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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
わたしが働いている歯科医院に来られる患者さんのうち、だいたい2割弱程度は定期検診のために来院されます。
そして定期検診の方に対しては、「あること」をさせていただくことが多いのですが、これが患者さんから大好評なのです (๑˃̵ᴗ˂̵)
今回は、その「あること」についてお話ししたいと思います。
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歯垢染色液
いきなり結論から書きましたが、その大好評の「あること」とは歯垢染色液という薬剤で、磨き残しのチェックをしてもらうことなのです。
この歯垢染色液、みなさんももしかしたら子どもの頃に学校などでやったことがあるかもしれません。
磨き残した歯垢が赤く染まる、アレのことです。
でも子どもの頃にやったきりで、大人になってから使ったという方はとても少ないのではないでしょうか。
ですがあの歯垢染色液、本当は大人の方にこそ使っていただきたいのです!
最近は電動歯ブラシなどの進化もあって、歯を磨くことに意識的な方も増えているのですが、じゃあ本当にその歯磨きで汚れ(歯垢)は落ちているのかどうか、確認したことはありますか?
歯磨きの目的は歯垢(プラーク)を落とすこと
電動歯ブラシでも、もちろん手磨きでも、歯を磨いた後に舌で歯の表面をさわってみるという方は多いと思います。
で、ツルツルしていたら「あー、キレイになった!」と感じる、という。
ですが、そういった「ツルツル感」というのは、あくまで、よく磨けているかどうかのひとつのバロメーターでしかありません。
舌でさわれる部分というのは「歯の大きな面=磨きやすいところ」ですので、そこをツルツルにするのは、ある意味でとても簡単なことなのです。
歯の汚れがつきやすい部分というのは主に以下の3つなのですが
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
- 奥歯の溝
ここがちゃんと磨けているかどうかは、舌でさわって確認することはできません。
つまり、
一番汚れが残りやすくてしっかり磨かなくてはいけない場所なのに、ちゃんと磨けているかどうか、確認すらできていないのが、ほとんどのみなさんの歯みがきの現状なのです。
そして
「毎日ちゃんと磨いてるんですけどねぇ…」
と首をひねりながら虫歯や歯周病になった歯を治療しに歯医者へ受診に来られる、という典型的なパターンに陥ってしまうのです。
そんなことにならないためにできるのが、「歯垢染色液」での染め出しです。
引用:http://biiki.ueb-a.com/?p=443
こんなふうに、磨けていない部分が一目瞭然です。
大人になったいま、歯垢染色液を使うと新たな発見がある
子どものころに学校で歯の染め出しをやったことのある方も、当時は「歯が赤く染まる」ことそのものにワーッと驚いたり楽しんだりしたことはあっても、
「あぁ、ここが磨けてないのか」
なんて真剣に自分の歯磨き方法を振り返って今後のはみがきに活かす、なんてことはできませんでしたよね。子どもですから当然だと思います。
ですが、大人になったいま、
白いキレイな歯に憧れたり、口臭に気を使ったり、もう二度と虫歯の痛みは経験したくないと思ったり、お金も時間もムダにしたくない、と実感をともなって感じるようになってきたのではないでしょうか。
だからこそ高価な電動歯ブラシやホワイトニング用歯みがき粉、マウスウォッシュなど、お口まわりの商品がよく売れるのです。
ですが、一度ここで振り返っていただきたいのです。
その高価な電動歯ブラシ(手磨きの場合も同様です)での歯みがき効果、じっさいにたしかめたことはありますか?
おそらく多くの方はないのではないでしょうか。
冒頭でも書きましたが、わたしの働く歯科医院では初診や定期検診の患者さんには歯垢染色液による染め出しをやってもらうのですが
自分の歯の状態を目の当たりにした方々は「うわ〜」とか「やっぱりココかぁ」なんて言いながらショックを受けつつ、でもどこか楽しそうなのです (^^)
結局、
やっつけるべき敵(=歯垢)の居場所さえ分かれば、あとはそれを歯ブラシやフロスなどを使って落とすだけですから
毎日の歯みがきにやりがいが生まれるのです。
患者さんの中には、この歯垢の染め出しに感動して、さっそく診察後に歯垢染色液をご購入される方もいらっしゃいます。
そして定期的に自宅で使いながら、どんどん歯みがきがうまくなっていくのを目で確認しながら楽しんで歯のケアを続けているそうです。
おすすめの歯垢染色液
わたしが働いている歯科医院でオススメしているはこの「歯垢染色ジェル」です。
ジェルですので液体よりも扱いやすいですし、歯垢もよく染まります。
使い方は、
通常の歯みがきをした後、綿棒や歯ブラシにジェルをつけて歯の表面全体に伸ばし、水ですすぐだけです。
磨き残しのある場所は赤く染まりますので、自分の歯みがきのクセや苦手な場所を知ることもできてとても便利です。
また、もっと手軽に試したい!という方はタブレットタイプの歯垢染色錠もあります。
タブレットを噛んで、舌で歯に伸ばすだけで歯垢を染めることができます。
さいごに
どんなに高価な歯ブラシを使っても、性能の良い歯ブラシを使っても、歯垢を落とせていなのでは意味がありません。
歯垢染色液を使ったことのない方は、ぜひこの機会にためしていただき、自分の歯みがきにショックを受けるなり(?)自信をもつなり(?)してほしいと思います ^^;
一度やってみると、自分の磨き残しの傾向がわかるので本当にオススメですよ!
そして、磨き残しの多い
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
- 奥歯の溝
は、とくに赤く染まると思いますが、そこを効率的に磨くために、このブログでも何度も紹介している「ワンタフトブラシ」の有効性も知ってほしいです。
汚れが残りやすい場所はワンタフトブラシで磨くのが、もっとも短時間で確実です。
【関連記事:【歯科衛生士おすすめワンタフトブラシ】の効果でツルツルの歯に!】
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