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【更新:2018年7月28日】
こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
あなたがいま使っている歯ブラシ、それを選んだ理由はなんですか?
- なんとなく?
- CMでやってるのを見たから?
- デザイン?
- それとも奥さんが買ってきてくれたから??
現在巷に出まわっている歯ブラシの種類は本当にたくさんあって、
正直どれがいいのか迷ってしまいますよね。
宣伝に流されて、こんな歯ブラシ使っていませんか?
日ごろ歯科医院で働いていると、
歯ブラシは何を使えばいいですか?
と、たくさんの患者さんに聞かれます。(ホントに、毎日のように聞かれるんですよ ^^;)
先ほども書きましたが、いまお店にいくと歯ブラシって種類がありすぎて、
正直言ってどれを選べばいいか分からない状態だと思います。
歯科衛生士でなければ、わたしもきっとあなたと同じように歯ブラシ選びに迷って、
迷ったあげく…テレビCMで好感度の高いタレントさんがすすめる歯ブラシを使っていたりしたかもしれません。。。
でも、ここでハッキリと断言しておきます。
歯ブラシはCMなどのイメージで選んではいけません。
もちろん中にはしっかりした作りの歯ブラシもあったりしますが、それ以上に
「それは使っちゃだめ!」という歯ブラシが堂々とすすめられていたりします。
ひとつだけ例を挙げてみますね。
たとえば、「山切りカット」の歯ブラシって、CMなどでも宣伝されているので
なんとなく、歯にいいのかなぁ?
と感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ、この「山切りカット歯ブラシ」は、
- イメージ先行型の
- 使ってはいけない歯ブラシ
の最たるものです。
本当にいい歯ブラシの特徴とは
歯ブラシは歯垢を落とすための道具です。
どんな道具でもそうですが、本当にいいものは、あっけないほど「シンプル」な形をしています。
そしてなかなか壊れにくい(=長持ちする)という共通点もあります。
今回は、歯ブラシ選びに迷っているあなたに向けて、歯科衛生士として本当におすすめできる歯ブラシを
- 多くの方におすすめの超王道の歯ブラシ
- とくに「歯周病」の方におすすめの歯ブラシ
のふたつにわけて、紹介したいと思います。
あわせて最後の項目では、気になっている方も多いであろう
- 「電動歯ブラシ」と「手磨き」の違いは?
- 結局、どっちがいいの?
といった質問にもお答えしたいと思います。
目次
多くの方におすすめ!超王道の優等生歯ブラシ
歯科衛生士になってから、興味もあってたくさんの歯ブラシを試してきましたが、
この歯ブラシに出会い、現在かれこれ8年近くはコレひとすじです。変える理由が見当たりません。
歯科医院の先生や歯科衛生士の間でも知らない人はぜったいいない!といえるほど有名な商品で、
王道中の王道といっていい歯ブラシです。「タフト24」という商品です。
この「タフト24」、歯科関係者の中では誰もが知っている歯ブラシですが、
まだまだ一般の方にはあまり知られていないかもしれません。
なぜならこの歯ブラシ、いわゆる歯科専売品と言われる歯ブラシで、
基本的には歯医者さんでしか手に入れることができないものだからです。
つまり、街のドラッグストアなどでは売っていないということです。
ですが、
最近ではネットをはじめ、店頭ではLoft、東急ハンズなどで購入することができるようになっていますので、お近くに実店舗がある方はそこで購入されてもいいと思います。
ではさっそく、このタフト24がどのようにすばらしいのか、その特徴を説明していきますね。
シンプル・イズ・ベストな形状
ヘッドがコンパクトで奥歯までムダなく磨けます。また持ち手もストレートなシンプルなつくりになっていますので、口の中で小回りが利き、一本一本の歯を丁寧に磨けます。
メーカーサイトより:http://www.oralcare.co.jp/Product/Detail/?product_id=000001
耐久性は普通の歯ブラシの4倍以上
このタフト24はPBT(ポリブチレンテレフタレート)という毛を使用しており、
普通の歯ブラシで使われているナイロン製のものと比べて4.2倍長持ちします。
長持ちとは、使っていても毛先が広がりにくいことをいいます。
メーカーサイトより:http://www.oralcare.co.jp/Product/Detail/?product_id=000001
普通の歯ブラシと比べて「4倍以上長持ち」というと、実際に1本の歯ブラシを4倍長く使用される方がいらっしゃいます。
ですが、これはやめていただきたいのです。
歯ブラシは1ヶ月を目安に替えていただくのがベストなのですが、
その理由は「ブラシが開いて汚れを落とせなくなってしまうから」だけでなく、
「ブラシに雑菌が繁殖する」からなのです。
これはタフト24も例外ではありません。
毎月1日は歯ブラシを交換する日、などとルールを決めて、清潔な歯ブラシをつかうようにこころがけてくださいね。
いつも新しい歯ブラシの感触
先ほどもお話しましたが、一般的な歯ブラシの毛先はナイロンを使っています。
このナイロンは水分を含むとコシがなくなってしまうのですが、
タフト24がブラシに使用している「PBT毛材」は水はけがとてもいいので、新しい歯ブラシの感触がながく続くんです。
メーカーサイトより:http://www.oralcare.co.jp/Product/Detail/?product_id=000001
このタフト24を使ってすぐ実感するのは、
- 小回りの効くヘッドによる歯の磨きやすさ
なのですが、あわせて
- いつまでも新しい歯ブラシを使っているかのような毛のコシ
に、なにより感動します。
具体的には、ぜひ実際につかって実感していただきたいのですが、この毛で歯を磨くと「音が違う」んですね。
「シャカシャカシャカ」というあの歯みがきの音が、ふつうの歯ブラシで磨く時の音より1オクターブ高い感じがします。
このいつまでもヘタレないブラシのコシのおかげで、狙った歯垢(プラーク)を的確に磨き落とすことができます。
歯や歯ぐきを傷つけにくい
他の歯ブラシとの違いとしては、他にも「毛先の加工」があげられます。
その差は先端を拡大すれば以下のとおり一目瞭然です。
- 歯や歯肉を傷つけることなく汚れを確実に擦掃する形に設計されている
ことに加え、
- 製造時に殺菌もされているため、開封した時点で細かい汚れや細菌が付着していない
のです。
ここまで丁寧に作られている歯ブラシは、なかなかないと思います。
下の写真では、毛先が細くなっているだけでなく、細かな汚れもついてないことがよくわかります。
メーカーサイトより:http://www.oralcare.co.jp/Product/Detail/?product_id=000001
コストパフォーマンスが最高
「歯科専売品」というと
値段が高いのでは…
と心配な方も多いかと思うのですが、このタフト24についてはその心配はまったくありません。
1本単位で買うと150円前後。
10本程度まとめて買うと1本100円くらいで購入することができます。
毎日使っているわたし自身も、この値段で買えるのが信じられないのですが、
おそらく、価格的には、あなたが普段使っている歯ブラシと変わらないのではないでしょうか。
であれば、タフト24を使わない理由はないとわたしは確信しています。
かたさの種類は…
- SS(スーパーソフト)
- S(ソフト)
- MS(ミディアムソフト)
- M(ミディアム)
- MH(ミディアムハード)
の5種類あります。
ここでポイント!
歯ブラシは毛が硬ければ硬いほど、プラークはよく落としやすくなるのですが、
同時に歯や歯ぐきを傷つけたり、退縮させたりする原因にもなります。
わたしが個人的に使っているのは「S」です。
このタフト24は、他の歯ブラシに比べて毛の本数が多いため(毛の密度を高くすることで、より高い清掃効果を得られるためです。)
若干かたく感じる方が多いかもしれません。
まずは「S」「MS」ぐらいから試してみて、ご自分に合ったかたさを見つけてもらえればと思います。
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歯周病の方におすすめの歯ブラシはコレ!
先にご紹介した「タフト24」は一般的なプラークコントロールに最適な歯ブラシでしたが
いま現在、歯周病の方はプラークコントロールに加え
- 狭い歯間部や歯周ポケットまで清掃できる歯ブラシ
を使うことが望ましいです。
そんな歯周病の方が使うのにオススメなのがこの「DENT EX システマ」です。
こちらも歯科専売品です。
これはわたしの母も10年以上愛用している歯ブラシです。(わたしがすすめたのですが ^^;)
スーパーテーパード毛
この歯ブラシは、とにかく毛先が細いです。
ただのテーパード毛ではなく「スーパーテーパード毛」といわれています。
以下の図にあるように、細い毛先は歯周ポケットに無理なく届き、ポケット内の歯垢(プラーク)を掻き出すことができるのです。
http://www.lion-dent.com/dental/products/basic/systema.htm
※通常の歯ブラシではポケットの入り口までしか毛先が届かず、清掃効果が期待できません。
http://www.lion-dent.com/dental/products/basic/systema.htm
歯周ポケットとは
歯と歯ぐきの境目にある溝のことです。
この溝が1〜3ミリ程度であれば問題ないのですが、4ミリを超えてくるような深いポケットになってしまうと、いわゆる「歯周病」という扱いになります。
この場合には歯ブラシだけで完全に汚れを取ることは難しくなります。定期的に歯科医院へいってクリーニングをする必要があります。
ということで、歯周病の方は基本的に歯科医院でのクリーニングが必須となるのですが、
あわせてご家庭での毎日のケアが非常に重要になってきます。
そんな家庭でのケアに最適なのがこのDENT EX システマということなのです。
このスーパーテーパード毛、ただ毛先が細いだけでなくて歯肉(歯ぐき)を傷つけにくいことも、安心しておすすめできるポイントです。
http://www.lion-dent.com/dental/products/basic/systema.htm
かたさの種類は…
- H
- M
の2種類があります。
Hがかため(ハード)で、Mがふつう(ミディアム)です。
「H」は「M」の1.4倍多く植毛することで毛のコシを強くしています。
あわせてこのDENT EX システマ、ヘッドの大きさにも2種類あるのが特徴です。
- 42(レギュラー)
- 44(コンパクト)
があるのですが、これは「44(コンパクト)」がおすすめです。
やはりヘッドはコンパクトで小回りがきくほうが奥歯などもよく磨けるからです。
価格は…
1本300円程度です。
さきほどのタフト24に比べるとやはり少々割高ですが、歯周病のケアを確実に行うためにはぜひ使っていただきたいです。
歯周ポケットの清掃効果は間違いありません。(繰り返しますが、歯周病自体は歯科医院でのクリーニングも必須ですよ。)
「電動歯ブラシ」と「手磨き」どっちがいいの?
この質問に対する、歯科衛生士として答えるもっとも精確な回答は、「人によります」です。
…ズバリ!な答えを期待していた方には申し訳ありませんが、これが正直なところなんです。。(TT)
というのには、理由があります。
まず、いくつかの歯科医院で働いてきた私の知る限り、
歯科医や歯科衛生士には「手磨き派」が多いという事実があります。
これはひとえに「自分で上手に磨けるから」という理由によります。
フロスや歯間ブラシも使いながら、歯ブラシで磨くべき場所を熟知している専門職であれば、
正直に言って電動歯ブラシを使う必要性はかなり低いということができます。
その一方、
どうしても磨き残しが多かった患者さんに電動歯ブラシをオススメしたところ、次の診察の際に口腔状態があきらかに良くなっていた
という例はたしかにあります。
手磨き用の歯ブラシが1本数百円であるのに対し、電動歯ブラシは数千円から万単位での買い物になりますので、簡単な気持ちで購入をすすめることはできませんが
- 磨いているのに虫歯になってしまう、歯ブラシが苦手な方
- 高齢でじょうずに歯ブラシを動かせない方
- 手磨きではモチベーションが上がらない方
などにとっては、電動歯ブラシは大きな味方になってくれることは間違いありません。
こういったお悩みや状況に当てはまる方であれば、電動歯ブラシの購入も検討してみてもいいと思います。
歯科衛生士として実際に使用して選んだ、おすすめの電動歯ブラシについては、以下の記事でくわしく説明していますので興味のあるかたは是非ご覧ください。
【関連記事】【2018年最新】歯科衛生士が電動歯ブラシには「ドルツ」を使うべき理由をくわしく説明します。
さいごに
今回は厳選したおすすめの歯ブラシを2本紹介しました。
この2本については、どちらをつかってもいいというものではなく「歯周病の有無」を基準に
- 歯周病のない方は「タフト24」を
- 歯周病の方は「DENT EX システマ」を
という使い分けをしていただければと思います。
これらの品質の間違いない歯ブラシで、あなたの歯をきれいに磨いてあげてくださいね。
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