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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
あなたは昼食後、歯をみがく習慣がありますか?
この質問を、22歳から34歳の働く女性を対象に、マイナビウーマンがWebアンケートを実施したところ
結果は以下のとおりとなりました。
磨く : 64.5%
磨かない: 35.5%
なんと、磨く方が6割以上いるんですね。
清潔感や身だしなみに対する意識の高まりにともない、
- 口臭を予防するため
- 歯を磨く事によるスッキリ感を求めて
というのが理由のほとんどのようなのですが
じつはこの「昼食後すぐの歯みがき」、
近年の口腔ケアに関する知見に照らし合わせると、弊害が多いことがわかってきました。
簡単に言ってしまえば
昼休みにご飯を食べてすぐに歯磨きするのはやめたほうがいいということです。
今回は、そんな昼休みの歯みがきについてお話ししたいと思います。
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目次
そもそも、どうして歯みがきをするの?
このブログでも何度かお話ししていますが、とても大切なことなので何回でも確認させていただきます。
歯みがきの目的は
虫歯や歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)をとり除くこと」
です。
誤解をしている方が多いのですが、ポイントは、
食後に歯と歯の間にはさまった「食べかす」をとりのぞくことではない、ということです。
虫歯や歯周病の原因となるのは「食後の食べかす」ではなく「歯垢(プラーク)」なんです。
プラークとは、細菌のかたまりです。
最近では、テレビのCMなどでも「プラークコントロール」といった言葉が宣伝されていますので、
「プラーク」という言葉自体は聞いたことがある方も多いと思うのですが、
それが「食べかす」とは違い、「細菌のかたまり」なんだという認識はあまりないのではないでしょうか。
そしてこの歯垢(プラーク)ですが、ものを食べてから歯でつくられるまで約24時間の時間がかかることがわかっています。
つまり、食後すぐに歯垢(プラーク)ができるわけではないのです。
これこそが、昼食後すぐに歯みがきをする必要がない理由です。
昼食後の歯みがきには、むしろ弊害がある
ほとんどの方にとってランチの時間は1時間程度ですよね。
その1時間のなかで歯を磨くとなると、必然的に食後間もない時間で歯みがきしているというのが現状だと思います。
この点から見たとき、昼食後の歯みがきには2つの弊害があるんです。
そのふたつとは、
- 唾液の力を活かすことができない
- 歯が削られてしまう
ということです。
すこし詳しくみていきましょう。
唾液の力を活かすことができない
唾液には
- 洗浄作用
- 再石灰化促進効果
- 脱灰防止
などなど、とても多くのはたらきがあります。
※唾液のはたらきについては以下の記事でくわしく説明していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
【関連記事:あなたの知らない唾液のはたらき 】
そんなとっても頼りになる唾液ですが、
じつは食後すぐが、質・量ともにベストパフォーマンスができる時間帯なのです。
にもかかわらず、
歯みがきをすることで、その唾液を歯みがき粉と一緒に外へ吐き出してしまうことになり、
唾液の恩恵を受けることができなくなってしまいます。
たとえば……
昼休みに歯を磨く方の中で、
午後になると、なんとなく口が渇くなあ…
と感じる方はいませんか?
これは、食後すぐの良質な唾液を吐き出してしまっていることによる悪影響が原因の恐れがあるんです。
くわえて、唾液が減少していることで口臭も発生しやすいんですよ。。
食後の口臭を防ぐために一番効果的で簡単な方法は、のちほど紹介します。
歯が削られてしまう
食後すぐの歯みがきによる弊害の2つめは「歯が削られてしまう」ことです。
歯というのは、砂糖を代表とする糖質を含む飲食をしたあと、
カルシウムやリン酸といったミネラルが溶け出した状態になっています。
「溶け出した状態」をもっとわかりやすく言うと「やわらかくなっている」と言い換えることができるんです。
そんなやわらかくなっている状態の歯に対して、ブラシを使ってゴシゴシ歯をこすることは、
自らすすんで、歯を痛めつけているようなものです。
まして市販されている多くの歯みがき粉には「研磨剤」とよばれる、歯の表面を削って汚れを落とす成分が入っていますので
やわらかくなっている歯に与えるダメージは見過ごせないレベルになります。
じゃあ、食後はなにもしちゃいけないの?
ここまで、昼休みに歯みがきをすることによる、おおきな2つの弊害を説明しました。
ただ、そうであっても、
食後、なにもしないで午後の仕事をはじめるのは抵抗がある…
という方も多いと思います。
わたしもそうです。
食後の口の中って
- ニオイが残ってる気がしたり
- 食べかすがつまってる気がしたり
しますもんね。。
ではどうしたらいいのか。
次に昼食後にするべき歯のケアについてお話ししたいと思います。
昼食後にするべき歯のケアとは
食事をすると、どうしても歯の間に「食べかす」がつまることがありますよね。
昼食後に歯を磨く方の多くはこの食べかすを気にされているのだと思いますが、
食べかすを取り除くのには歯みがきよりずっとふさわしい道具があります。
それは、「デンタルフロス」です。
デンタルフロスをつかう
フロスを使って食べかすや歯垢を取り除いてください。
フロスを使って歯と歯の間をきれいにすることで「唾液の通り道」をつくることができます。
これにより、歯ブラシによって歯を傷つけることなく
- 食べかすや歯垢を取り除けるだけでなく
- 食後すぐの豊かな唾液の力を存分に利用する
ことができるんです。
アメリカには「フロス or DIE(死)」という言葉もあります。
フロスをしますか? それとも死を選びますか? という意味ですね。
大げさでなく、フロスの有用性をとてもうまく表した言葉だと思います。
みなさんもこれからは「昼食後は歯みがきではなくフロス」でお口のケアを行ってみてください!
むしろ歯ブラシより歯垢がよく取れるので、続けているともうフロスが手放せなくなりますよ〜^ ^
わたしが歯科衛生士として働く歯科医院でも使っていて、間違いなくみなさんにおすすめできるフロスについては、以下の記事でくわしく説明しています。
【関連記事】歯科衛生士がおすすめデンタルフロスの選び方についてくわしく説明します
高品質のマウスウォッシュを使う
フロスで食べかすや歯垢を取り除き、唾液の力を存分に活かせる状態をつくることが、
食後のケアとしては、もっとも有効な方法です。
でも、オフィスや公共の場でフロスを使うことに抵抗のある方もいるかもしれません。
たしかに、わたしもフロスをしてる姿ってあまり人に見られたくないんですよね。。
あと、単純に
フロスってめんどくさい!
という方も、やっぱり多いです。
そんな方に対しては、わたしは品質の良いマウスウォッシュをつかうことをすすめています。
具体的には、「gosso torino(ゴッソトリノ)」というマウスウォッシュです。
わたしも実際に使っているので、この「gosso torino」の素晴らしさはいくらでも話すことができるのですが
特に厳選してお伝えすると
- 低刺激なのに、雑菌を減らす効果が非常に高い
- 持ち運びにとても便利
という点があげられます。
「マウスウォッシュはピリピリするもの」という先入観のある方も多いと思いますが
あのピリピリはアルコールによるものですから、口腔ケアをする上で必須のものではないんですよ。
むしろいい菌まで殺菌してしまうというデメリットの方が大きいと感じます。
その点、この「gosso torino(ゴッソトリノ)」は低刺激ながら
- シメン−5−オール
- アラントイン
といった有効成分が口臭や虫歯を予防したり、炎症を抑えたりしてくれるので
ピリピリはしないのにスッキリと清々しい
という実感を得ることができます。
個包装なので簡単に持ち運べる
また、個包装されていて持ち運びに便利なのも非常にポイントが高いです。
多くのマウスウォッシュは、外出先で使おうとしても「小型のボトルタイプ」しかない場合がほとんどで
- 地味に重いし
- なんとなく不潔
な感じが、どうしてもつきまとうのですが
その点もgosso torino(ゴッソトリノ)なら完全に解決します。
一回分に小分けされているので、
ランチの後に使う1回分だけを持っていく!
みたいなことが簡単にできます。
使うときも、さりげなくポケットやポーチに入りますので、とても使いやすいですよ(^^)
gosso torino(ゴッソトリノ)の購入は公式サイトからのみとなっていますので、購入は以下のリンクからどうぞ(*^^*)
まとめ
昼食後すぐの歯みがきはしないほうがいい、ことの理由と
本当にするべきケアの方法についてお話ししました。
具体的には
- デンタルフロス
- 高品質のマウスウォッシュ
のふたつです。
ランチの後は時間もあまりないので、パッと短時間でケアできるという点では
マウスウォッシュ「gosso torino(ゴッソトリノ)」によるケアが現実的かもしれません。
gosso torinoについては、わたしが使っているやり方や効果について
以下の記事で、より詳しく紹介していますので興味のある方はぜひご覧ください (^^)
【携帯に最高】高品質でピリピリしない「個包装マウスウォッシュ」レビュー
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