こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
歯科医院で働いていると、お子さんを初めて歯医者に連れてくるお父さん・お母さんとお話しをする機会があります。
まだ虫歯のない段階で、予防のための検診やフッ素の塗布を目的として来院される意識の高い方もいらっしゃいますが
すでに虫歯になってしまったみたい…という状態で来られる方もやっぱり多いです。
初めての歯医者であれば、もちろんお子さん本人も不安でしょうが、じつは同じくらい保護者の方の不安な様子も伝わってきます。
そしてお子さんに対する最初の対応を誤ってしまうと、歯医者のイメージが悪いものになり、その後なにかにつけ苦労することになってしまいます。
そこで今回は、お子さんの「歯医者デビュー」を成功させるためのポイントを7つ紹介したいと思います。
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目次
子どもの機嫌のいい時間を狙って予約する
まだ小さなお子さんの場合、「眠たい」「お腹が空いている」などの理由で機嫌が悪いことはよくありますよね。
とくに午後の時間帯などは、お昼寝の時間とのかねあいもあって機嫌の悪いお子さんも多いです。
ですので、午前中の機嫌がいい時間帯をねらって早めに予約を入れておくことをオススメします。
せっかく歯医者に連れてきても、機嫌が悪くて治療を嫌がってしまうと必要以上に時間がかかってしまい、悪循環になることがあります。
無理やり治療をすると、やっぱり子どもは歯医者さんが嫌いになり、その後通うのも嫌がるようになってしまいます。
そうなると保護者の方自身もぐったりしてしまってツライですよね…
診察前に歯みがきをしていく
これは大人も同様ですが、診察前にはきちんと歯みがきをしてから受診しましょう!
汚れが残っていると虫歯などの問題点があっても、見つけられないこともあったりします。
特にお子さんの場合、できるだけ短時間で診察・処置を行ってしまいたいので、そのためにも歯の汚れを落としてから受診されることはとっても大事です。
どこがどういう状態なのか、保護者が把握しておく
虫歯かな??と感じて歯医者を受診される際は
- どの歯またはどのあたりの歯が悪そうなのか
- 黒くなっているのか
- 穴があいているのか
- 痛みは?
- どんなときに痛むのか
- いつから?
など、なんとなくでも結構ですので把握しておくと診察がスムーズで短時間で済みます。
診察室のチェアーに座ってからだと、子どもも緊張してしまい、なかなか正確な情報がわからないということがあります。
もちろん小さいお子さんの場合、本人から細かい情報までは聞けないこともありますが、それでも「だいたいどんな状態なのか」を説明できるようにしておくといいですね。
嘘をついて歯医者さんに連れていかない
これ、意外と多いパターンです ^^;
「痛くないから」とか「お買い物に行こうね」なんて言って歯医者に連れてくると
「ママが嘘をついた(泣)」と大騒ぎになることがあります。。
虫歯の治療は、大きければ大きいほど、やっぱり痛みは伴うものです。たとえ小さい虫歯であっても治療が不快であることに変わりはないです。
ですが、だからといって放っておくと、どんどん状態は悪くなってしまいますよね。
「歯の先生が虫歯をやっつけてくれるからね。そのままにしておくともっと痛くなるから、今日ガンバッて治しちゃおうね」
などと、ちゃんとお子さんに説明してから連れてくるといいと思います☆
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不安や恐怖心を与えない
治療中に
「どう? 大丈夫??」「痛い?」「イヤだよねぇ…」
といった感じで、子どもが不安になったり怖くなったりするような言葉をかけるお母さん・お父さんがときどきいらっしゃいます。
心配なのはわかりますが、「大丈夫?」とか「痛い?」と聞くと、子どもはその言葉に甘えて余計に泣いてしまったり不安になったりしてしまいます。
チェアーに座ったら、保護者の方にはドンと構えていただき、
「ほら、虫歯をやっつけてくれてるよ〜」「上手に口あけてるね〜」なんて感じで、励ましの言葉をかけていただくといいと思います。
終わったら◯◯しようね、など「ご褒美」を
以前、「これが終わったらドーナツ食べにいこうね〜♡」といっているママさんがいまして、それは…ちょっと…(汗)と思いましたが ^^;
たとえば「終わったら公園であそぼうね」とか「図書館で好きな絵本借りに行こうね」など、お金をかけなくても子どもが喜ぶごほうびがあると、お子さんもパワーが出るかと思います。(金銭的に負担もありませんし (^^))
また、無事に治療や診察がおわったあとは、たくさん褒めてあげることもとっても大事です!
褒められて誇らしげにしているお子さんの様子は、処置をしたわたしたちにとっても、とても嬉しいものだったりします☆
虫歯になる前に検診を
最後はやはりこれに尽きます。
虫歯の治療というのは、程度の差こそあれやっぱり痛いものですし、ツライものです。
できれば、虫歯になる前に歯医者に慣れさせておくことが理想的です。
予防の段階で受診していただけると「掃除をして」 「フッ素を塗って」といったように痛みがない処置で終わらせることができます。
このメリットは、「痛みがない」「今後虫歯になりずらくなる」「お金もたくさんはかからない」ことに加え、なにより「子どもが歯医者を嫌いにならない」という点が大きいです。
まだ小さいお子さんであっても、1歳半をすぎる頃には奥歯も生えてき始めます。
ぜひ歯の定期検診を習慣にしてください。
わたしたち歯科関係者にとっても、歯の健康をとおして、お子さんの健やかな成長をサポートできることはとても大きな喜びなのです (^^)
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