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こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
先日、このブログにお越しいただいた方々のきっかけとなった検索キーワードを調べていたところ、
けっこうな数の方が「フロス におい」とか「フロス くさい」「歯間ブラシ 臭う」といった単語で検索されていることがわかりました。
「フロス・歯間ブラシって何?」という方はまずはこちらをご覧ください
【関連記事】「フロス」と「歯間ブラシ」どっちを使えばいいの? 歯科衛生士がくわしく説明します
これを知って、
「そうだよねぇ。。最初はわたしもショックだったなあ」と、昔の自分自身を思い出したと同時に
でもほとんどの場合、大丈夫ですよ!
と大声で励ましてあげたい気持ちになりました。
多くの方はフロス・歯間ブラシを習慣にして続けていただくだけでニオイは改善されますし、
さらに歯間ブラシに、おすすめの商品を1滴たらして使用していただければ、
ニオイだけでなく虫歯・歯周病の予防もできるんです。
そんなことで今回はフロスや歯間ブラシで歯を掃除したときのニオイにショックを受けた方へ、ニオイの原因や対策についてお話ししたいと思います。
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目次
使ったあとのフロス・歯間ブラシが…くさい!
まずはこれを声を大にして言わせてください。
「みんなそうだから安心してください!」
(ただし、後述しますがニオイの原因が歯周病の場合は早めの治療が確実です。)
というのも、わたしが歯科衛生士の専門学校へ通うことになって最初の授業だったと思うのですが
先生がわたしたち生徒にフロスを使わせて、そのニオイを嗅がせるという衝撃的な授業がありました。
もうウン年前のことになりますが、
当時10代・20代の女性で日常的にフロスを使う習慣がある人の割合なんて、とても少ないものだったと思います。
(残念ながら、今もたいして変わらないかもしれませんね。。)
そんなうら若き女子学生たちが、学校の教室でじぶんのフロスのにおいを嗅いでショックを受けている…
そんな光景、いまあらためて思い返してもなかなか衝撃的です ^^;
もちろん、先生の意図は
いくら歯ブラシをちゃんとしていても、歯ブラシだけでは口の中の汚れはぜんぜんキレイにはなっていない
ということを生徒に自覚させることだったのだと思います。
先生の意図はしっかりと伝わりましたので、その授業は大成功だったということですね。
フロス・歯間ブラシのニオイの原因は?
さて、フロスや歯間ブラシを使ったときににおう「あのニオイ」の正体はいったい何なのでしょうか?
答えは大きく以下のどちらかと言えます。
歯垢(プラーク)がたんぱく質を分解したニオイ
フロスや歯間ブラシをしたら臭くてびっくりした!という方たちの多くはこれが原因だと言えると思います。
食事をすると、多かれ少なかれその食べかすが口の中に残りますよね。
おおくは唾液で洗い流されたり、歯みがきでキレイに除去されたりするのですが
- 歯と歯の間につまった食べかす
- 歯ブラシが届かない場所に残った食べかす
などの一部はそのまま口の中に滞留することになります。
するとその食べかすに含まれるたんぱく質を、歯垢のなかにいる大量の細菌が分解することになるんですね。
その分解の際に発生するにおいが、あの臭いニオイの元ということなんです。
たんぱく質が菌によって分解されるニオイというのはなかなか刺激的で、
たとえば肉や魚などに代表される生ゴミのニオイを想像していただくと分かりやすいかもしれません。
口の中で、生ゴミのニオイの発生と同様の反応がおきていると考えると、フロスや歯間ブラシをして感じるにおいの強烈さにも納得がいきますよね…。
歯周病によるにおい
もうひとつの原因は歯周病です。
歯周病になると、歯周病菌が歯の周囲組織(歯ぐきなど)で繁殖し「メチルメルカプタン」とよばれるガスを発生させるんです。
発生したガスが、フロスや歯間ブラシでかき出した歯垢や食べかすと一緒に放出されることで強烈なニオイを発生させます。
歯周病は
- 悪化すると簡単に歯が抜けてしまう
- 糖尿病などの全身疾患にも影響を与えることもある
という恐ろしい病気ですが、
くわえて
- 悪臭も放つ
ということで、全力で予防していただきたい病気のひとつです。
対策
対策としては、上記の2つのニオイの原因それぞれで違ってきます。
歯垢(プラーク)がたんぱく質を分解したニオイの場合
先ほどもお伝えしましたが、このニオイは
フロスや歯間ブラシを習慣化してしばらくすると、なくなることがほとんどです。
これまでフロスや歯間ブラシを使用していなかった場合に、これまでたまっていたニオイが一気に放たれたわけですから、
毎日歯垢や食べかすをキレイにするようになれば、自然とにおいもおさまってくるというわけです。
【関連記事】違いを感じるフロス|歯科衛生士が使ってる超おすすめフロアフロス
歯周病が原因の場合
しばらくフロスや歯間ブラシを使っても
- ニオイが消えなかったり
- 歯ぐきが退縮していたりといった外形上の異変がある場合
は歯周病の可能性もあります。
歯周病は、さきほどもすこし触れましたが歯が抜けるといった症状から全身疾患まで、
わたしたちの身体に大きな悪影響を及ぼしますので早めの対処が大切です。
おすすめの方法
非常に手軽に、かつ効果的な対処方法があります。
それは、歯周病予防で有名な「シシュテック」という洗口剤で口をゆすぐとともに、
歯間ブラシを使うときに、シシュテックをつけるという方法です。
これははっきり言って効果抜群!です。
シシュテックは歯周病予防のためにつくられた、いわゆるマウスウォッシュと言われるものです。
歯科用に開発された商品で、医薬部外品に認定されています。
歯周病(歯槽膿漏)をターゲットにした洗口剤ですので、もちろん
- マウスウォッシュとして、口に含んでうがいする
という使い方をしていただくのですが、
わたしが個人的におすすめするのが
- 歯間ブラシのブラシ部分にシシュテックを塗布して使う
という方法です。
歯間ブラシにつける際は、ほんの数滴で十分です。
あとはいつもどおり、歯間ブラシで歯の間を清掃するだけで、
あの嫌なニオイが改善されるのが2,3日で分かるようになると思います。
これを実践して、ぜひフロスや歯間ブラシのあとのニオイをかいでみてください。
ニオイが改善されていることに驚いていただけると思いますよ (^^)
シシュテックは公式サイトからしか買えない商品となっていますので、以下に公式サイトのリンクをはっておきます。
効果はたしかですので、歯の間のニオイにお悩みの方はぜひ使ってみてください(^^)
【歯の間の口臭対策に!】医薬部外品「シシュテック」公式サイト
さいごに
フロスや歯間ブラシを使い始めるようになると
多くの方はまずはじめにその際に感じる「におい」に驚かれます。
自分の口臭ってこんなニオイがしていたのか…とショックを受けるんです。
ですが、歯周病が原因であるような強烈なにおいでなければ、そのにおいは一定距離以上にいる他人には伝わるものではありません。
必要以上にあせることなく、フロス・歯間ブラシの習慣を継続していただき
スッキリサッパリした口腔環境を手に入れてください。
歯科衛生士のわたしが毎日使っているフロスは、こちらの記事でくわしく説明しています。
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