白い歯は正義!自宅でホワイトニング

防災グッズには、歯ブラシよりも【フロスとマウスウォッシュ】を用意してください

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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

みなさんは、防災グッズの準備はされていますか?

 

そういえば数年前に用意したっきり、最近ぜんぜん見直してなかった…

 

なんて方も多いのではないでしょうか。

 

防災グッズに何を入れたらいいのか…地震の多い日本住むみなさんなら、だいだい頭に思い浮かぶものってありますよね。

  • 懐中電灯
  • ラジオ
  • 食料

…などなど。

 

準備しておけば安心なものはたくさんありますが、そこに絶対に加えてほしいものがあります。

 

それが「口腔ケア用品」です。

 

もちろん、災害直後であれば何よりも人命救助、外傷のある方等のケアが最優先となりますが、

 

その後の避難生活においてはいかに体調レベルを低下させないかがとても大切になります。

 

神戸市のホームページ上には

避難所の肺炎予防ー神戸の経験を生かすためにー」という資料が作成されていますが

この中でこんな一文があります。

 

阪神・淡路大震災の経験で、被災者の中で高齢者、社会的弱者の肺炎による死亡が口腔ケアと大いに関係があったという事実が、広く一般に知られていないのです。

 

災害関連死は「口腔環境の状態」と深い関係がある

 

幸運にも、震災自体の被害(圧死など)で命を落とすことはなかったものの、その後いわゆる「震災関連死」によって命を落とす方がとても多いという事実があります。

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 震災関連死のなかでも最も多い「肺炎」ですが、じつはこれ口腔環境の状態ととても深い関係があるのです。

 

避難所などでは次のような問題が起こります。

  • 「歯ブラシがない」という物理的な問題
  • 水不足の関係でなかなか歯を磨けない

 

こういった状態では、当然、口の中の環境が一気に悪化します。

 

具体的には、口の中が食べもののカスや細菌で不潔になってしまうということです。

 

そしてその汚れが

  1. 食事中や睡眠中に気管の方へ入ってしまうことで
  2. 「誤飲性肺炎」となり
  3. 震災関連死へとつながってしまう

という悲しいケースが多いのです。

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避難所には甘いものも多い

 

さらに避難所では、救援物資として用意されるものにはお菓子だけでなく、菓子パンなども含めた「甘いもの」がとても多いんですね。

 

もちろん、物資を届けていただくことはとてもありがたいことです。

 

ですが、甘いものばかりを食べる生活を続けてしまうと、当然虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。

 

普段であれば口に入れるもののバランスに気をつけている方も、避難生活となるとそうはいかなくなる現実もありますよね。(お子さんであればなおさらでしょう。)

意外なPOINT
避難所には甘い物が多く、口の中が不潔になりがち

 

防災グッズに入れてほしいもの

 

防災カバン写真

ケガや病気に比べると、歯をはじめとした口腔ケアというのは、どうしても後回しになりがちです。

 

それは当然だと思います。

 

口の中が不潔なことで引き起こされる問題は、ケガなどのように分かりやすく実感できるものではないからです。

 

ですが、

 

口腔ケアと病気の関係というのは、分かりやすくないだけで、明らかに関係のあるものであることを理解していただきたいのです。

 

  • あなたがいつも持ち歩くカバンの中
  • 防災グッズの中

 

には、必ず口腔ケアグッズを入れておいてください

 

それだけで、守れる歯と命があるんです。

 

その際、カバンや防災グッズの中に入れていただきたいのは歯ブラシだけではなく

 

フロスマウスウォッシュなのです。

 

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防災カバンに「フロス」と「マウスウォッシュ」をいれるべき理由

 

まず、大きなポイントとしては

 

どちらも歯ブラシと違って、使うにあたって水を必要としないということです。 

 

これは、水不足のなかで生活する中で、とても大きなメリットです。

 

そもそも、歯垢がたまって口腔環境を悪化させてしまいやすい場所というのは

 

「歯と歯の間」をはじめとする歯ブラシでは磨きにくい部分です。

 

そんな、

  • 歯ブラシでは磨きにくく
  • 虫歯や歯周病の原因になりやすい「歯と歯の間」

の汚れをきれいに落とすには、歯ブラシよりも圧倒的にフロスが有効です。

 

わたし個人的には、「歯ブラシとフロス、どちらかしか使っていけない」と言われたら迷わずフロスを選びます。

 

歯の表面を磨くのは、布など代わりになるものがありますが、

 

歯と歯の間をキレイにするにはフロスがもっとも優れているからです。

 

【関連記事】
歯科衛生士がおすすめデンタルフロスの選び方についてくわしく説明します

 

マウスウォッシュは小分けされたものを選ぶ

 

マウスウォッシュを用意するにあたって、大事なポイントはいくつかあります。

  • 品質が高く、効果が高いものであること

はもちろんですが、この他に意識していただきたいのが

  • 携帯性
  • 小分けされていること

のふたつです。

 

携帯性といっても、小型ボトルなどはあまりおすすめしません

 

使ったことのある方なら実感しているかと思いますが、

 

ボトルタイプはどうしても、

  • ボトルの口の周りがベトベトになってしまって
  • 不潔になりがち…

なんですよね。

 

避難所などでは、小さなストレスが積もることで、じわじわと肉体と精神が追い詰められていくことが多いです。

 

わたしは、普段使っている愛用のマウスウォッシュを防災用にも用意してリュックに詰めています

 

先ほどの条件

  • 高品質で口腔状態を清潔に保つことができる
  • 1回分ずつ小分けされていて清潔・便利

を満たしたおすすめのマウスウォッシュですので、興味のある方は以下の記事もご覧いただければと思います。

【衛生士おすすめマウスウォッシュ】高品質・携帯性・低刺激「ゴッソトリノ」レビュー

 

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