということです。
じっさいわたしが働く歯科医院に来る患者さんの中でも、
歯の「磨きすぎ」によるトラブルが意外と多いのです。
歯の構造
歯というのは、「歯」というひとつの大きなかたまりなのではなく、
それぞれの役割をもった組織が何層か集まって構成されています。
言葉だけではイメージがつかみにくいと思いますので、イラストで説明しますね。
まず、一番外側で歯を守ってくれているのが「エナメル質」とよばれる組織です。
このエナメル質は、人間の体の中でもっとも固い組織と言われるくらい頑丈にできているんですよ。
ただ、固くて頑丈だからといってゴシゴシと強い力で、1日に何回も磨いていると、
しだいに歯肉が「退縮」といって、下がってきてしまうんです。
「歯肉」とは、以下のイラストで丸く囲ったピンク色の部分です。
なじみのある言葉でいうと「歯ぐき」という、あれですね。
この歯肉が下がってきてしまうと、何が困るのか。
上のイラストを見ていただきたいのですが、
「歯肉の内側の部分のエナメル質(白い部分)」って、とっても薄くなっているのがわかりますよね。
これが何を意味するかというと、
歯肉が下がることで、
- うす〜いエナメル質がむき出しになるのと同時に
- そのエナメル質のすぐ内側にある「象牙質(ぞうげしつ)」もむき出しになってしまう
んです。
じつは、「象牙質」は(厳密にはその間に「セメント質」という、ごくうすい組織もあるのですが同様に)
エナメル質に比べると虫歯になりやすく、知覚過敏にもなりやすい組織なのです。
くわえて、
- 歯肉が下がると見た目的にも老けた印象になってしまう
というこうことで、いいことがないんですね。
せっかく一生懸命歯を磨いているのに、そのせいで逆に虫歯や知覚過敏になって苦しむなんて、納得できないですよね?
そうならないためにも、歯の正しい磨き方を知って、トラブルを予防する方法を実践する必要があります。
磨きすぎのトラブルを予防する
歯ブラシはペングリップ(鉛筆の持ち方)で
歯の汚れである歯垢は、ペースト状の汚れです。
歯ブラシが当たっていれば、そんなに力を入れなくても十分落とせます。
逆に力を入れすぎると、
- 歯に傷がつくだけでなく
- 歯ブラシの毛先が広がってしまい汚れがとれづらく
もなってしまいます。
歯ブラシは鉛筆をもつときの持ち方でやさしく小刻みに磨いてください。
歯みがき粉は歯ブラシのブラシの長さの1/3未満で十分
多くの歯みがき粉には「研磨剤」が入っています。
この研磨剤は汚れをよく落とすために入っているのですが、
強い力でゴシゴシすると、セメント質はすぐに傷ついてしまい、これまた知覚過敏の原因になるんです。
また、歯みがき粉をたくさんつけるとすぐに口の中が泡だらけになってしまい、すっかり磨いた気分になってうがいをしてしまいます…。
これは磨き残しの原因にもなりますので、歯みがき粉のつけすぎにはくれぐれも注意してください!
歯科衛生士として自信をもっておすすめできる歯ブラシをまとめています。
【決定】歯科衛生士おすすめ歯みがき粉はこの4つ|虫歯・歯周病・ホワイトニング・知覚過敏
歯ブラシは歯の面に直角に
かつては、歯肉炎や歯周病の方に対して「バス法」といわれる、
歯ブラシを歯ぐきの方へ45度かたむけて磨くブラッシング法が主流でしたが、
このやり方をずっと続けていると歯ぐきは退縮してしまいます。
(とくに女性に多い「歯ぐきが薄いタイプ」の方はすぐに歯ぐきが下がってしまします)
歯ブラシは歯の面に直角に当てて磨いてください。(ちなみに、これを「スクラビング法」といいます。)
歯ブラシは少しやわらかめを
かためが好きな方は、はじめのうちは物足りなく感じるかもしれませんが、
「ふつう」もしくは「やわらかめ」の歯ブラシでも歯垢(プラーク)は十分落とせるのです。
かたい歯ブラシは、歯ぐきやセメント質を傷つけてしまいます。
ちなみに、歯科医・歯科衛生士の間では知らない人はいないほど有名な歯ブラシ
「タフト24」について、以下の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。
【歯科衛生士が使ってる】超王道歯ブラシは「タフト24」と「DENT EX システマ」です
歯ブラシは小さく動かしましょう
歯ブラシをゴシゴシ横に動かすと力が入ってしまいがちですし、歯ぐきも傷つけます。
そして思うほど、こまかい汚れも落とせません。
小さく3〜4ミリくらいの動きで微振動させてみがきましょう。
朝と夜でじゅうぶん
じつは歯の汚れが歯や歯ぐきに悪影響をおよぼすのは、
汚れがついてから24時間ぐらいたったころからなんです。
このことから、歯科医の中には
もしカンペキに歯磨きができるなら、歯みがきは1日1回でも十分だ
という先生もいるくらいです。
まあでも実際は、なかなかカンペキに磨くことはできませんし、マナー的なこともありますので1日2回は磨くのがいいとおもいますが
それであっても、
朝も昼も夜も歯磨きをつけて、長い時間磨くとかえって歯や歯ぐきに負担をかけてしまうのは間違いありません。
ですので、歯みがきをするタイミングとしては
- 朝起きてすぐ
- 夜の寝る前
の2回がおすすめです。
とくに朝は「朝食後」ではなく「起きてすぐ」に磨くのがポイントです!
【関連記事】朝の歯磨き「朝食後」にしていませんか? 正解は「起きてすぐ」!
歯みがきのかわりは高品質マウスウォッシュがおすすめ
ここまで、磨きすぎのデメリットや磨きすぎ防止の歯みがきのやり方についてお話ししてきました。
ですが、食後になにもしないと
- 口臭が気になる
- 歯がザラザラする感じがする
- なんか気持ち悪い
と感じる方も多いと思います。
じつは、わたしも同じです。
そんなあなたには、質の高いマウスウォッシュを使うことをおすすめしています。
具体的には、わたしも毎日愛用している「gosso torino(ゴッソトリノ)」というマウスウォッシュです。
「gosso torino(ゴッソトリノ)」の優れている点
わたしが数あるマウスウォッシュの中から「gosso torino」を選んでいる大きな理由はつぎの2点です。
- ピリピリしないのに雑菌を減らす効果が高い
- 個包装なので簡単に持ち運べる
それぞれについて、すこし詳しく紹介してみますね。
ピリピリしないのに雑菌を減らす効果が高い
マウスウォッシュで苦手なことのひとつに、あの「ピリピリ感」がある、という方はけっこう多いですよね。
もちろん、「あのピリピリ感があるから効いてる感じがして好きなんだ」という方もいるとは思いますが、
「効いてる感じがする」のと「実際に効いている」のはイコールではない点に注意が必要です。
事実、あの刺激はアルコールの刺激であり、たしかに殺菌はしてくれますが、
口の中に常在している「いい菌」までも殺菌してしまうというデメリットがあるので、わたしは使いません。
その点、gosso torino(ゴッソトリノ)は、使っていただければ瞬間にわかりますが
低刺激でやさしいです。
でも効果が低いわけではなく、
- シメン−5−オール
- アラントイン
といった有効成分が口臭や虫歯を予防したり、炎症を抑えたりしてくれます。
ピリピリはしないのにスッキリと清々しい
このたしかな効果と使い心地がまず一つ目のポイントです。
個包装なので簡単に持ち運べる
2つめは、個包装されていて持ち運びに便利だということです。
多くのマウスウォッシュは、外出先で使おうとしても「小型のボトルタイプ」しかない場合がほとんどで
- 地味に重いし
- なんとなく不潔
な感じが、どうしてもつきまとうのですが
その点もgosso torino(ゴッソトリノ)なら完全に解決します。
一回分に小分けされているので、
ランチの後に使う1回分だけを持っていく!
みたいなことが簡単にできます。
使うときも、さりげなくポケットやポーチに入りますので、とても使いやすいです (^^)
gosso torino(ゴッソトリノ)の購入は公式サイトからのみとなっていますので、購入は以下のリンクからどうぞ(*^^*)
まとめ
ということで、今回は歯の磨きすぎによるトラブルについてお話ししました。
心情的には「よごれが落ちるんだからよく磨くことに越したことはない」と思ってしまうのですが
これは間違いです!
磨きすぎは、歯や歯ぐきに大きな悪影響を与えるリスク要因です。
とくにお昼の歯みがきは、その必要性を含め見直していただきたいと思います。
ランチ後の口腔ケアとしては、品質の良いマウスウォッシュを使えばいいのです。
ぜひ、今回の記事があなたの習慣を見直すきっかけとなればうれしいです☆
高品質マウスウォッシュ「gosso torino(ゴッソトリノ)」の購入は公式サイトからのみとなっていますので
購入は以下のリンクからどうぞ(*^^*)
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