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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
あなたは虫歯や歯周病にならないために何をしてますか?
この質問に多くの方は「歯みがき!」と答えると思います。
では、歯みがきには何を使っていますか?
と聞くと
「歯ブラシ!…っていうか、ほかに何があるの??」という答えが返ってきます。
「歯みがき」という言葉にひっぱられて、口腔ケアといえば「歯ブラシによるケア」だけをイメージしてしまう方が本当に多いんです。
ですが、歯科衛生士として断言させてください!
歯ブラシでどんなに丁寧に磨いても、お口の健康は守れません。
以下のグラフからも分かりますが
デンタルフロス/歯間ブラシの使い方|お役立ち情報|サンスターより
歯ブラシによるブラッシングだけでは歯垢(プラーク)は全体の6割程度しか落とせないんですよ。
とすると、残りの4割の歯垢はどこに残っているのでしょうか。
ずばり、典型的な場所は以下の図のとおりです。
http://haisha-yoyaku-blog.jp/plaque-5295
どうですか。
こういった「歯と歯の間」の汚れを、歯ブラシで磨き落とす自信はありますか?
難しそうですよね…
じっさい、「歯と歯の間」の汚れを歯ブラシで落とすのは無理なんです。
そして残った歯垢が原因となって
- 虫歯ができたり
- 歯周病になったり
- 口臭がキツくなったり
してしまうんです。
では、どうすればいいのか。
その答えが、今回ご紹介する「デンタルフロス」という道具なのです。
目次
フロスしますか、人間やめますか
歯のケアの先進国アメリカにはこんな言葉があります。
「FLOSS OR DIE(フロス オア ダイ)」
つまり、フロスするか死を選ぶか、という意味で、それほどデンタルフロスの重要性が根付いていることがわかります。
実際わたし自身も歯科医院で働いていて、患者さんがフロスをする習慣があるかないかはすぐにわかります。
歯垢の残り具合や口臭など、口の中の状態がまったく違うからです。
今回は、
- デンタルフロスとは、どんなものなのか
- 歯科衛生士オススメのフロスはどれか
について、くわしくお話ししていきたいと思います。
デンタルフロスの種類
おおきく分けて、デンタルフロス(以下、フロス)には2つの種類があります。
- 糸巻きタイプ
- 持ち手付きタイプ
の2つです。
この2つのタイプの一般的な使い分けですが、まず「基本は糸巻きタイプ」です。
「フロスの基本は糸巻きタイプ」と理解してください。
ですが、
じっさいに歯科医院にいらっしゃった患者さんに聞いてみると、糸巻きタイプは
- 指が痛い
- 手が汚れる感じがして抵抗がある
- 自分は大丈夫だけど、子どもに使うには難しい
といったマイナスポイントがあり、これらが原因でフロスが習慣化しないという声がとっても多いんです。
「イイのはわかってるんだけど続かない」
フロスに対してこんな感想をお持ちの方には「持ち手付きタイプ」をおすすめします。
【デンタルフロスの使い分け】
・基本は糸巻きタイプ
・糸巻きタイプに苦手意識がある方は、持ち手付きタイプ
と覚えておいてください。
それでは、この2つのタイプ別に歯科衛生士としておすすめできるフロスを紹介していきたいと思います。
糸巻きタイプのおすすめフロス
もう職業病なのですが、わたしは口腔ケアグッズとあればひと通り試してみたくなってしまいます。
これまでも「歯ブラシ」や「キシリトールガム」など様々試し、いいものを見つけてきました。
【関連記事】【歯科衛生士が使ってる】おすすめの超王道歯ブラシ「タフト24」と「DENT EX システマ」です
【関連記事】歯科衛生士オススメのキシリトール100%ガム・タブレットで効果的な虫歯予防を
糸巻きタイプのフロスでは、以下に紹介する「フロアフロス」が鉄板です。まちがいありません。
フロアフロス
街のドラッグストアで売っているフロスでも、もちろん一定の効果はあります。
少なくともフロスをしないことに比べれば、虫歯・歯周病・口臭が発生する確率は格段に低くなるはずです。
ですが、この歯科専売品である「フロアフロス」はいくつかの特徴により市販のフロスと明らかに一線を画す効果があります。
そしてその効果は、使った瞬間にわかります。
わたし自身、初めてフロアフロスを使ったときの感想は
いままで他のフロスを使ってた時間返してよ!
でした(^^)
そのぐらい、他のフロスとはっきりとした違いを感じることができる商品ですので、自信をもってオススメしています。
歯ぐきにやさしく、傷つかないイタリア製繊維を使用
フロアフロスは384本の繊維からできていて、それぞれの繊維が唾液と混ざることでフワッと広がります。
歯と歯の間への「入れやすさ」を考えた結果、より細めのフロスも多く売られていますが、それでは肝心の歯垢の除去率が下がってしまうんですよね…
歯垢の除去率が下がっては本末転倒です。
このフロアフロスは決して細くはないフロスですが、歯と歯の間に入れた瞬間にモフモフと膨らむことで、残った歯垢がガシガシとれます。
ガシガシとれすぎて、最初はちょっと引いちゃうぐらいだとおもいますが、すぐに慣れて、もう他のフロスに戻れなくなります。。
数字的にもしっかりと表れていますね。
ほんとうにこの数字のとおり、使えば「効果を体感」できる、それはそれは圧倒的クオリティの商品です。
アフロ加工
イタリア製の上質な繊維に加え、「アフロ加工」とよばれる加工により、汚れのキャッチ力がハンパじゃないんです。
この、歯垢が「からみつく」クセになる感触をぜひ味わっていただきたいです (*^^*)
わたしは何度かリピートしたのち、他のフロスとの効果の違いを確信したので、いまは金額的にオトクな250メートルタイプを買って、家族で使っています。
補足
一点、先ほどもお話ししましたがこのフロアフロスの束は極細とはいえません。
ですので、ご自分の歯間がとっても狭いタイプだと認識されている方には、次の「ルシェロ」のフロスをオススメしています。
こちらも歯科専売品の優れたフロスです。
持ち手付きタイプのおすすめフロス
歯垢の除去率では糸巻きタイプにはかないませんが、先ほどお話ししたようになかなかフロスが習慣化しない方には、手軽な持ち手付きタイプをおすすめしています。
ウルトラフロス
持ち手付きタイプのおすすめは、なんといっても「ウルトラフロス」ですね。
画像をご覧いただくとわかるように、Y字の持ち手がついていて、指に糸が巻き付くこともなく操作性に優れています。
絶妙な「たるみ」
フロスは、糸をピーンと張りすぎると歯肉を傷つける恐れがあります。
糸巻きタイプであれば自分の指で微妙に調整もできるのですが、持ち手付きタイプだとその調整がけっこうむずかしく、勢いよく刺さってしまって歯肉を痛めることがあるんです。
その点、このウルトラフロスには絶妙な「たるみ」がありますから、歯ぐきを傷めにくいことに加え、歯面に巻き付くように汚れを落とすことも可能です。
歯間部への挿入がスムーズ
持ち手付きタイプのフロスの中には、なかなか歯と歯の間にすんなりと入らないものも多いんですが、ウルトラフロスは糸に「テクミロンTM」という繊維を使いうことで、歯間部への挿入がスムーズです。
ちなみに、この「テクミロンTM」の摩擦抵抗力は一般的なフロスの糸であるナイロンの約1/4〜1/3ということです。
またこの「テクミロンTM」 という繊維は強度もナイロンの3〜5倍もあるということで、耐久性にもすぐれています。(ですので、歯ブラシのように何回か洗って継続して使用することもできます。)
<参考データ>
ということで、持ち手付きタイプのフロスとしては、現時点(2017年4月現在)ではこの「ウルトラフロス」一択ですね。
糸巻きタイプだと
- 指が痛い
- 手が汚れる感じがして抵抗がある
という方には、ぜひ試していただきたいです!
虫歯・歯周病・口臭など、お口のトラブルは歯ブラシだけでは防ぐことはできません。
糸巻きタイプでも持ち手付きタイプでもいいので、ぜひ今日から歯ブラシだけのケアからは卒業してください。
一度習慣になってしまえば、もうフロスをせずに寝ることすら気持ち悪くてできなくなりますよ (^^)
おまけ
ちなみに、自分で自分の歯をケアする場合には糸巻きフロスでも大丈夫だけど、他人(お子さんや高齢者)に対して使おうとすると、糸巻きだと上手く使えない…という方ってけっこう多いです。
とくにお子さんを持つお母さんが困っているという声を聞きますので、お子様向けのフロスも紹介しておきます。
シンプルですが、サイズ感もちょうどよく扱いやすいです。
嫌がるお子さんに、時間をかけずにササッと使えるのでぜひ試してみてください☆
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