こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
口臭については、これまでいくつかの記事を書きました。
根本解決には歯みがき、歯間ブラシ、フロスといった王道のケアが口臭にはもっとも効果があります。
【関連記事】「日本人は口臭がキツイ」「口がくさい」と海外から認識されている件。
また、臭う時間帯には法則があるので、これを知って対処することで効果的に口臭を防げます。
【関連記事】【気づいてますか?】朝食を食べてない日のあなたの口は、臭っています。
とはいえ、少人数での会議前や大好きな人とのデート時など、いま口が臭うとすごく困る!という場面もありますよね。
今回はそんな場面で有効な、一時的ではあるけれど即効性が期待できる口臭を抑える3ステップのテクニックをご紹介したいと思います。
常温の水で口を潤す
まず最初のステップは常温の水を口に含んで口内を潤すことです。
「常温」であることがポイントで、冷たい水や熱いお湯では以下の点で逆効果です。
- 冷たい水:胃を冷やして体が緊張する
- 熱いお湯:口の中にゆっくり留められないので口全体を潤せない(熱すぎると粘膜も痛めます)
体が緊張するとなぜ良くないのかというと、交感神経が活発になることで唾液の量が減少してしまうからです。唾液の量が減少すると、口臭が強くなります。
なぜなら、唾液には「天然の抗菌剤」とよばれるほどの殺菌・抗菌効果があるからです。
口臭を防ぐことを考えるときには、唾液の存在を無視することはできませんので、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。
なお、コーヒーは口臭を悪化させますので、「ここぞ!」という場面では厳禁ですよ〜。
酸っぱいものを想像して唾液を出す
2つめのステップはこれです。
すいぶん古典的な方法だと思われるかもしれません。
ですが、わたしたち人間がもつこの高度な脳の機能をじょうずに使って、天然の抗菌剤である唾液をたくさん分泌させることができます。
ちなみに、想像することで身体を反応させる脳の能力を「臨場感覚」といいます。
じっさいにやってみましょう。
「すごーく酸っぱい梅干しをまるまる一個口に入れてみたら…」
「みずみずしいレモンをふたつに割って、そのままかぶりついたら…」
味だけでなくにおいや食感も含めて、もっている想像力をすべて使ってありありと思い浮かべてみてください。
どうですか。すでに今、あなたの口の中は唾液でいっぱいのはずです (^^)
とても簡単なことですが、唾液の分泌にはとっても効果的で、ここぞというときの口臭予防にはもってこいの方法です!
呼吸法をつかって緊張をほどく
最後、3つ目のステップは「呼吸法」です。
これまでのステップをおさらいすると、
最初のステップで口を潤し、つぎに人間の脳の「臨場感覚」を利用して唾液を分泌させました。
さいごはその状態を維持するための仕上げになります。
つまり、緊張をほどいて、唾液を乾かしてしまわないようにするということです。
そもそも呼吸は、意識しなくても自動的にしている行動ではありますが、これを自分の意識によって動かすこともできるんです。(ヨガの呼吸なども同様です。)
方法は、
- 息を吸うときにお腹をへこます
- 吐くときにふくらます
の2つです。
ふつうに深呼吸をすると、おそらくお腹の動きはこれとは反対になると思います。(吸うときにふくらみ、吐くときにへこむ)
ふつうの深呼吸と逆の動きをするのがポイントです。
こうすることで、意識的に自律神経を遮断し、運動神経で呼吸をすることができます。回数は5回程度でじゅうぶんです。
これが終わったら、今度はふつうの呼吸を同じく5回ぐらいおこなえばバッチリです。
この一連の呼吸で、副交感神経優位=緊張が解けたリラックス状態になります。
まとめ
以上の簡単な3ステップで、口臭の抑制と緊張の緩和ができます。
冒頭でお話ししたとおり、口臭の根本解決には口腔ケアが必須ですが、「とりあえず今!」の緊急的な対処方法としてはとても有効な方法です。
さらに、もっと手軽な方法は専用の口臭抑制剤を使うということです。
口臭対策の商品にはいろいろ種類があるのですが、サプリメント系のものは長期的に効果が出るものではあると思いますが、
「いま、この場で口臭を抑えたい!」
というニーズには応えられませんので、スプレータイプの口臭抑制剤がとても役に立ちます(^^)
わたしは毎日の口腔ケアも欠かしませんが、疲れたときや緊張して口が乾いて口臭が気になる時のために、「オーラクリスター・ゼロ」という商品を常備しています。
歯科衛生士ってけっこう患者さんとの距離が近いので気になっちゃうんですよね…
即効性もあるうえ、スプレータイプなので困ったときに「シュッ」とワンプッシュで口臭を抑えられるのでとても重宝しています。
わたしが使ってるオススメの「オーラクリスター・ゼロ」はこちらです。
ぜひ試してみてくださいね (^^)