こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
今週の月曜日に長男がインフルエンザにかかり高熱を出し、ほぼ時を同じくして主人もインフルエンザになりました。。
こうなると、3歳になる長女とわたしに伝染るのも時間の問題では……と戦々恐々としていたのですが
知り合いから耳寄りな情報を手に入れました。
家族にインフルエンザの患者が出て、感染の可能性が高いと判断されればインフルエンザの予防薬としてタミフルを処方してもらえるというのです。
これまで「タミフル」といえば、インフルエンザにかかったあとで、できるだけ早く熱などのツライ症状を緩和するための服用する薬だとい思っていたわたしにとって、「予防に使える」なんて(いい意味で?)寝耳に水。
「ほんとうかなぁ??」
「っていうか、インフルエンザになる前にのんでも大丈夫なの??」
というのがその話を聞いた時の正直な感想だったのですが、結論からいいますと、タミフルを予防的に服用できるという話は
本当でした!
タミフルはインフルエンザの予防にも効果があって、一定の条件を満たせばインフルエンザになる前でも、病院で処方してもらえるのです。
今回は、そんなタミフルをはじめとした抗インフルエンザ薬の「予防投与」についてまとめてみたいとおもいます。
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予防投与ができる条件
大前提として、インフルエンザになりたくないからと言って、だれもがタミフルをはじめとする抗インフルエンザ薬(以下、抗インフルエンザ薬)を処方してもらえるわけではありません。
一定の条件を満たした場合のみに処方が認められます。その条件とはおおむね以下のとおりです。
- 65歳以上の高齢者
- 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
- (糖尿病などの)代謝性疾患患者
- 腎機能障害患者
これに加え、家族にインフルエンザ患者がいるなど、インフルエンザ患者と同居していることが条件になります。
ただし…
この条件が厳格に、厳密に、必ず守られているかというと、そうではないようです。
現にわたしはさきほどの4つの条件には当てはまっていませんが、病院で処方してもらえました。
お医者さんに事情を話し、納得してもらえれば出してくれる病院も多いのではないかと思いますので、どうしても今インフルエンザにかかるわけにはいかない!という方はお医者さんに相談してみるといいと思います。
服用するタイミング
予防投与の場合は、インフルエンザ患者と接触してから36時間以内に服用すれば、効果があるとされています。
家族がインフルエンザかも?と思ったら、その家族と一緒に病院に行くことであわせて自分も抗インフルエンザ薬を処方してもらえば、何度も病院に行く手間を省くことができます。
費用
ここがポイントなのですが、予防投与の場合保険は効きませんので自費での支払いとなります。
自費ですので病院によって幅があるのですが、わたしの場合は6,500円、まわりの知人に聞いてみても高くても8,000円程度で処方してもらえるようです。
(あくまでも目安です。自費診療は各医院によって金額には大きく違いがありますので、それぞれご確認いただくようお願いします。)
いずれにしても、はっきり言って安くはありませんが (><)
インフルエンザにかかって苦しむことを考えれば、、と思いわたしは処方していただきました。
抗インフルエンザ薬の種類
おおきく分けて
- カプセルタイプ
- 吸引タイプ
の2種類があります。
わたしが処方してもらったタミフルはカプセルタイプのお薬で、治療で飲む場合には1日2回服用するところを、予防の場合は1日1回の服用となります。(1回にのむ量は同じです)
これに対し、吸引タイプの抗インフルエンザ薬には「リレンザ」「イナビル」があり、やはり予防で使用する場合は治療で使用する場合よりも一日あたり少量の服用となります。
どのお薬が処方されるかはその病院によって異なりますので、各調剤薬局の指示に従って服用していただければと思います。
じっさいに服用して、結果は…
いまのところ、伝染っていません (^^)
接触機会の多い家族の間で伝染っていないということは、この予防効果はけっこう高いのではないかと個人的には感じています。
ワンシーズン効果のある予防接種とは違い、「予防のための服用」の効果はくすりを服用している間のみとなるので約1週間前後ですが、家族がインフルエンザにかかったタイミングを逃さず服用すれば十分ではないでしょうか。
インフルエンザの流行シーズン前の予防接種を基本にしながら、家族など濃厚に接触する可能性のある人がかかってしまった場合には、予防のための抗インフルエンザ薬の服用という選択肢がある。
このことを知っておくだけでも、いざという時に助かることがあるのではと思い、記事にしてみました。
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