こんにちは。歯科衛生士のナカタ コマチです。
日ごろ、歯科医院に来られる患者さんと接していると、つくづく感じるのですが、歯みがきや口腔ケアに対する「熱意」って、ほんとに人それぞれなんですね。
- 将来のためにも、できるかぎり丁寧に磨いて「100%」を目指したい
- 歯みがきに時間をかけないことが一番重要で、磨けてる度は「80%」ぐらいでいい
という方もいれば
- とりあえず歯みがきがめんどくさい。最低限「50%」ぐらい磨けてればオッケー
- 虫歯になったら治せばいいし…。口が臭くならない程度に「30%」も磨けてればいいや
なんて感じの方も、けっこう多いのが現実です。 (最後のパターンの方も、じっさいけっこう多いんですよ。。)
歯科衛生士としては、100%とは言わないまでも、せめて毎日のケアで「80%」ぐらいは目指していただきたいのですが、
それを押し付けても、かえって逆効果になることも、実体験からよくわかっているつもりです。
そこで今回は、あなたがどれだけ歯みがきで歯垢をきれいに落としたいのか、その「熱意」ごとにおすすめの 歯ブラシを紹介していきたいと思います。
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目次
歯みがきへの熱意【100%】のあなたへおすすめの歯ブラシ
短期的に虫歯にならないように…にとどまらず、
将来的なリスクである「歯周病」の予防も含めて、時間をかけてもいいから、とにかく今できうる100%を目指したい、というあなたにおすすめする歯ブラシです。
まずお断りしておくと、 この「熱意100%」のあなたには、歯ブラシは1本では足りません。
この2本を毎日使っていただくことをオススメしています。
1.ワンタフトブラシ
別名「1本ブラシ」とも呼ばれる、ブラシがとっても小さな歯ブラシです。
基本的に、細かくピンポイントで磨くためにはブラシは小さいほど便利です。
その分、全部の歯を磨くのには時間がかかりますが、歯垢を落とす能力は、いわゆる普通の歯ブラシとはケタ違いです。
一本一本の歯を意識しながら磨ける、上級者向けの歯ブラシです。(ちなみにわたしも使っています(*^^*))
ワンタフトブラシについてもっと知りたい方は、以下の記事で使い方などもくわしく説明していますのでご覧ください。
【関連記事】【歯ブラシより大事】絶対おすすめワンタフトブラシの選び方とその効果
2.「タフト24」もしくは「DENT EX システマ」
100%を目指すあなたにおすすめする2本めの歯ブラシは、「タフト24」もしくは「DENT EX システマ」です。
まずはタフト24から説明します。
タフト24は歯科関係者は知らない人はいない定番中の定番。王道中の王道商品です。
- ヘッドが小さく小回りが利き
- ブラシの毛質がよく、いつまでも新品のような使い心地
- 通常の歯ブラシの4倍長持ちする上質な材質を使用
- 1本100円程度で買える信じられない手軽さ
という歯ブラシで、ほとんどの方はタフト24を使っていただければ間違いありません。
ただ、今現在、歯周病になってしまっている方には、もうひとつの候補「DENT EX システマ」をオススメしています。
- スーパーテーパード毛で歯周ポケットをきれいにでき
- にもかかわらず、歯ぐきを傷めにくい仕様
で、歯周病の方には必需品の歯ブラシです。
どちらの歯ブラシについても、以下の記事でさらにくわしく説明していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
【関連記事】【歯科衛生士が使ってる】超王道歯ブラシは「タフト24」と「DENT EX システマ」です
以上、歯みがきへの熱意【100%】のあなたへおすすめの歯ブラシは、
- ワンタフトブラシ
- タフト24もしくはDENT EX システマ
の2本でした。
歯ブラシについては以上の2本ですが、当然歯のケアは歯ブラシだけではありません。 100%を目指すあなたには、
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
は必須です。
これらの道具については、以下の記事で勉強してみてくださいね。
歯みがきへの熱意【80%】のあなたへおすすめの歯ブラシ
この熱意80%の方の基準としては、 歯みがきに時間をかけないことが一番重要で、磨けてる度は「80%」ぐらいでいい、というレベルを想定しています。
そんなあなたにおすすめの歯ブラシは、電動歯ブラシのドルツです。
電動歯ブラシドルツ(パナソニック)
「え? 電動歯ブラシって、手で歯磨きするよりキレイに磨けるんじゃないの?」
「熱意100%の人のための歯ブラシなんじゃないの? 」
とお感じになるかもしれません。
ですが、そうではないんです。
じっさい、歯科医や歯科衛生士など歯の専門職は、「熱意100%の方」の項目でおすすめした「タフト24」や「システマ」など スタンダードな手磨き用歯ブラシを使っている方が多いです。
1本1本の歯を意識しながらていねいに磨くには、じつは電動歯ブラシよりも手磨きの方にまだまだ軍配が上がるのです。
そして、「熱意80%」で「時間をかけずに効率的に」というあなたにこそ、電動歯ブラシを使っていただきたいのです。
電動歯ブラシは1本1本を丁寧に、とまではいきませんが
- 短時間で
- 80点以上の効果を
- 誰でも得られる
という点で優れた機械です。
また、電動歯ブラシの中でも、わたしが圧倒的にオススメするのがパナソニックのドルツです。
なぜドルツをおすすめするのかを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。ドルツのスゴさに納得いただけると思います。
【関連記事】【2018年】歯科衛生士が電動歯ブラシに「ドルツ」を使ってる理由を全力で語らせて。
歯みがきへの熱意【50%】のあなたへおすすめの歯ブラシ
- とりあえず歯ブラシすること自体がめんどくさい。
- 50%も磨けてればオッケーです。。。
というあなたにおすすめの歯ブラシは、「ワイドヘッド歯ブラシ」です。
ワイドヘッド歯ブラシ
このワイドヘッド歯ブラシですが、「歯ブラシは、ヘッドは小さいほど細かく磨けていい」と信じていたわたしは
「子供だましに違いない」、と思いながら興味本位で使った歯ブラシだったんです。
(もちろん、ヘッドが小さいほうが小回りが利き、よく磨けるのは紛れもない事実です。 実際、今回のランキングでも100%の熱意をもって歯を磨こうという方にはそちらを自信をもってオススメしています。)
ですが、このワイドヘッド歯ブラシは
なにも毎日の歯ブラシに100点なんて求めていないから、簡単に75点ぐらいをキープできるものがあればそれでじゅうぶん
と考えている方には、ピッタリの歯ブラシだったんです。
- ヘッドが大きいので一度に何本かの歯をみがくことができつつ
- 歯肉を傷つけにくいブラシの柔らかさで
- 多めの植毛により、歯みがきの時間も短縮できる
という、なかなかのスグレモノだったんです。
ということで、歯みがきへの熱意【50%】のあなたへおすすめの歯ブラシは「ワイドヘッド歯ブラシ」です。
ワイドヘッド歯ブラシについて、もっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】流行りの「ワイドヘッド」歯ブラシを歯科衛生士が試してみたので、その効果と感想を紹介します
歯みがきへの熱意【30%】のあなたへおすすめの歯ブラシ
「虫歯になったら治せばいいし…」
「口が臭くならない程度に「30%」も磨けてればいいかなー」
なんていう熱意30%のあなたにおすすめする歯ブラシですが……
これはどれを選べばいいか、正直迷いました。
だって、
「虫歯になったら治せばいい」って、それじゃよくないですし
「口が臭くならない程度でいい」って、そんな意識じゃ、いずれ歯周病で臭くなっちゃいますし
ということで、30%でいいわけがないのです。
ですが、そこを正論で「それではいけませんよ」と言わずにおすすめの歯ブラシを選ぶことこそ「腕の見せ所」だろうということで考えました。
結果は…「電動歯ブラシのドルツ」です。
電動歯ブラシドルツ(パナソニック)
ドルツは、さきほど熱意80%の方へのおすすめ歯ブラシとしても紹介しましたが
要は電動歯ブラシの最大のポイントであり、売りであるのは
- 短時間で
- 誰でも
- ある程度きれいに磨ける
という点なのです。
これは、「できるだけ簡単に、かつキレイに磨きたい」という熱意80%の方だけでなく
「そもそも歯ブラシなんてできればしたくない」という消極的なあなたにもピッタリの売りポイントなのです。
ドルツを使っていただくとよくわかりますが、 歯を磨くのに手を動かす必要がほとんどありませんので 「とにかくラク」 なんですね。
それでいて、超優秀な音波の力で歯垢も効果的に落とすことができます。
ですので、歯ブラシへの熱意なんてほとんどない、という熱意30%のあなたには ぜひ一度、この電動歯ブラシを使っていただきたいです!
まずは、ここからはじめてみてください。
意外と、一度使い始めると電動歯ブラシの振動にハマってしまって、熱意も急上昇してしまうかもしれませんよ(^^)
【関連記事】【2018年】歯科衛生士が電動歯ブラシに「ドルツ」を使ってる理由を全力で語らせて。
まとめ
以上、歯みがきへの熱意順別のおすすめ歯ブラシでした。
どの商品も歯科衛生士のわたしも実際に使用して、品質にまちがいはありませんので
あなた自身の熱意にあわせて、お選びいただければと思います。(*^^*)
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