こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
「体に悪い」
「まわりの人に迷惑」
「お金がかかる」
「だから、タバコはやめたほうがいい。」
タバコを吸う方は、もう耳にタコができるくらい聞かされた言葉だと思います。
わたし自身はタバコは吸わないので、身近にいる喫煙者に対して
こういった言葉を使って、なんとか禁煙してもらいたいなぁと促したことがありますが、一向に効果がありませんでした。
なんでやめてくれないんだろう??
と半ば苛立ちに近い気持ちになったこともありましたが、
最近、考えが変わってきました。
「タバコが体に悪い、まわりの人に迷惑、お金ががかる、だからタバコは止めたほうがいい」
こんなことは喫煙者自身は百も承知なんですよね。
百も承知の上で、やめない。または、やめられない、のです。
やめられないことを前提に、じゃあ最低限できることは何か、と考える
「ニコチン依存症」なんて言葉もあるとおり、多くの方にとってタバコは
「やめようと思ってもやめられないもの」
なんですよね。
であれば、喫煙者にタバコの害やデメリットを延々と繰り返し述べるんじゃなくて、
最低限、何をすればそのデメリットを少なくできるのかを考えることが現実的なのではないか、と思うようになったんです。
わたしは歯科衛生士ですので、「喫煙者、タバコをやめられない人がやるべきこと」について歯科衛生士の目線からお話ししたいと思います。
喫煙者(タバコをやめられない人)が絶対やるべき口腔ケア
歯科医院には老若男女、様々な方が来院されます。
ですが、どんな性別で、どんな年代で、どんな体型であろうと、すぐにわかることがあります。
それは「タバコを吸っているか、いないか」です。
それほど、タバコは口腔内の状態を悪化させるということです。
タバコには様々な害がありますが、少なくともわたしの専門である口腔ケアの観点から見たとき、
みなさんに共通して行ってほしい対策は、次の3つです。
歯周病対策
喫煙者にとって、まず一番に気にしてほしいのが「歯周病対策」です。
というのも、わたしが歯科医院でみる限り
タバコを吸う方は、ほぼ100%歯周病を患っています。
ほんとうに、ほぼ100%、です。
程度の差こそあれ、歯周病は
- ひどい口臭
- 出血
- 歯を失う
といった結果を引き起こします。
これはタバコを吸っている以上、避けてはとおれない結果ですので、覚悟を決めておいていただく必要がありますが
少しでも進行を遅らせたいとお考えであれば、コンクールFでうがいをするのが効果的です。
歯科医院でも使用している口内の洗浄剤で、殺菌効果もあり歯周病予防や悪化を食い止めるのに有効です。
うがい薬、というとリステリンなどの刺激の強い商品を使っている方が多いかもしれませんが
ああいった商品で口の中がスッキリした気分になるのは、アルコールが入っているからそう感じるに過ぎません。
雰囲気のスッキリ感ではなく、しっかり殺菌してくれる成分の入った商品を選ぶことが必須です。
コンクールFは「グルコン酸クロルヘキシジン」という成分で、結果を出せるうがい薬ですのでおすすめです。
歯周病対策としてのコンクールFには、おすすめの使い方があります。
それは、コンクールFを歯間ブラシに1〜2滴たらして使うという方法です。とても簡単ですが、効果はすばらしいですので、ぜひお試しください。
くわしい使い方などは以下の記事で紹介しています。
口臭対策
タバコによる口臭は、タバコに含まれる成分のうち「タール」「ニコチン」が主な原因になります。
また、先ほどお話しした歯周病も口臭を引き起こす原因ですので、 タバコを吸う方は口臭対策にはよくよく気をつけていただきたいんです。
もしかしたら、タバコの害そのものよりも、あなたが出すひどい口臭の方に、周りの方は迷惑だと感じているかもしれません。
そもそも口臭の発生には大きく2つの経路があります。
- 口内で発生する口臭
- 内臓(胃)から発生する口臭
このうち、タバコによる口臭は「口内で発生する口臭」に分類することができます。
口臭対策をするにあたっては、この分類を間違ってしまうと思うような効果が得られません。
当然ですよね。原因に直接働きかけていないのですから。。
流通している口臭対策用品の中で、タバコを吸っている方におすすめなのが、オーラクリスターという商品です。
これは一般のドラッグストアなとでは流通していない商品ですが、本当に口臭に悩んでいる方からとても人気のある商品です。
スプレータイプの口臭対策剤で、口内で発生する口臭にとても効果があります。
胃からくる口臭にはサプリメント型の口臭対策が有効な場合があるのですが、 喫煙者は「喫煙(タバコ)による口臭」にポイントを絞って対策をするのが大事です。
喫煙者にとてもオススメできる商品ですので、自分の口臭が少しでもきになる方はぜひ使ってみてください。
着色対策(ホワイトニング)
最後はホワイトニングです。
とにかく、タバコを吸っている方の歯は茶色いです。
本人は自覚していない、または大したことではないと感じている場合が多いですが、
まわりの人からは残念な目で見られていることを、これは、まずは認める必要があります。
なぜタバコを吸うと歯が茶色く、黄色く着色してしまうのかというと、いわゆる「ヤニ」と呼ばれる「タール」が原因なんですね。
この茶色、または黄色の着色は、まわりからみるとものすごく不潔感があります。
ほんとうは、歯科医院で行うホワイトニングで歯の着色を落とすのがベストだが、
「時間」
「お金」
が必要です。
そこでわたしがおすすめしているのが、家で手軽にホワイトニングを行えるホワイトニング用歯磨き粉を使うことです。
「プレミアムブラントゥース」といいます。
このホワイトニング用歯みがき粉については、わたしの夫も使用していて、とても効果が高いです。
なにより、研磨剤不使用でここまで明らかに歯を白くできることには、わたしも驚きました。
くわしい効果や使い方、おトクな購入方法などについては以下の記事で詳しく書いていますのでぜひご覧ください。
【関連記事】歯の黄ばみを白くする|歯科衛生士おすすめホワイトニング歯磨き粉
さいごに
タバコを吸う方は絶対やるべき口腔ケアについて、3つご紹介しました。
ただ、忘れてはいけないのはタバコはやめるに越したことはない、ということです。
もしやめられるのであれば、今回ご紹介した口腔ケアについては、必ずしも必要ではないかもしれません。
ですが、冒頭でもお話ししたとおり、
「タバコが体に悪い、まわりの人に迷惑、お金ががかる、だからタバコは止めたほうがいい」
こんなことは喫煙者自身は百も承知ですよね。
それでもやめない、やめられないというのであれば、最低限、今回ご紹介したケアをやってほしいんです。
健康。
異性からの評価。
仕事場での肩身の狭さ。
誰かのため、ではなく、なによりもご自分自身のために、 口腔ケアを意識・実践してみてくださいね。
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