こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
お仕事や子育てで疲れがたまってきたなーと感じたとき、または人間関係のストレスなどで不安やイライラを感じるときなどに「砂糖たっぷりの甘いモノ」を食べて乗り越えるという方って多いですよね。
スタバのフラペチーノなんて、がんばった自分へのご褒美界の最高峰ですよね (^^)
【関連記事】そりゃあ、スタバのフラペチーノ好きには虫歯が多いはずですわ
砂糖たっぷりの甘いモノには疲れた心や体を回復させる、そんな力があるとわたしも思います。
いえ、正確には、思っていました。
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というのは、
歯科衛生士の専門学校時代に経験したり知ったりしたことを総合した結果、今では逆に「砂糖たっぷりの甘いモノ」はわたしたちのメンタルや身体に深刻な悪影響があるなぁと実感しているからです。
今回は
- 砂糖がわたしたちのメンタルや身体に与える悪影響
- 砂糖の代わりにオススメの甘いモノ
についてお話ししたいと思います。
目次
虫歯だけじゃない、砂糖摂りすぎの恐ろしさ
まず、歯にとって「砂糖」は天敵です。
これは疑いようのない事実で、砂糖さえ食べなければ虫歯にはならないと言えるぐらい、砂糖は虫歯をつくる大きな原因です。
これは歯科衛生士の専門学生のあるあるだと思うのですが、砂糖がいかに歯に悪いかを勉強しはじめると学生の間で「砂糖断ち」がにわかにブームになります (^ ^)
ただ残念ながら、しばらくするとその熱も収まり、再び砂糖の虜になるというパターンが非常に一般的です。
端で見ている限り、砂糖断ちを始めたひとの9割以上は、ふたたび砂糖の虜になっているように感じます……
じつはこれには理由があります。
砂糖には依存性があるんです。
砂糖の依存性
砂糖の依存性については多くの議論がなされていて、調査結果の中には「砂糖の依存性は麻薬並」であるとするものもあります。
疲れたとき、ストレスが多いときなどに砂糖たっぷりの食べものや飲みものを摂ると、心や体が回復したような気がしますよね。
でもこれは、本質的に回復したのではないことに注意が必要です。
なぜ回復したような気がするのか、
それは血糖値が急激にあがったことでそう感じてしまうのです。
その証拠に、急激に上がった血糖値は下がるのもまた急激です。
なのでまたすぐに甘いものが欲しくなってしまいます。
みなさんの中にも
- 甘いものが手元にないと不安
- 甘いものが切れるとイライラし始めたり、落ち着かなくなる
なんて方はいらっしゃいませんか。
これは立派な砂糖依存症の症状です。
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砂糖依存症が引き起こす可能性のある病気
さきほど、砂糖は虫歯のもっとも大きな原因というお話しをしましたが、砂糖依存症の恐ろしさは「虫歯になる」なんてことだけにとどまりません。
砂糖を過剰摂取した場合に引き起こされる可能性のある疾患をザーッと挙げてみますと…
- 糖尿病
- 肥満
- うつ病
- 動脈硬化
- 骨粗鬆症
- 腎臓病
- アルツハイマー
- 肝障害
- 白髪
…などなど、挙げるとキリがないほどたくさんあるんです。
もちろん砂糖だけが原因なのではなく、そのひとの生活習慣全般に要因はあるのですが、これらすべてに砂糖の過剰摂取が影響しているという事実は見過ごせません。
砂糖を減らすことで体感できるメリット
じつはわたしは、完全な砂糖断ちとまではないのですが、お菓子や間食ではできるだけ砂糖を摂らない生活を心がけ、続けています。
個人的に「ゆるやかな砂糖断ち」と呼んでいるのですが ^^;
この「ゆるやかな砂糖断ち」を続けられているのには理由があります。
それは明らかに体感できるメリットがあったからです。
砂糖の摂取を減らすことで、はっきりと身体やメンタルの変化を感じることができたんです。
たとえば…
メンタルが安定してくる
最近の研究では、砂糖のとりすぎでうつ病を始めとする精神疾患をわずらう可能性があることがわかってきています。
個人的な実感としても、砂糖を控えるようになってから、気分の浮き沈みがとても少なくなったと感じます。
これは砂糖の依存性にかかわる部分で、砂糖を摂って血糖値を上げることで気分をあげていたけれど、
「急激に上がった血糖値は急激に下がる」というセオリーどおり、すぐにまた気分がダウンしてしまっていたんですね。
血糖値のアップダウンにあわせて、自分のメンタルもアップダウンしていたということです。
砂糖を減らしてメンタルのアップダウンが少なくなると、毎日に前向きになれて生きることを楽しめるようになります。
おおげさでなく、人生の過ごし方が変わったかも…と思えるぐらい自分にとってメリットがありました。
集中力が持続するようになった
これも血糖値のアップダウンが少なくなったことの影響だとおもうのですが、
「エネルギー切れだぁ〜」
とプツッとやる気が途切れることがなくなったんです。
みなさんの中にも、ある瞬間をすぎるとプツッと集中力が切れたり、イライラし始めたりする方はいませんか?
そんなときって、つい砂糖が入った甘いものを口にしたくなるんですが、それが逆効果になるんです。
そこで砂糖を摂取することで、血糖値の急激なアップダウンのスイッチが入りますから、けっきょく負のループが始まってしまう結果になります…
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とはいえ、「甘いものを口にしない!」と決めてもそれを実行するのは至難のワザです。
っていうか、無理です ^^;(わたしの場合は。)
じゃあどうすればいいのか。
「使う砂糖を替えてみる」というのが個人的に一番効果がありました。
「いい砂糖」と「わるい砂糖」
じつは一口に「砂糖」といっても、すべての砂糖がメンタルや身体に悪影響を与えるわけではないんです。
砂糖の精製の仕方によって、大きく「いい砂糖」と「わるい砂糖」に分けることができます。
いい砂糖
- 黒砂糖
- キビ糖
- 和三盆
- てんさい糖
悪い砂糖
- 白砂糖(上白糖)
- グラニュー糖
- 三温糖
- 氷砂糖
一般的にわたしたちが普段使いしているのは「白砂糖」や「グラニュー糖」だとおもうのですが、
これらの砂糖は元の原料はサトウキビではあるのですが、いくつもの手順をへて高度に精製されることで、はっきりいって本来のサトウキビとは似て非なるものへと変わってしまっているんです。
具体的には二酸化硫黄や石灰など様々なの化学物質の力を借りることで、サトウキビのミネラルや栄養をすべて削ぎ落とし、できあがった白砂糖は栄養のない、カロリーたっぷりの科学物質へと姿を変えています。
「三温糖」も茶色っぽい色をしていて天然なイメージがありますが、まったくそんなことはなく、あの茶色は砂糖が焦げたことでつくカラメルの色で、白砂糖よりもさらに加工がされた「わるい砂糖」です。
一方、「いい砂糖」として挙げた砂糖(黒砂糖、キビ糖、和三盆、てんさい糖)は、基本的に原料の液をそのまま煮詰めたものになるので、栄養も残っています。
つまりわたしが実践している「ゆるやかな砂糖断ち」とは、じつは甘いものを断っているという意味ではなく
「砂糖」のかわりに「いい砂糖」を使っているということなのです。
それだけで、毎日の生活に違いがでてきます。
「いい砂糖」として挙げた砂糖たちも、けっして普段使いできないほど高価なものではありませんので、
甘いものは食べたい、でも身体やメンタルの不調をなんとかしたいとお思いの方は、ぜひ可能な限りこの「いい砂糖」を普段使いするように心がけてみることをおすすめします (^^)
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