こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
街の電気屋さんにいくと、電動歯ブラシはとても広い売り場を使って販売されていますよね。
電気屋さんだけでなく、テレビのCMや個人のブログなどでも、電動歯ブラシの良さやすごさを耳にする機会はとても多くなってきました。
ですがあなたは、電動歯ブラシについてどれくらい知っているでしょうか。
ひとくちに「電動歯ブラシ」といっても、じつはおおきく分けると次の2つの種類があって
- 回転式
- 音波式
それぞれ特徴も違えば、得意分野も違うんです。
少しでも電動歯ブラシに興味があるのであれば、この2つの違いや、そもそも手磨きではダメなのか、などについて知っておくことが必要です。
そこで今回は、
電動歯ブラシの種類や特徴についてお話ししたあと、手磨きとどう違うのか、それぞれのメリット・デメリットについてもくわしくお話ししたいと思います。
「電動歯ブラシを買おうかどうか迷っている」という方の、参考になればうれしいです。
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目次
電動歯ブラシの種類
先ほどもお話しましたが、電動歯ブラシはおおきく以下の2種類に分けられて、それぞれに異なった特徴があります。
- 回転式
- 音波式
では具体的な製品名もあげながら、くわしく見ていきましょう。
「回転式」の電動歯ブラシ
名前のとおり、ブラシが電動で回転しながら動くタイプの歯ブラシです。
普通は手で動かしている歯ブラシを、電気の力がブラシを回転させて磨くことができる歯ブラシで、
手磨きとの違いは、動きの「速さ」や「細かさ」といった点のみになります。
(ここが、このあと説明する「音波式」との違いです。)
具体的な商品は
回転式による電動歯ブラシの代表的な商品は、ドイツのブラウン社による「オーラルB」シリーズです。
回転式のブラシですから、物理的に歯垢を落とすことができて、磨いたあとの「磨いた感」にとても満足ができます。
また、手では不可能な振動のスピードや細かさで磨けるので、歯みがき時間を短縮することが可能です。
「音波式」の電動歯ブラシ
先ほどの「回転式」は、単純に手磨きよりも「早く」「細かく」ブラシが動くことが特徴でしたが、
音波式は歯ブラシから音波を発生させることで、「振動」や「高速水流」により歯垢(プラーク)を除去できる歯ブラシです。
また音波ブラシのカテゴリーで、100〜200万ヘルツの超音波を発生させることができる歯ブラシもあって、
こちらの場合は歯周ポケットのプラークや細菌のつながりを破壊することも可能だといわれています。
具体的な商品は
音波式による電動歯ブラシの代表的な商品は、
- オランダのフィリップ社による「ソニッケアー」シリーズ
- 日本のパナソニック社による「ドルツ」シリーズ
があります。
どちらも優れた商品ですが、特にわたしが使ってさまざまな観点からおすすめできるのはドルツでした。興味のある方は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】【2017年】歯科衛生士が電動歯ブラシに「ドルツ」をおすすめする理由を全力で語らせて
電動歯ブラシのメリット・デメリット
ここ10年ほどで本当に性能も向上した電動歯ブラシですが、やっぱりいい点もあればそうでない点もありますので、それぞれ説明させていただきますね。
電動歯ブラシのメリット
- 短時間でキレイに磨ける
- 歯みがきが苦手な人でもキレイに磨ける
- 高齢者や上手に歯ブラシを動かせない人でも使える
といった点があります。
特に、忙しい現代人にとっては「短時間で」というのは大きな魅力ですし、歯磨きが苦手だったり手を動かすのが面倒くさいと感じる方にとっては、夢のような機器だと思います。(^^)
電動歯ブラシのデメリット
ただ、いいことばかりではありません。
デメリットもやっぱりあって
- 価格が高い(本体・替えブラシともに)
- 音がうるさい
などがあげられます。
価格の高さについては、「本体価格」の方は、買う段階である程度の覚悟があると思うので比較的問題はないのですが、
替えブラシが高いことによる(1本1,000円程度はします)、維持費の高さがけっこう大きな問題になりますので、購入の際にはよくよく注意が必要です。
維持費の重要性などについては以下の記事に書いていますので興味のある方はぜひお読みください。
【関連記事】【2017年】歯科衛生士が電動歯ブラシに「ドルツ」をおすすめする理由を全力で語らせて。
手磨きのメリット・デメリット
手磨きにもメリットとデメリットがあります。
電動歯ブラシとの比較をする上で、あらためて「手磨き」にはどんないい点があって、どこが足りないのかを知っておくことは大切ですので、簡単に説明させていただきますね。
手磨きのメリット
- 安い
- いい歯ブラシを正しく使えば、歯垢除去力は電動歯ブラシとかわらない
- 自分の歯並びに合わせて細かく対応できる
じつは、歯科医や歯科衛生士には手磨き派が多かったりします。
サンプルなどをいただく機会もあるので、もちろん電動歯ブラシの良さは使ってわかってはいるのですが
上手に磨けるのであれば、手磨きでも電動歯ブラシとかわらない効果を得ることも可能なんです。
手磨きのデメリット
- きれいにするのに時間がかかる
- 歯みがきが苦手な人は、せっかく磨いてもむし歯になってしまうケースがある
電動歯ブラシのメリットと逆になりますが、どうしても手磨きは電動歯ブラシの「時短効果」にはかないません。
また、
「毎日ちゃんと磨いてるのに虫歯になっちゃう!」というような歯みがきが苦手な方は、何のために歯みがきしてるのか…と、歯がゆい思いをすることも多々あります。
まとめ
ここまで、電動歯ブラシとはどんなもので、手磨きとどう違い、そのメリット・デメリットにはどんなものがあるかをみてきました。
電動歯ブラシと手磨き、どちらがいいのかについては
最終的には「その人による」という一言に尽きますが、判断する基準としていくつかのポイントもあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
特にどんな方に電動歯ブラシをおすすめするかをまとめると、
・とにかく歯みがきの時間を短くしたい方
・歯みがきが苦手だと自覚している方
・お金に余裕のある方
といったところです。
自分の口腔状態に関心を持って、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って正しく歯が磨ける方であれば手磨きでもじゅうぶんだということは
歯科医や歯科衛生士には手磨き派が多いことからもお分かりいただけると思います。
手磨き・電動歯ブラシのどちらであっても、いい道具を正しく使い、あなたの大切な歯を大切にしていただきたいと思っています。(*^^*)
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