白い歯は正義!自宅でホワイトニング

歯みがきのコツ|上手に磨きたいなら「鼓形空隙」を意識してください

 

 

 

こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。

 

 

毎日歯みがきをしているのに、虫歯になってしまう

 

 

という方はとても多いです。

 

 

厚生労働省が平成28年におこなった「歯科疾患実態調査」の結果からは、日本人の95%は毎日歯みがきをしているというデータが出ていますが

 

 

じゃあ日本人の95%の人は虫歯になっていないのか、というと、そんなことはありませんよね。

 

 

しっかりと歯垢が落とせていれば(プラークコントロールができていれば)、歯みがきは一日一回でも十分だとも言われていますから

 

 

要は、ほとんどの日本人は「歯みがきはしているけど、歯垢は落とせていない」状態だということです。

 

 

そこで今回は、歯を上手に磨くコツとして、ぜひ意識していただきたいポイントをお伝えしたいと思います。

 

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「鼓形空隙」を意識する

 

 

おそらく初めて目にする言葉だと思いますが、「鼓形空隙(こけいくうげき)」は歯を上手にみがく上でぜひ知っておいていただきたい言葉です。

 

 

鼓形空隙は歯垢が残りやすい場所を表した言葉で、

「歯」と「(となりの)歯」と「歯ぐき」の3点で形作られる隙間のことを言います。

 

 

図で見たほうが分かりやすいと思いますので以下にお示ししますね。

 

 

ピンクで色を塗った部分が「鼓形空隙」です。

 

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いかがでしょうか。

 

 

見るからに汚れが残りやすそうで、落としにくそうな場所ですよね。

 

 

何も意識せずに、ただゴシゴシと歯ブラシを動かしていただけでは、ここに残った汚れは落とせないことがよく分かっていただけるのではないでしょうか。

 

 

「鼓形空隙」にたまった汚れを落とすには

 

 

このブログでも何度かお伝えしていますが、口腔ケアは歯ブラシだけでは全然足りません

 

 

じっさい、歯ブラシのみを使った場合の歯垢除去率は6割程度であるとされています。

 

 

さらにこの「6割」について考えるときに忘れていけない大切なポイントは、

 

 

歯垢を「まんべんなく」6割落とせている

 

 

のではなく、

 

 

たとえば、歯の表面などの磨きやすい場所は8割程度落とせている一方、磨きにくく歯垢が残りやすい部分は4割程度しか落とせていない、という点です。

 

 

つまり、

  • 歯ブラシでは磨けない場所があり

 

歯ブラシだけで磨いている限り

  • その場所の汚れはどんどん溜まっていく一方で
  • そこから歯周病や虫歯になっていくということです。

 

 

このことから、歯ブラシでは磨けない、歯垢が残りやすい場所は、歯ブラシ以外の道具を使ってケアする必要があることが分かっていただけると思います。

 

 

 

歯ブラシにプラスして使うべき道具 

 

 

歯ブラシだけでは歯の汚れは落とせない。

 

 

じゃあ他に何をつかえばいいのか。

 

 

このブログを定期的に読んでくださっている方にとっては、もう耳にタコができるほど聞かされた話で、しつこいなとお思いかもしれませんが ^^;

 

 

それだけ重要で、ほんとうに大切なことだということを理解していいただきたいのです!

 

 

デンタルフロス

 

まずはデンタルフロスです。

 

 

デンタルケア先進国アメリカでは「フロス or ダイ(死)」という言葉が存在するほど、歯の健康には欠かせない道具です。

 

 

最近は日本でもほんのすこ〜しずつ、特に女性でフロスを使う方が増えてきているというデータもあるようですが

 

 

それでもまだまだ「フロス?」「なにそれ?」という方が圧倒的に多いです。

 

 

そしてこのブログをご覧の方でも「あぁ〜フロスね」「またその話か」という感じで、その存在は知っているけど、じっさいには使っていないという方がたくさんいらっしゃると思います。

 

 

知っているだけでは、何の意味もありません。

 

 

使ってください。

 

 

そうですね…だいたい2週間ぐらい毎日使っていただければ、自分の歯や口の状態が違ってきていることがお分かりいただけると思います。

 

 

もちろん「虫歯ができない」「歯周病にならない」といった結果はそんなすぐにはでませんが

 

 

朝、口がネバネバしない」「口臭がしなくなった」「歯のツルツルが長く続くようになった」など、

 

 

何らかの変化を感じることができるはずです。

 

 

くわしくは、以下の記事を参考にしてくださいね。

最高のフロスはこれ!歯科衛生士が使ってる超おすすめフロアフロス

 

 

歯間ブラシ

 

 

デンタルフロスと同様、歯ブラシでは絶対に落とせない場所の歯垢を落とすことができる道具です。

 

 

とくに、30歳を過ぎてくると、自然現象として歯ぐきが下がって(退縮して)くるのは避けられない現実です。

 

 

その下がってきた歯ぐきと歯と歯の間にできたスペースは、歯周病や虫歯にとっての鬼門ともいえる場所です。

 

 

そこをケアするのに、歯間ブラシは最高でうってつけの道具です。

 

 

以下の記事を参考に、歯間ブラシの

  • 効果的な使い方
  • おすすめの歯間ブラシ

について知り、実践してくださいね。

 

【口臭対策にも】歯周病を改善する方法、こちらです。 – ママは歯科衛生士

 

 

ワンタフトブラシ

 

 

みなさんが使っている一般的な歯ブラシは、ブラシの束が3列になったものがほとんどだと思いますが、

 

 

この形状の歯ブラシでは、たとえどんなにヘッドを小さくしても、「鼓形空隙」にたまった汚れを落とすことは難しいです。

 

 

もう一度、鼓形空隙の図をご覧ください。

 

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このピンク色の隙間に、3列の歯ブラシをうまく入れて磨く自信はありますか?

 

 

残念ながら、わたしにもその自信はありません。

 

 

たとえできたとしても、とっても時間がかかってしまうと思います。

 

 

そこでぜひ使うべきなのがワンタフトブラシなんです。

 

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毛先がこんなふうに細い歯ブラシで、「鼓形空隙」に溜まった汚れもあっという間に落とすことができるスグレモノです。

 

 

予防歯科の先進国スウェーデンでは、歯ブラシといえば3列歯ブラシよりもこのワンタフトブラシがメインで使われているほどで

 

 

じつはわたしも、歯ブラシは3列の歯ブラシではなく、こちらのワンタフトブラシをメインに使っています (^^)

 

 

ワンタフトブラシのすごさやおすすめは以下の記事にくわしく書いていますので、どうぞ。

www.mama-eiseishi.com

 

 

まとめ

 

ということで、じょうずに歯をみがくために意識していただきたい「鼓形空隙」 についてと、おすすめの道具についてお話ししてきました。

 

 

歯みがきは、磨けばいいのではなく、歯垢を落とせなければ何の意味もありません

 

 

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歯垢除去率についてこれほど明らかなデータもある中で、もはや歯ブラシ単体ではケアは不十分であることを知っておく必要があると思います。

 

 

今回の記事で、あなたの口腔ケア習慣になんらかの変化をあたえることができたら…ほんとうにうれしく思います。

 

 

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