こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
わたしは、今では歯や口の中の環境についてとても気を配るようになりましたが、歯科衛生士の専門学校に入学する前は、おそらく多くのみなさんと同じように
「口のケア??」
「歯みがきと…あと、フリスク食べて口臭は気にしてますけどー」
みたいな感じでした。
それが専門学校で歯や口内環境について勉強するうち、
「歯みがきだけ?? ありえない!」
といったふうに、口の健康に対してどんどんストイックになっていきました ^^;
そしてこれは「歯科衛生士あるある」なのですが、歯に対する自分の意識が高まるのにともない、おなじような姿勢を彼氏にも求めてしまうようになるんですね。
同じ頃に専門学校に通っていたクラスメイトも、みーんなそんな感じでした (^^)
そこで今回は、歯科衛生士として自分の彼氏にはぜひやってほしいお口のケアを3つ厳選して紹介したいと思います。
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デンタルフロス
まずはデンタルフロスです。これは絶対に外せません。
(とか言うわたしも、専門学校に行く前まではやってませんでしたが…。)
歯と歯の間の歯垢(プラーク)の除去率についてはこんなデータがあります。
(デンタルフロス/歯間ブラシの使い方|お役立ち情報|サンスターより引用)
この「ブラッシング」とはいわゆる「歯ブラシによる歯みがき」のことです。
歯ブラシだけでは歯垢は約60%しかとれていないということです。
これがフロスを併用することで歯垢の除去率は80%近くにまで上がります。
海外ではポピュラー
しばしば日本のケータイを揶揄する意味で使われる「ガラパゴス化」ですが、このガラパゴス化はケータイだけではありません。
歯に対するケアという点でも、日本はとても遅れている現状があります。そのひとつがこのデンタルフロスの使用率です。
(80歳まで自分の歯を残すためのデンタルフロス簡単実践法より引用)
アメリカやスウェーデンでは半分以上の人がフロスを使用しているのに対し、日本では5人に1人程度でしかありません。
たしかに、歯科衛生士以外の友人やまわりの人に聞いたりしても、日常的にフロスを使用している人ってほんとに少ないなあと感じます。
彼氏に使ってほしい理由
まだフロスを使ったことのない人に、ぜひやってほしいことがあります。
一度フロスをつかって歯と歯の間の歯垢をこすりとったあと、そのフロスの匂いを嗅いでみてください。
……クサイ、ですよね?
くさいんですよ。本当に。
歯垢は細菌のかたまりです。
ウ◯チという細菌のかたまりはウォシュレットできれいに流して清潔にするのに、どうして口の中の細菌はそのままにしておくのでしょうか。
先ほどお話したように、フロスをすることで歯垢を約80%除去することができる(歯周病や虫歯を予防する)ということから、フロスの使用をすすめているわけですが
そんなデータより、まずは一度、フロスを使って匂いを嗅いでください。
その歯垢がずっと口の中に残ったまま、だれかとおしゃべりしている自分を想像していただければ、フロスを使う何よりのモチベーションになるはずだと思います。
歯科衛生士のわたしが愛用しているフロスはこちらのフロアフロスです。
街のドラッグストアでは売られていない、いわゆる歯科専売品の商品ですので効果がケタ違いです。
歯垢がゴッソリとれちゃうフロアフロスのすごさについては以下の記事で紹介しています。
歯科衛生士が使ってる超おすすめフロス|歯垢ゴッソリとれるので要注意!
フロスのくわしい使い方などは、こちらのサイトなどからもご覧いただけます。
デンタルフロス/歯間ブラシの使い方|お役立ち情報|サンスター
歯間ブラシ
さきほどのフロスによる歯垢除去率約80%のお話ですが、じつはあの表には続きがあります。こちらです。
(デンタルフロス/歯間ブラシの使い方|お役立ち情報|サンスターより引用)
そうです。
「ブラッシング+歯間ブラシ」の歯垢除去率は、85%にまで上がるんです。
ここで、デンタルフロスと歯間ブラシそれぞれの特長を簡単にまとめておきます。
糸巻きタイプになっているので、必要な長さに切って使うことができます。
慣れるまでは指の使い方がむずかしいと感じることがあるかもしれませんが、すぐに慣れてきますし、慣れてくると立体的な歯に沿わせて自由に動かして使うことができるので、隅々まで歯垢をとることが可能です。
歯間ブラシの特長
針金状のものに、細いブラシがついた歯の掃除道具です。
フロスに比べ大きさがありますから、歯と歯の隙間が広い方や矯正器具、入れ歯などを使用している方に適しています。
ようは、同じ人の歯であっても、その歯の状態によってフロスが適しているのか、歯間ブラシがいいのかは変わってくるということなんです。
わたし個人の話をさせていただくと、
前歯は比較的隙間なくそろって生えているのでフロスを使い、奥歯は歯と歯の間が若干広く、歯ぐきとの間にも食べものがつまりやすいので歯間ブラシを使っています。
このように、フロスと歯間ブラシの関係は「どちらかひとつを使う」といったものではなく「歯の状態に合わせて使い分ける」 のが正しい利用のしかたです。
ちなみに、、、
この歯間ブラシについても、使用後はぜひニオイをチェックしてください ^^;
まあ、ほんとうに、クサイです。
ですがフロスも同じですが、毎日継続して使っているうちに、はっきりとニオイも改善してくるのがわかります。
だいたい2〜3週間ぐらいをめどに使い続けてみてください。結果が実感できるようになると、継続が苦ではなくなりますよ〜。
(ただし、ニオイはあくまでもわかりやすいバロメーターのひとつです。歯についた歯垢を取り除くことが本来の目的ですのでお忘れなく。)
オススメの歯間ブラシはこちらのシリーズです。
この歯間ブラシは大きさがさまざま用意されていますので、まずは小さめのサイズから試してみて、自分にピッタリの大きさを見つけることが大事です。
(わたしはいくつか試して、最終的に「SS」サイズを愛用中です)
キシリトール100%のガム(タブレット)
さいごはキシリトール100%のガム、もしくはタブレットです。
これもわたし自身も継続して愛用していて、口内環境が明らかによくなったことを実感しています。
歯科衛生士の専門学校時代、ほとんどの同級生のカバンの中には必ずこのキシリトール100%ガム(タブレット)が入っていました。(なつかしい……><)
ただし、どんなキシリトールガムでもいいわけではありません!
スーパーなどで市販されているガムでは効果はありませんので、くわしくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
付き合う相手の口腔環境が気になってしまう…
もはや立派な職業病です ^^;
ですが、歯の大切さを知り抜いた歯科衛生士だからこそ、良かれと思って相手にも薦めるわけなのです。
たとえば口臭が気になるからといって、一時しのぎの洗口剤だけでごまかすといった対応では、逆にお金も時間も無駄になってしまいます。
全身の健康につながる歯の健康にもっと真剣になっていただき、おじいちゃんおばあちゃんになっても人生を楽しめるように、お口ケアを続けてくださいね。
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