こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
子どもがうまれると、これまで考えたこともなかった疑問が次々とわいてきたりしますよね。
たとえば、
- いつから外出していいの?
- 髪の毛って、いつから生えてくるんだろう
- 帰省したいけど、飛行機って乗れるんだっけ?
などなど、それまでは意識すらしていなかったことがたくさんでてきて、その都度調べたり人に聞いてみたり…と、けっこうワサワサします ^^;
わたしが歯科衛生士だということで、歯のことについても聞かれることが多いのですが、赤ちゃんが生まれて質問される内容でもっとも多いものが
「歯みがきって、いつからするの?」
という質問です。
今回はこの質問にお答えしつつ、子どもの歯みがきで気をつけていただきたいいくつかのポイントについてもお話ししたいと思います。
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子どもの歯みがきはいつから始める?
歯の生え始める時期は、そのお子さんによって本当に個人差があります。
一般的には生後6ヶ月ぐらいを目安に、まずは下の歯の真ん中2本が生えてきます。
(心配されるお母さん、お父さんが多いので繰り返しますが、個人差があります。ゆっくりなお子さんの場合、生後12ヶ月ぐらいしてようやく生えてくる子もいますので、焦らずに待っていましょう☆
もし1歳3ヶ月ぐらいをすぎても生えてくる様子がない、というときは一度小児歯科などで見てもらってもいいと思います。)
ですが、下の歯の真ん中2本が生えてきた段階では、まだ歯ブラシによる歯みがきは必要ありません。
このころはまだ離乳食をはじめるか、はじめないかといった時期ですので、いわゆる虫歯の原因になる「歯垢」が溜まってしまうことはほとんどないからです。
このころのケアとしてオススメなのは、ガーゼによる清拭です。
超定番商品ですが、わたしも自分の子どもにはこの商品を使っていました。
もちろんフッ素などは使用しておらず、安心して使うことができますよ。
上の歯が生えてきたら、歯ブラシを使ってみよう
上の前歯が4本生えそろってきたら、そろそろ歯ブラシによる歯みがきを始めてみましょう。
ですがここでひとつ、注意していただきたいことがあります。
はじめての歯みがきは、こどもが歯みがき嫌いになるかならないかの大きなポイントになりますが、そのキーとなるのが「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」と呼ばれる筋なんです。
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、上唇と歯茎をつなぐため、上の前歯の真ん中にある「すじ」のことを言います。
子どもの頃はこの上唇小帯が太かったりして、歯ブラシが強くあたると痛みを感じてしまうことが多々あります。
お子さんの歯をみがく際は、この上唇小帯につよく歯ブラシを当てないよう、注意してあげてくださいね (*^^*)
歯みがき粉は必要?
もうひとつ、気になるポイントとして子どもの歯みがきに歯みがき粉は必要なのか?という点があげられると思います。
これに対してはまず「うがいができるかできないか」という分岐点があります。
こちらの記事にも書きましたが
【関連記事】歯科衛生士が教える|赤ちゃんでも安心な歯みがき粉の選び方
まだうがいができない赤ちゃんや小さな子どもの場合、フッ素などの大量に体に入ると心配な成分を飲み込んでしまう恐れがあるため、注意が必要です。
ですが、同時に、子どもの頃の歯のケアというのは、その後永久歯が生えてきたあとの土台となるとても大事な時期でもあるんです。
早い時期に、子どもの口の中を虫歯にならない環境にしてあげることが大切だということです。
わたしは自分の子どものためにいろいろ調べて、ブリアンという歯みがき粉を使っています。
フッ素などの心配な成分は一切使っておらず、ブリス菌という「虫歯になる環境をつくらない」善玉菌が子どもの歯を将来にわたって守ってくれます。
ブリアンについてはこちらの記事にまとめていますので、ぜひどうぞ
子供の虫歯予防|高くても効果絶大な歯磨き粉ブリアンを使うメリット – ママは歯科衛生士
さいごに
冒頭にも書きましたが、子どもがうまれると(特に一人目の場合はなおのこと)、これまで考えたこともなかったことで戸惑うことがたくさんあります。
その中でも、歯や口の中の環境(口腔環境)のケアは「最初が肝心」だったりもします。
まだ小さいから…、2〜3本しか生えてないし…、となんとな〜く考えるのではなく、「この時期にできることはやれる範囲でやっておく」という意識で
今後80年以上お世話になる、お子さんの大切な歯を守ってあげてほしいと思います☆
あわせてどうぞ
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